愛する君へ。
愛する君へ。
いざ筆を執ってみると
案外、何を書いたら良いか解らないものだね。
君に話したいことなら、いくらでもあった筈だし
聞きたいことだって、たくさんあったのに…
変だよね。
君は今、どうしているのかな?
結構自由な君だったから、元々分かりにくかったけれど…
今じゃ皆目検討もつかないね。
だから、とりあえず僕の話をすることにするよ。
僕は今、頗る元気がないよ。
何故かって?
もちろん君が居ないからさ。
あとね、最近夢を見るんだ。
君が前みたいに僕の側に居る夢。
夢の中の僕は君が居ないことを覚えているから歓喜するんだ。
なぜ?なぜ?と思いながらも。
そんなのどうでもいいと抱き締めるんだ。
けれどそれはやっぱり夢だからね。
覚めてしまったらお仕舞い。
君はどこにも居ないのさ。
それを思い出しながら、シクシクと泣くんだよ。
女々しいだろ?
笑ってくれて良いんだよ。
けれど、君はもう笑ってはくれないんだよね。
君が死んでしまったこと。
僕は何を恨めば良いんだろう。
何を呪えば良いんだろう。
何を消せば君は死なずに済んだんだろう。
人?世の中?運命?時代?世界?
でもそれらすべてに君が息づいているんだ。
残酷だよね。
君を殺したすべてに君が居るんだ。
何を思えば良いか解らないんだ。
これから、どうやって生きていけば良いのか。
急に、解らなくなってしまったんだ。
なにも、なんにも解らないのに、ただただ涙ばかりが溢れるんだ。
ねぇ、陽灯…僕はどうして生きていけば良い?
2033年10月25日




