第13話「意思無き傀儡」
私達は、二手に分かれて氷華の捜索を行った。私には藍が、狸の旦那にはぬえが付いている。
私は前方を優先して捜していたが、後方担当の藍が何かを見つけたようだ。
藍「なっ!?……あれは……!」
妹紅「何だ?何かあったか?」
振り返ると、そこにいたのは……
「…………。」
妹紅「あの七色の翼は……!?」
藍「……ああ、あれは紛れもなく『フラン』だ。」
何と、フランだった。だが、下を向いたまま佇んでいる。何があったんだ…?
妹紅「フラン……?」
フランドール「…………!」
すると突如。
ズバァァァン!
妹紅「ぐっ……!?」
油断していた。フランはいきなり斬りかかってきたのだ。私は勢いよく吹っ飛ばされてしまった。
藍「フラン!?……チッ!」
フランドール「!!」
藍は妖術でフランを突き放した。
藍「フラン!一体何を……」
フランドール「……!」
フランは何も喋らぬまま、藍に斬りかかった。
藍「……クソッ!なら、私は全力で対抗してやる!」
藍は妖術で壁を作り、身を守った。
八雲藍vsフランドール・スカーレット
……フラン、何故貴方は私達を襲うのだ……?……待てよ。フランは何も喋らなくて、いきなり斬りかかってきた。……もしや、フランは「操られている」のか……!?
もしそうだとすると、操っている主は大体検討が付く。
フランドール「……」
藍「……フラン。今、助ける。だから……。」
私は全力で術を練る。そして、それを解き放つ。
藍「直ちに沈め!ユーニラタルコンタクト!」
無数の弾が、軽く渦を巻くように放たれ、そこに強力な弾を撃ち込む。弾は直撃し、フランは大きく飛ばされた。
藍「どうだ……?」
しかし。
フランドール「……?」
フランは全くの無傷だった。
藍「なっ……!?」
……どうしたものか。能力が使えれば、もう少し強力な術を撃てるのだが……
フランドール「…………!」
……マズイな。フランはこちらに目以外を向け、俯いたままで猛突進してきた。私は妖術の壁を張った。
藍「くっ!」
フランドール「……!」
パリィィン!
が、その壁は簡単に壊されてしまった。
私は……ここで……
ボォォォォォ!
突如、フランの足元が燃え上がった。その炎はフランを包み込んだ後、フランを吹っ飛ばした。
藍「!! この炎……!」
そして、その炎からよく見た事のある人間がいた。
妹紅だった。
妹紅「悪いな、少しだけ休んでた。だがもう平気だ。不死身の力、存分に振るわせて貰うぞ!」
続く




