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セレスティアの手記②


 5月17日────────


 朝、セオドアの顔を見るなり吹き出してしまい、熱を測られた。


 セオドアと荷物の最終チェックをした。

 とはいえ、ほとんどの物は置いていくことになる。


 嫁ぎ先であるモルディエ家が、なんでも用意してくれるそうだ。

 ありがたい反面、思い出すら持って行けないのが寂しい。


 この手記も、処分しなければ。

 誰かに見られたら大変だ。


 セオドアになら、見られてもいいかもしれないけれど。

 きっと、困らせてしまうから。


 裏庭で、こっそり燃やしてしまおうか。

 セオドアか、庭師のヴェールに怒られるかな。


 明日が、この家で過ごす最後の日。

 後悔は残したくない。


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