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夢千夜  作者: 西野了
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大学の講義に出ようとしたら

大学の講義に久しぶりに出席しようと思い、掲示板を見に行った。すると結構な人が掲示板に見入っている。一番熱心に見入っているのは税理士になろうと頑張っているゼミが一緒の奴だ。黒縁眼鏡をかけて七三分けのサラリーマンカットで、着ている紺色のセーターには白いラインが数本入っている。相変わらず太っているし、目つきはいつも焦りの色が浮かんでいる。彼は掲示板の上のほうまでよじ登っている。

 掲示板には僕が受けたい講義の時間割と教室番号が書かれていない。会館の見取り図に赤いマジックで矢印と1から7までの数字が並んでいるだけだ。みんなこれで分かるのだろうか?

 経済学部の三木も掲示板を覗き込んで不思議な顔を浮かべている。僕は経営学部だけどこの講義は経済学部と一緒なのか?

 よくわからないので僕は食事をとることにした。以学館は吹き抜けでいったい何階まであるのだろう。見上げると青いそれと白い雲が見える。

 だが食堂は地下にある。まだ食事の時間には早すぎたのだろう。学生はほとんどいない。白い食卓が無数に並んでいる。窓から明るい陽光が差し込んでいて、とても気分がいい。

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