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窓を塞がれた部屋
カワグチさんのお尻は男にしては綺麗な尻だ。彼はズボンとパンツをズリ下げてその美しいお尻を露出させた。俺はそのつややかで丸みのある尻に向かって、ゆっくりとミドルキックを放った。俺の足の甲が臀部に当たった瞬間「パチッ」という鮮やかな音が響いた。
「虐待だ!」
ドアの向こうからタナカの声が聞こえた。俺は冗談半分に蹴りを放ったのだから、そんなに痛くはないと思っていた。
タナカは部屋に入るなりキッチンに向かった。キッチンと思われる場所には何もなかった。少し埃が積もった床があるだけだ。
タナカは威圧的に周囲を見回した。部屋には内装業者の作業着を着た男たちが10人くらい突っ立っていた。みんな魚が死んだような目をしていた。
俺は外に出てみると、部屋の四方にある窓はベニヤ板のようなもので塞がれていた。僅かに隙間のあるところもあったが、部屋の中の様子がわかるほどのものでもなかった。俺は先ほどの行為を外から見られなかったことに安堵した。




