表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刻の檻刀ーKAGEGIRI-<AIノベル版>  作者: 慧依琉:えいる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/13

第七話:群青の檻




静まり返った音楽室。


床には砕けたガラス片が散らばり、薄暗い空間の奥に、一人の少年が膝を抱えていた。




「もう、何も聞こえなくていい……」






そう呟いた彼——少年の名は咲人さきと。中学一年生、幼少の頃の事故で両親を亡くし、音楽に心を救われていた。




だが、今はその音楽すらも、彼を癒さない。


彼にいったい何があったのだろうか…………。












「ここの気配、ただ事じゃない」




学校に足を踏み入れた輝夜は、微かな揺らぎに眉をひそめる。影の気配に混じって、何かが沈みきったような、静謐すぎる空気。




「完全に心を閉ざしてる……。感情の音がまるでしない。」




音を喪った空間。教室の窓をすり抜け、群青の霧のような影が蠢いていた。










咲人の周囲を取り囲む影。それは囁きというよりも、静寂に沈む呪いのような存在だった。




『聞かなければ、傷つかない。見なければ、壊れない』






咲人の耳元で繰り返す悪夢の言葉。それは彼の心に寄り添うふりをしながら、じわじわと意識を染め上げていく悪鬼だ。




「僕の音楽は、誰も聴いてくれない……もう、いらないんだ」












その時、影の壁を断ち切るように、一閃が響いた。








「それでも、君の旋律は……届くんだよ!」






輝夜が踏み込む。彼女の声が、音の無い空間に鋭く響いた。








「咲人! それを選んだのは、本当に君自身か!?」




影が唸りを上げて姿を変える。咲人の心象そのもの、破壊されたバイオリンの形をとった悪鬼が出現する!










輝夜が前に出ようとした瞬間、背後から符が飛ぶ。




「ったく、突っ込む前に俺も呼べっつーの!」




満流が現れ、影の軌道を断ち、輝夜に援護を送る。




「咲人、お前の音はまだ消えちゃいない。ほら、耳を澄ませてみろ!」




満流も咲人に声を掛ける。








そして-微かに、輝夜の刀が奏でるような音を放つ。




それは…咲人がかつて母に聞かせた、あの子守歌の旋律だった。











咲人の目に、微かな光が宿る。




「……覚えてる、その旋律……。」




彼の胸から漏れ出す小さな音が、悪鬼の影を砕いていく。




すかさず輝夜が悪鬼の影にとどめを刺し、空間は再び音を取り戻した。




「ありがとう……僕、もう一度、音楽を……。」




咲人の涙と共に、微かな音が広がっていく。




輝夜と満流は無言で頷き、背を向けた。




その背中に、少年の震える声が届く。




「……また、会える?」




「もちろん。影が囁くなら、私たちが斬る。」




——群青の檻は、静かに崩れていった。




ご覧下さりありがとうございました。AIノベルです。いつもの作品と読み比べて頂くと面白いかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ