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夢千夜  作者: 西野了
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ホリキタマキと投資話

「ホリキタマキ、10年は出られないって」

 飲み屋のネエちゃんはそう言った。

「だって、相当悪いことしたみたい」

 彼女は言い切った。

「だからアタシは彼女のためにお弁当を2個つくってあげた」

 飲み屋のネエちゃんは自信たっぷりだった。

「で、ホリキタマキは何をやったの?」

 僕は唖然としながらネエちゃんに訊いた。

「マキのユニットのバックダンサー達にFXの投資話を持ち掛けたんだって。それで9000万円、損させた」

 テレビではホリキタマキの中学生時代の写真が放映されている。今のホリキタマキと印象が違う。

(そうか、あと10年はホリキタマキを見れないのか」と残念に思った。それから彼女がバックダンサーを従えて、ステージで歌っている姿を想いうかべた。

(ホリキタマキは歌手もやっていたな)そのことも必死で考えたのだ。

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