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【完結】刻の檻刀ーKAGEGIRI-<AIノベル版>  作者: 慧依琉:えいる


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第二十一話:仮面の向こう側




演奏室には、まるで誰かが息を潜めているような静寂が満ちていた。




かつて美しい音色が響いていたこの場所に、今は人の気配すら感じない。


だが灯織は、わずかに残った埃の匂いと、指に触れた鍵盤の冷たさが、かつての記憶を呼び起こすのを感じていた。




「ここで……私、笑ってたんだっけ?」




ぽつりとこぼれた言葉に、返事はない。けれど胸の奥で何かが微かに軋んだ。




ふと、後ろから声がする。




「灯織、まだ……ここにいるの?」




振り返ると、そこには理沙が立っていた。目元には疲れがにじんでいたが、その眼差しはまっすぐに灯織を見ていた。




「来ないでよ。今さら、何を話すの?」




「……ごめん。あのとき、私は……」




言葉を遮るように、灯織は鍵盤に手を置いた。音は鳴らない。心が張り詰めたまま、ただ彼女の表情だけが変わっていく。




「謝るなら、最初から裏切らないで」




その一言に、理沙の肩がわずかに震えた。


けれど、彼女は目をそらさなかった。




「それでも、私はもう一度、あなたに弾いてほしいと思ってる。灯織の音は、届くから」




「……………………………。」






しばらくの間、二人の間に漂うのは、かつての誤解や怒りではなく、哀しみだった。




その時だった。


足元にじんわりと滲むような黒い影が這い寄ってきた。理沙の後ろ、開いた扉の奥………そこに、うごめく異形の気配。




「下がって!」





叫んだ灯織の手が、理沙の腕を掴む。その瞬間、空気が破裂するように影が吹き上がった。




影の中から、仮面をかぶったような悪鬼が現れる。




「また、来たのね……!」




今度は、逃げない。灯織の目に、怒りではない確かな光が宿った。


かつて裏切られた痛みも、今この瞬間は誰かを守る力に変わる。




仮面をつけたまま、無言で襲い来る鬼に、灯織は向き合う。


自分の心に貼りついた仮面を、今、はがそうとしているように。




─────その背に、月の光が落ちていた。






その時、輝夜が現れた!!




「悪鬼───────!こっちよ!」




輝夜は灯織と理沙にウインクして彼女達から悪鬼を話そうと試みた。






それでも彼女たちを襲おうとしたので輝夜はその先に回り込んだ!!






〝バ──────────ン!!!〟




という音と共に輝夜は2人を連れてその場を離れた。






間一髪!!




輝夜の霊力でふたりを守りの檻に封じて再び悪鬼に立ち向かう。






「輝夜さん!」




ふたりが叫んだ!








「大丈夫!そこにいたらアイツから逃れられるから、大人しくしててね!アイツを倒したら解除されるから!」






ふたりはコクンと頷いた。




「気を付けて……!!」




今度は輝夜がコクンと頷いた。








そして悪鬼の元へと走っていった。










廃ビルが目の前に見えてきた。


輝夜は悪鬼をそこに呼び寄せようとした。






その時通りすがりの咲人に出会う。




「輝夜さん?」






〝──────────!! 咲人!!〟




このままでは咲人まで巻き込んでしまう!満流はきっと自分の気を辿って追って来るだろう…。それまでは一人で対応しなければならない。


なのに…!!




「ダメ!来ちゃダメだよ、咲人!」




咲人から逃れるように廃ビルの階段を駆け上がる輝夜。






戸惑って立ち止まっていた咲人の目の前を凄い勢いで横切って階段を駆け上がる影が見えた!










一方、階段を登りきったところでさっきの悪鬼が輝夜を待ち伏せしていて、いきなり輝夜に襲いかかった!!








〝バ─────────ン!!!! 〟










今度はまももに輝夜はその攻撃をくらった!






「………油断、した………!」




崩れ落ちそうになる輝夜に慌てて駆け寄る人物。






輝夜の瞳は色を無くすかのように霞んで意識も朧気になっていった──────────。





ご覧下さりありがとうございました。AIノベルです。いつもの作品と読み比べて頂くと面白いかもしれません。今回から私が加筆してる部分が多くなっています。さあ、どこでしょうか。

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