12 静寂の山の麓にて
白銀の大地に銀の狼達と、一頭の夜明色の服をまとう黒銀の狼が駆ける。広大な大地。その中を思い切り駆け抜けるのは、それは心地が良いだろう。
厚手の外套に身を包んだ静は真っ白い息を吐き出し、眩しさに目を細め、視線を下ろした。
「お前達はいかないの?」
静の傍らに若く凛々しい一頭の狼と、立派な大人の二頭の狼達。それらは静に言われても無視するようにその場から動こうとしなかった。
まるで見張りだな、と思いながら、静はその若い狼の背にいる白猫に声を向けた。
「アラレは馬車にいなね」
寒いだろうに、アラレは絶対に静から離れないように馬車から降りてきたのだ。けども想像していたよりも寒かったらしく、今は若い狼の銀の毛並みに埋もれている。
アイヴィに頼んで、ヨカゼと同じような服を作ってもらおうかと静はほんの少しだけ考えた。だが、足が寒そうだから結局は抱えないといけなさそうだと思い、やっぱり良いかと思案したことをぽい、と横へ投げ捨てた。
そして、白雪の大地に小さな影が見えた為、静は厚手の手袋をはめている右手を上へと伸ばす。
「おかえり、スズカ」
良く晴れている青空から、一羽の鷹が静の手。そして腕へと移り、止まった。返事をするようにぴゃあ、と鳴くスズカに、静はその嘴を撫でる。
この鷹は南側の巡礼を終えて戻ってきた真咲が静の為にと呼んだ鳥だ。以前、奈緒が真咲の鳥を見張りにつける云々と言っていたわけだが、静は半分本気だが半分は冗談だと聞き流していたのがまさかの十割本気だったとは思わなかった。
奈緒に頼まれた真咲はそれならば、と鷹を呼んだ。理由は静に似合いそうだったから、だと言う。真咲は良き静の理解者であった。
静はこの鷹をスズカ、と名付けた。涼しい風、で涼風。大した意味はないが、眩しい夏空によく似合いそうだと思った。
「……増えたなぁ」
そして、静は思わず言葉を漏らした。
増えた、というのは人ではなく、この動物達だ。静個人としては大変嬉しい限りである。なにせもふもふだ。素晴らしい。特に今は寒さが厳しい冬だから、このもふもふに包まれるとすぐに幸せになれる。
にしても限度はあるというものだ。
狼に、猫に、鳥。ここに蛇が加わっていないことが救いであった。
「静様」
後ろ呼びかけられ、静は黙って振り返り見上げれば、暖かそうな黒い外套に身を包んでいるルイスがそこにいた。
ルイスはいつもと同じ黒革の手套に包まれた手が伸ばされ、静の頬に触れた。
「これほど赤くなって……。冷えますよ」
「ん、寒いねぇ」
当たり前のことを静が言えば、ルイスは大きく息をつく。そして当たり前のように静の手を取った。
「戻りますよ」
「はぁい」
有無を言わせずに引くルイスに、静は大人しく返事をした。側にいた三頭の狼ものそのそと合わせて動き出す。
アラレはようやく暖かい場所に戻れると思ったのか、白い尾を大きく揺らしていた。
静寂の山まで、あと少し。冬至まで残り僅かという頃だった。
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北側を巡礼している真咲を除く、静達一行は冬至の儀式を行う為、ひたすら北上を続けていた。
進むに連れて雪はずいぶんと深くなっていき、寒さも厳しくなる。うっかりしていればそのまま凍死してしまうほどだった。
町から町へ。時折村へと、休むために立ち寄り、一夜を過ごす。道中に魔物とうっかり鉢合わせになることもありつつ、そして件の恐ろしいスライムの住処に立ち往生しかけたりとしながらも、比較的に安全に進むことが出来ていた。
静以外は。
「狼達全員がついてくるから、ある程度は予想していたわよ」
そして無事に静寂の山の麓、ノーザインへと静達一行は到着し、三日遅れて到着した真咲と無事に合流した静達は今、公衆浴場で一緒に湯に浸かっていた。
貸し切られた大きな浴場には静達四人の他、今回はアンジェリカはもちろん、侍女達も一緒だ。それほど入ってもまだ余裕なのだから素晴らしい浴場であるが、真咲の呆れた一言に静の機嫌は急降下した。
「また襲われるんだろうなぁって。けど、馬にも襲われていただなんて予想外だったわ」
「本当に驚いたのよ。馬達が急に集まりだしたかと思えば、静の服くわえてひっぱりだすんだもの」
「見たかったぁ」
「何が驚いたってルイスが笑っているのよね、それを見て。しかも話せないくらい。ユアンなんか二度見していたほどよ」
真咲と奈緒の明るい声が浴場に響く。別に楽しく会話をしていることについては別に良いのだ。問題はその会話である。
静は不機嫌のままに、ここまでついてきているアラレにちょっとだけ湯のしずくをかけた。
「ちょっと、アラレをいじめないでちょうだい」
「いじめてない」
濡れないよう、厚手の布の上に座っていたアラレは静の指先をぺしり、とはたき落とした。
「ねぇ、伊織。皆ひどいと思わない?」
「え? 遊んでたんじゃないの?」
「静さん遊んでない」
あれは襲われていた。
騎士達の隙をつき、馬達は我先にと静の元に集まったかとおもうも押し合いへし合い、遊んでとせがむように服を容赦なく引っ張りはじめたのだ。
それもつい先程までの出来事だ。
ちなみにルイスはひとしきり話せないほどに笑った後、仕方がなさそうに静を救出した。
おかげでいつも以上に疲れた静は、少しだけ睡魔に襲われ始めていた。
「はいはい、ごめんなさいね。ほら静、機嫌直して?」
「そうよ。ほら、明日は冬至の儀式があるわけだし」
奈緒と真咲が仕方がなさそうに静を宥めてくる。
静はむすりと口角を下げ、口元まで湯につかった。
こればかりは二人に文句を言っても仕方がない。だから不満を吐き出す泡へと変えた。
ただ、見ようによってはとても幼い子供のそれであるが、静は今だけ気にしないことにした。
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ノーザインの公衆浴場はとても広い。浴場はもちろんのこと、休憩室も広々としていてゆったりと座れる椅子がいくつも並べられている。
その片隅で、ルイスはそっと視線を横へと反らした。
「ルイス。別にね、僕は怒っているんじゃないんだよ」
「いや、圧だよ。圧。不満が漏れ出てんぞ、ジェラルド」
「仕方がないだろう、ヴィート。距離は仕方がないにせよ、ルイスの隊長就任の儀礼に立ち会えなかったうえに、夜会も出席出来なかったんだ。それに、いつの間にか静様と婚約の話までなっているだなんて」
「そっちかよ」
ルイスの目の前にある椅子に座るのは伯父のジェラルド。そしてジェラルドによって連れてこられた父、ヴィートだ。
この寒さのせいか、室内は十分に暖かいというのにヴィートは外套を羽織ったままだ。それでも寒いらしく、奈緒が今回連れてきているコテツを膝に乗せて暖をとっている始末である。
本当に無理やり連れてこられたのであろう。ルイスは少しばかりヴィートに同情の念を抱く。そしてわざとらしく悲し気に肩を落とすジェラルドへ、言葉だけを向けた。
「手紙では、あまり……」
「ああ、分かっているよ。直接、伝えようとはしてくれたんだろう?」
「はい」
正直、ルイスは叱られはしないだろうがそれに近いものは言われるだろうと覚悟していた。しかし蓋を開ければ、ジェラルドはとても落ち着きをはらい、いつも通りの会話をするかのように話すのだ。
それはおそらくではあるが、同時に話をした静のことが大きいのだろう。
ルイスは包み隠さずにジェラルドとヴィートに、大神殿でユフィアータから語られたことを伝えた。
静が理により、存在全てが消される可能性があること。消されない為に、はじまりの神と呼ばれる神を見つけること。
これについて、異世界の人間である四人が解決するために動くことが出来ない。また、静達から知識を得ることは禁じられているが、知恵の度合いによっては赦される。そして解決するために動くことが出来るのは、この世界の人間であるルイス達であること。
静ではないが、ルイスはその理とやらを吊るしあげたくなった。そして鳥の餌にでもしたいと強く思ってしまった。
「まだやることが多すぎるわけなんだけど。一先ずはおめでとう、ルイス」
「ありがとうございます」
何も孕んでいない言葉に、ルイスもまた素直に目を見て感謝を伝えた。
ジェラルドは同じ深緑の瞳を細め、柔らかな笑みを浮かべた。
「それと、静様の件は分かった。こちらも手がかりがないか探してみよう」
「お願いします。先生にお伝えしても構いません」
「きっと喜んで手伝ってくれるよ」
神話の学者である先生、セオドアはジェラルドの言葉通りに喜色の笑みを浮かべて探し出すだろう。必要に応じて、大神殿の地下にある書庫の閲覧も必要になってくる可能性がある。事前に話は通しておくべきだろう。
ルイスは更に重ねて他にやるべきことはないか、と思考を回す中、ジェラルドはヴィートへ声を向けた。
「話は変わるのだけど。ヴィート、伝えたかい?」
「……あ、やっべ」
聞こえてきたのは明らかにやらかした時の、焦り混じりのヴィートの声だった。
ルイスは僅かに落としていた視線を上げ、ヴィートに鋭い目を向けた。
「父上……?」
「いや、ほら。こっちもいろいろとあってさ?」
ルイス自身、筆不精であるために手紙なんてものはほとんど書くことはない。だから他人にあれこれと言える立場ではないが、ジェラルドがわざとらしく話題を出すほどだ。手紙か何かで知らせる必要があったことが起きていた、という他なかった。
ヴィートは大きく赤い目を泳がせ、そうして大きく息を吐き出した。
「まず、ライナスだけど。ようやく相手見つかったから、そのうち婚姻して、屋敷出る」
「……遅かったな」
「あいつ、結構選り好み激しいんだよなぁ。誰に似たんだか」
ルイスの兄、ライナス。見目はこのロトアロフの人間と変わらないが、髪や瞳の色、そして性格はヴィートによく似ていた。ルイスよりも三つ上。今年で二十となるライナスには婚約者がいなかった。だがいつの間にか婚約者が出来ていた上に、婚姻もおそらくは近々行う予定なのだろう。
喜ばしい話であった。一応、念の為に、ライナスあてに手紙を書くべきかとルイスは思案する。が、すぐにヴィートの続く話にその思考は強制的に止められた。
「で、シェリーだけど。雪が解けたら、王都に住むからな」
「目的は」
「一先ずは婚約相手探し。そんでよけれりゃあ婚姻。やっぱりシェリーはあそこで収まらねぇからさ」
「……だろうな」
「ちなみにお勧めの奴、いるか?」
「いると思っているのか?」
そして妹のシェリー。母であるセレス譲りの茶色の髪と見目。そして、どちらの色でもない暗褐色の瞳が特徴的な、彼女は今は十四歳となる。まだ成人ではないが、婚約者がいてもおかしくはない年頃だ。
ヴィートとセレスの性格が入り混じっているシェリーは、最南にあるエヴァンハイン領で相手を探すよりも、断然王都で探すほうが良いことぐらいルイスにだって分かっていた。だが、妹が本格的に婚約者を探し始めると聞き、ルイスはどうも複雑な、不愉快な、なんだか面白くないような、そんな思いを抱いてしまった。
ルイスはそのどろどろとした思いから目を背けるように、いとこ達についてジェラルドに尋ねた。
「伯父上。アイザック兄上は」
「まだ先になるけども話はある程度まとまったよ。とても良いご令嬢だ」
実の弟のようにルイスを見てくれていた、いとこのアイザックは今年で二十三になる。ジェラルド譲りの黒髪と、クラリッサ譲りの青い瞳が他の異性達には良いように見えていたことをルイスは幼い頃から知っていた。それにジェラルドからの手紙で縁談が進んでいるとのことも前から知っていたからこそ、ルイスは思わず安堵し、胸をなでおろした。
しかし、問題は下の双子のいとこ達だった。
ルイスの思考を読み取ったのかは不明だが、ジェラルドはちょうどよく続けて双子達について教えてくれた。
「それとフローラは、神官になると言いだしてね」
「……それは」
「僕としては構わないんだけど、クラリッサが寂しそうでね。真咲様とお会いしたからなのかもしれないけども」
十六歳と成人を迎えたばかりのフローラは、母であるクラリッサとよく似ている見目をしていた。茶色の髪も、青い瞳も全く一緒だった。だからこそ余計にクラリッサは寂しいと、思ってしまったのだろうかとルイスは分からないなりに少しだけ想像をしてみた。
「ミリアは」
「あの子は別だったよ。ようやく縁談の話を聞き入れてくれるようになった」
ルイスはそしてもう片方のいとこについて聞けば、こちらはどうしてかあれほど逃げ回っていた縁談に前向きになったという。
フローラと全く同じ容姿であるが、髪と瞳は父であるジェラルドと同じく黒髪に深緑と、すぐに見分けはつく。が、二人はよく互いの色を交換して遊ぶ癖があるからなかなかに厄介な双子のいとこであった。
何をするにもずっと一緒で、全てがちゃんと半分でなければいけないような双子が、どうしてかいきなり異なる生き方をしようとしていた。
空の聖女。導きの光たる真咲に出会ったから、なのだろうか。それともまた別のなにかがあり、二人を大きく変化させたのか。思考を深く回したところで、ルイスには何一つ分からないことだった。
「なかなかどうして、皆同じ時期にこうも巣立とうとしているのか不思議でならないよ」
「……偶然でしょう?」
「それか、ラウディアータが面倒だからと一気に導いてくださったから、なのかもしれないけどね」
ジェラルドは困ったように笑った。
確かに、とルイスは思う。ルイス自身、静と共に生きることに決めた。それと同じくしてライナスは婚姻までの話が進み、シェリーは婚約者を探すために王都へと出てくる。いとこのアイザックの婚姻まで残り僅か。同じくいとこの双子であるフローラは神殿への道を進もうとし、対してミリアはようやく縁談へと足を進めようとしていた。
歳がある程度まとまっているから、というのもあるだろう。だが、それでもやはりラウディアータが何か細工をしたのではないかと思うぐらいにはまとまりすぎているようにルイスは感じたし、ラウディアータならやりそうだという偏見を抱いていた。
ただ、導いただけでたどり着けるかは本人次第ではあるのだけども。
そう考えれば、何だかんだと家族というのは似るのかもしれないとルイスは思い、同時にどうしてか気恥ずかしくなった。
途端、ジェラルドとヴィートの前に座っていることに居心地の悪さをルイスは感じた。誤魔化すようにルイスは大きく周囲を見渡す。防諜の魔術を使っているというのに、誰もがルイス達がいる場所から律儀に離れて待機している。
その中で、真咲が呼んだ鷹、スズカを背中に乗せたヨカゼが足早に駆けてきた。
「どうした」
『あのね、静が真っ赤になってふらふらしてたわよ』
すぐ様に防諜の魔術を解いて聞けば、どうも湯あたりしたとの報告をヨカゼがしてきた。
ルイスは反射的に額を抑え、声を漏らした。
「……何故、あのお方は……」
何故そうなるまで気づかないのか。しかも明日は冬至の儀式があると言うのに。
リーリアや他の侍女達も共にいるわけだが、どうせ大丈夫だと言い張ったに違いないと想像してルイスは耐えきれず、大きく息をついた。
「なかなか静様から目が離せないね。ルイス」
「ええ、はい。本当に」
ジェラルドは笑って言うが、ルイスにとっては全く笑いごとではなかった。
「申し訳ありません。俺はこれで失礼します」
「うん、早くいってあげなさい」
「はい」
ルイスはジェラルドに断りをいれつつも立ち上がる。にこやかなジェラルドの表情と、ヴィートの困ったような笑みを確認し、ルイスはヨカゼ達と共にその場を後にした。
そして、残された二人は約一年ぶりとなるルイスの背中を見やり、ジェラルドは思わずというように呟いた。
「……ずいぶんと、背が伸びたようだね?」
「あいつ、ちゃんと飯食うようになったらしいんだよ。って言っても、あそこにいる弟子が見張っているらしいけどな」
ルイスへと駆け寄る子供。名をジルという孤児院出身のルイスの弟子である彼の姿に、ジェラルドは深緑の瞳を細めた。
動きもそうだし、おそらく周囲を見る目は他の成人している騎士達と遜色がない。しかもあの口下手なルイスの要望にしっかりと応えているほど。一体どうやって見つけたのかジェラルドは気になるところだったが、今はそれよりもルイスだった。
「静様もそうだけど、やっぱりルイスからも目が離せないね」
「いや、けどさぁ?」
「何かな?」
「……何でもねぇよ」
何か言いたげのヴィートをあえて黙らせる。
どうせもう成人しているのだから云々と言うのだろうが、ジェラルドからしたらまだまだかわいい甥であり、息子とそう変わらない子供なのだ。しかも家を出て行ったきり、帰ってこないのだからこういう時ぐらいかわいがらせて欲しいものだった。
比べてずいぶんとルイスに対してあっさりとしている父のヴィートといえば、顔をしかめたままでわざとらしくため息をつく。もはや何を言っても無駄だと分かったらしい。
「なぁ、ジェラルド。明日の儀式さ、やっぱり」
「連れて行くからね?」
「いや、俺ってほら。異国の人間だしさ?」
「エヴァンハイン家の人間なのだから問題ないよ」
「……問題ねぇって周りに言い聞かせるだけだろうに……」
そしてまた、性懲りもなく明日の冬至の儀式を欠席しようとしているヴィートの意見をジェラルドは笑顔で一蹴した。
ヴィートは天井を仰ぎ、小さく呻く。
その姿がなんとも面白く、ジェラルドはつい笑みをこぼした。
「きっと、素晴らしいものが見られるよ。ヴィート」
「……セレスにすげぇ文句言われそうだな」
「僕もクラリッサから言われる予定だよ」
「なら揃って聞くか」
「どうせだから良いワインでも開けようかな」
「お、良いねぇ」
互いの妻からは、それはそれはきつく詰められるだろう。とくにセレスはジェラルドの妹だ。ここぞとばかりにジェラルドへと詰めに詰めるはずだ。
とは言え、ジェラルドは慣れているし、その夫であるヴィートもまた受け止め、そして和らげる。クラリッサはきっと困り顔になり、呆れ、そして微笑んでくれるだろう。
そんなことを考えていたら、領地が恋しくなってきてしまった。
年々、外へと出ることが億劫になり始めている。これをただの老化と片付けるべきかと、ジェラルドは真剣に悩みつつ、ヴィートと互いの妻の話に花を咲かせた。




