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五日前のお茶
久しぶりに彼女と会った。
彼女にしては積極的に僕に話しかけたり、僕の手を握ったりしている。
何か心境の変化でもあったのだろうか?
しばらくすると彼女は「僕の家に行く」と言った。僕は彼女の言うとおりに自宅へもどった。
彼女は湯呑にお茶を入れてくれた。しかし麦茶色の湯呑にはティパックが一つ入ったままだった。そして少しだけお茶も残っていた。
「これは五日前のものだから捨てるね」彼女はそう言うと、システムキッチンのシンクの角にある三角コーナーにそのティパックを「ポイッ」と放り投げた。
いつの間にか妻が帰っていて、「台所まで入るのは、やりすぎよね」と彼女を批判した。彼女と妻は知り合いなのだ。僕は妻の言葉に頷いた。でも、その時彼女の姿はなかった。




