第14話「神を護る神」
……ふむ、いないのう……
儂とぬえは、妹紅殿と狐と別れ、それぞれ氷華殿の捜索に当たった。
しかし、見つかる気配は無い。
マミゾウ「のう、ぬえよ。このままじゃとキリが無い。じゃから、協力してこの壁を壊すぞ。」
ぬえ「わ、分かった!」
今の儂は化ける事が出来ん。じゃが、見た感じ膂力で何とかなる程度の氷の壁じゃ。そこにぬえの得物の力を加えれば、簡単に破壊出来る。
マミゾウ「よっ、と!」
ぬえ「はあっ!」
ドゴォォォン!
壁は砕けた。やはり、手応えはあまり無かった。
マミゾウ「まあ、こんなもんじゃろ。」
ぬえ「……あっ!道があるよ!」
マミゾウ「ほう、当たりを引いたか。ツイてるのう。」
儂らはその道を進んだ。
約5分後、何やら広い空間へと出た。
ぬえ「わー、ひろーい。」
マミゾウ「こりゃあ何かありそうじゃな。」
儂がそう言った直後だった。
「あら、見つけられてしまったようね。」
突如、背後から声がした。
マミゾウ「!?」
儂は咄嗟に振り向いた。そこには、青髪の女が立っておった。じゃが、氷華殿では無かった。
するとその時。
ぬえ「うわぁ!?」
ドゴォォォン!
ぬえが急に吹っ飛ばされ、壁へと激突した。
マミゾウ「な、何事じゃ!?」
すると、ぬえを吹っ飛ばしたであろう者が現れた。その者は、儂が見た青髪の女と酷似した金髪の女だった。そしてその青髪の女はまだ儂の後ろに居た。
「悪いけど、貴方達にはここでゲームオーバーになって貰うわよ。……そして、地獄へ堕ちろ!」
マミゾウ「そんな事させるものか……はっ!?」
儂が臨戦態勢を取った直後、背後から強烈な痛みと共に、前方へと吹っ飛ばされてしもうた。
マミゾウ「ぐはあっ!?」
儂の意識は朦朧としていた。
チィッ、何が何だか分からん…!
儂は力を振り絞って叫んだ。
マミゾウ「お前…!一体……何者……なんじゃ……!?」
「私?私はね…」
ブゥゥゥン…
微かに見える月の様な物体。それが儂へと向かって来るのが見えた。
「眠れる神様を護る、地獄の女神よ。」
問いの答えと、月の様な物体が儂に衝突するのがほぼ同時だった。
ドッガァァァン!!
マミゾウ「がっ……!」
儂の意識は、完全に飛んでしもうた。
続く




