15/23
十四、燃える城下町
十四、燃える城下町
回想
母鶴(声のみ) 鶴
鶴 母上
母鶴(声のみ) 貴方の羽は雪のように白く、手触りは絹のように滑らか。どうして、こんなにも美しいのでしょうか。
鶴 そんな……(無邪気に照れる)
母鶴(声のみ) なのに、ごめんなさいね……普通の色に、生んであげられなくてごめんなさい。
鶴 ……母上?
周りが燃える。風が強く、一気に火の手が上がる。
母の悲鳴。続いて断続的に複数の悲鳴が上がる。
鶴 母上! 父上! みんな!
侍(声のみ) お前たちのせいだ!
侍(声のみ) お前たちが火を付けたんだろう!
気味が悪い、化け物、普通じゃない、気色が悪い、罵倒する声が燃え上がる音と複合的に重なる。
侍(声のみ) (一際目立つ) 城を枯らす、化け物め!
鶴 おのれ……おのれおのれおのれおのれおのれ!お前たちに何がわかる! お前たちが何を知っている!私たちは、私はただ、生まれただけではないか!
崇徳(声のみ) …鶴……鶴…?
鶴、ハッとする。振り返る。




