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昇級試験の日に書道道具を持っていなかった
書道教室には二人の女子高生がいる。二人ともちゃんと制服を着ておとなしい。制服もセーラー服の地味なものだ。でも襟には白いラインが2本入っている。先生のお手本は巻物だ。竹で編んでいるところもある。僕がそのお手本を全部開けると、お手本の字以外に先生の文章や絵も描かれていた。
女の子二人は興味津々だけど白いカッターシャツを着た意地悪そうなおじさんが一人いて、彼はそんなものはどうでもいい!と言い放つのだ。そして早く昇級試験に行かなければとうるさい。そうだ今日は昇級試験の日だった。だからバス停にはたくさんの人が群がっている。7級8級だから簡単に取れるよと誰かが言っていたが、僕にはかなりのプレッシャーだ。
そして僕が書道道具を持っていないことに気づいた。高校の同級生の小林君が近くに書道屋さんがあるから買っていったらいいと言うが、そんな簡単なものではない。僕がそう説明すると彼は納得してくれた。




