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俺、“なんで”消えた?〜幼き手は、俺に託された〜  作者: しろ兎
主婦から“平和な”転職できますか?-外伝 Episode I-
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6/18

xX-05 男子トイレ。

観測者

[主婦から“平和な”転職できますか?]

[wW-0 Retrievalの裏側へようこそ。]


やめろ…

やめてくれ…


手を伸ばす。


安全は保証する(・・・・・・・)…』


彼女は何もしてない…

俺は…


僕は(・・)……

   ママを(・・・)……()…』


飛び起きる。


「ここは…」


!?


声が違う

俺は一体…


ッ…


後頭部が痛む。

強く殴られたのか瘤ができている。


校内へ入ったところまでは覚えている。

だが……


(ぼく)は…」


視界に入る、

手や体が小さい。


教員

大越(おおこし)くん!?」


駆け寄ってくる。


教員

「どうしたの!?」


大越(あいだ)

「転んじゃって…」


教員

「どこか打ってない?」


女性教員は、

体を隈なく見る。


大越(あいだ)

「頭打った…」


教員

「痛い?…瘤になってる。保健室行きましょう」


教員に、

支えられながら立ち上がる。


歩きながら後ろを振り返る。


――男子トイレ…


保健室へ向かった。


教員

「手当するから座ってて」


大越(あいだ)

「……」


俺…

どうなってしまったんだ


教員

「お家の人に迎えに来てもらう?」


保冷剤を、

持ってこちらへ近づいてくる。


教員

「瘤冷やすね…」


瘤に触れる。


冷たっ!痛っ…


教員

「気持ち悪いとかない?」


大越(あいだ)

「大丈夫」


教員

「お家の人に連絡するね」

「自分でこれ押さえてられる?」


頷いた。


家族って…

真彩とこいつの父親ってことだろ


どうしたらいいんだ…

…真彩に会える


――この体で(・・・・)


首を振った。


大越(あいだ)

「先生!電話しなくていいよ」


教員を呼び止めた。


教員

「待って待って!病院行ったほうが…」


教員の声を無視し、

教室へ駆け出していた。


こいつの家に帰った方がいい…


教室に入る。


担任

「遅かったね。何かあったの?」


ポケットに、

隠した保冷剤が太ももを冷やす。


大越(あいだ)

「何でもないです」


「先生。僕早退します」


担任

「はい?どこか具合が悪いの?」


大越(あいだ)

「頭痛いので帰ります」


女子児童

「いつもの直樹じゃなーい」


男子児童

「頭打ったのか?」


ドンピシャで当ててくんな…


ランドセルを背負い廊下へ出た。


担任

「待って大越(おおこし)くん!」


――ルッ ルルルル ルルルル


児童

「せんせー!電話ー!」


教室の内線が鳴り響く。


隙を見て、駆け出した。


担任

「あ!待って!」


階段に踏み入れた。


声がする。


???

「安全は保証する。頼む」


???

「…なおき」


階段を見上げた。


――真彩…


汐川

「処理班、一分で終わらせろ」


大越(あいだ)

真彩(ママ)真彩(ママ)になにをした!!」


汐川

「………」

「え……」


視線が重なる。


汐川

『お前は…さっきの怪人か?』


大越(あいだ)

「な…なんでわかったの…」


汐川

『どういうことだ…』


大越(あいだ)

(ぼく)にもわからない」


汐川

『ついて来い』


手を差しだされた。


俺は、目の前の光景に息を呑んだ。

俺には、その手を断る理由はなかった。


音もなく姿を消した。



◇◆◇



景色が反転する。


……ここは病院?


汐川

「こい…」


病院の廊下を歩く。


大越

「怪我してるの?」


汐川

「これはオマージュだ」


大越

「なんで?」


汐川は、

真彩を肩に担いだまま振り返った。


汐川

「お前には関係…っ…」


汐川は、

目の前の少年の姿に戸惑った。


汐川

「悪かった」


大越

「は?」


なにが…


汐川

「お前の仲間から事情は聞いている」


再び歩き出す。

その後を少年は追いかける。


汐川

「口裏を合わせる」


病室のスライドドアを開いた。


ベッドへ、

真彩を寝かせた。


汐川

「後は頼んだ」


医療のスタッフへ、

合図を送り病室を後にした。


大越

真彩(ママ)になにをしたの」


汐川

「保護した」

「理由は聞くな」


「わかってるのだろう?」


視線が重なる。


大越

「異能者に狙われていた」


汐川

「ああ…」


「罠だった」


ゆっくり、

少年へ屈んだ。


「あいつらは」

「この子が狙いだった」


俺は…言葉を失った

胸がクソ痛かった…


この子を……


???

「ラファルサ少佐」


立ち上がり、

声の方へ敬礼する。


汐川(ラファルサ少佐)

「チャーリー中佐。対象を無事保護しました」


チャーリー中佐

「ご苦労」


大越

「なんで仮面被ってるんだ?」


チャーリー中佐

「え?」


汐川の背後から、

ちょこんと顔を覗かせる少年。


チャーリー中佐

「な…直樹!?」


……直樹??


少年は、

後ろを振り返った。


誰もいない。


正面を向き直した。


目の前に、

チャーリー中佐の顔面。


大越

「うわ!!」


驚きのあまり、

汐川に抱きついた。


あ……反射的って やべーな

ガキの体で良かったぜ…


チャーリー中佐

「可愛い坊やだね」

「ラファルサ、この子…」

「どうしたんだい?」


ラファルサ少佐

「ここでは…」


チャーリー中佐

「こちらへ」


背を向けて歩き出す。

汐川と少年は、誘導された。


とある病室へ入った。

チャーリー中佐は内側から鍵を掛けた。


チャーリー中佐

「話してもらおうか」


ラファルサ少佐

『この少年に目撃されました』


中佐の視線が痛い…


大越

「……なんだよ」


チャーリー中佐

『ラファルサ…それだけじゃないだろ』


ラファルサ少佐

『対象のお子さんです。狙いは彼だった様です』


大越

「殴られたんだよ!」


チャーリー中佐

「直樹はそんな言葉使わない…」


大越

「え…(ぼく)?…」


小さな指を、

自分へ向けて差した。


頷かれた。


ラファルサ少佐

「彼女が目を覚ましたそうです」

「様子を見てきます」


チャーリー中佐

「頼んだ」


大越

「え…いっ行かないで」


背中越しに手を伸ばした。


ラファルサ少佐

「戻ってくる。安心しろ」


視線だけ、

こちらへ向けて呟いた。


ドアの鍵を、

開け出て行った。


中佐と二人きりになった。


もじもじする少年。


大越

「な…なんだよ…」


チャーリー中佐

「お前は誰だ」


大越

(ぼく)がわかるのか?」


中佐は、

ゆっくり頷いた。


大越

「助けてくれ!」

「違う…えっと…大変だ!」

「このガキが拐われたぞ!」


チャーリー中佐

「言葉遣いどうにかならないのか?」


額に、

手を当てため息。


大越

(ぼく)の体も奪われた!」


チャーリー中佐

「そうだな」

「で…名前は…」


大越

(ぼく)は、相田(あいだ) (ひかる)だ!」


チャーリー中佐

「相田 輝」


「Ratio検索頼む」


Ratio

【住民検索します。同姓同名100件以上。】


チャーリー中佐

「どこ住み」


大越

「個人情報保護します…」


チャーリー中佐

「いいのかな?」


仮面越しに重たい視線。


威圧感スゲーな…


大越

「…墨田区」


「だそうだ検索頼んだよ」


Ratio

【了解。………検索完了。】

【こちらです。】


チャーリー中佐

「怪人…なのか」


視線が重なる。


少年は頷いた。


大越

「ぼくの体見つけて欲しい」


チャーリー中佐

「直樹を見つけて欲しい」


見つめ合う。


「「……」」


Ratio

【Naparnikから通信。】

【対象が逃走中とのこと。】


チャーリー中佐

「なに!?」

「Doviraを起動しろ」


Ratio

【了解。】


大越

「ドビラ?」


視線だけ向いた。


チャーリー中佐

『追跡しろ』

『直樹の情報を偽装してくれ』


窓際へ歩く。


Ratio

【了解。】


中佐の、

後ろ姿を見つめる少年。


大越

「聞こえてるからな」


中佐が、

振り向いた。


チャーリー中佐

「……」


「Naparnikへ通信。」


Ratio

【了解。】


【少佐は、対象を追っているそうです。】


チャーリー中佐

「そうか…」


「相田…ついて来い」


両肩を掴まれた。


音もなく、

姿を消した。



◇◆◇



視界が反転する。


こ…こうも……

頻繁に転移されると…目が回る


頭を振った。


テレビの前、

そこは一般家庭のリビング。


???

「ソーラン!ソーラン!」


目を疑った。


え…

……え!?


チャーリー中佐

『どう…いうことだ…』


Next Time Hint

――笑窪。

観測者

[さて…どうなることやら…]


[今日から毎朝7時投稿に戻します。]

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