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第10話 耳たぶの小さな石とページに挟まれたお守り

六月上旬の月曜日の朝、三階の窓の外の初夏の空は翡翠のように青く澄み渡り、早朝の風がクスノキの爽やかな香りを3年A組の教室へと運んできた。

高橋蒼は、左隅に少し歪な四芒星の傷がある木の机の前に座っていた。 彼女の両手は、翔太が先週書いた最後のページ——バスケ部のマネージャーを断ったのは、心の中にすでに『字が綺麗で絵が上手いけど生意気で、下駄を脱いで裸足で走って迷子になったり、雨の中を走る時にエッホエッホと鳴く』女の子が好きになってしまったからだという、あの告白のページ——の上に置かれたままだった。

この週末の二日間、美術予備校で石膏デッサンのためにイーゼルの前に八時間座りっぱなしだったにもかかわらず、蒼の心は有頂天になって上の空だった。 バカみたいだけど熱烈で誠実な彼の文字を思い出すたび、蒼の耳は赤く染まり、デッサンの先生に熱でもあるのかと心配されるほどだった。

「ねえ蒼……マジで言うけど、朝から机の中を見つめて一人でニヤニヤするの、これで十八回目よ!」

隣の席の親友、由佳が鏡を見ながら前髪を直しつつ、からかうように首を傾げた。

「どう? 去年のC棟のすれ違い事件から、今はもう一歩進んだ関係になったってわけね? 今のあんたの、秋の湖みたいにキラキラした目を見れば、3年B組のあのバカが、高橋のお嬢様の氷の心を溶かすようなどんな甘い言葉を書き込んだか、一発でわかるわよ!」

「そ、そんなことないわよ!」

蒼は慌てて茶色いノートを半分閉じたが、口元に浮かぶ優しい笑みをどうしても抑えることができなかった。「ただ……彼がバスケ部を引退したばかりで、少し感動的な総括を書いてただけだから……」

「あらら、ただの部活の総括で、私の蒼の耳の先まで真っ赤にさせちゃうわけ?」

由佳はクスクスと笑い、そしてふと長いため息をついて、自分のスマホを机に伏せて置いた。

「あんたと3年B組のそのバカがノートを交換してるのを見てると、時々すごく羨ましくなるのよね。昨日の夜、週末にお茶した時の写真をSNSにアップしたんだけど、五分おきにスマホを開いて、何人が見てくれたか、何人が『いいね』を押してくれたかチェックしなきゃ気が済まないし、他クラスの女子に陰口叩かれてないかとか気になっちゃうし……。ネットの世界って本当に騒がしくて疲れるって思うことがよくあるの。あんたたち二人みたいに、机の中の紙のノート一冊だけで一週間ずっと幸せでいられるのとは大違いね」

いつもオシャレでクラスで一番目立つ親友の珍しい本音を聞いて、蒼は、この木の机がこの二年間自分に与えてくれた平穏さをさらに深く噛み締めていた。

「あ、そうだ!」由佳は突然元気を取り戻し、筆箱から色とりどりの小さなクリスタルがちりばめられた小さなプラスチックのシートを取り出した。「ついでに、その真っ赤になった耳を見て思い出したわ。この『耳つぼジュエリー』を二つ、あんたの耳たぶに貼ってあげる! 最近受験勉強でストレス溜まってるでしょ? これを貼れば、本物のピアスみたいにキラキラして可愛いし、生活指導の先生に見つかって怒られる心配もないわよ!」

「えっ……ありがとう由佳、すごく可愛いね!」

蒼は嬉しそうに、親友に小さな石を二つ、耳たぶに貼ってもらった。耳たぶが少しチリチリと温かくなるのを感じ、頭がスッキリとした。

その日のお昼休み、由佳がパンを買いに学食へ行った後、蒼は陽光が降り注ぐ教室に一人残った。彼女は茶色いノートを開き、十八歳のすべての勇気を振り絞るように大きく深呼吸をした。

もし3年B組の背番号7の選手が、いつものナルシストの殻を脱ぎ捨てて自分の本当の気持ちを勇気を出して伝えてくれたのなら、3年A組の未来の画家も、生意気な小言の後ろにいつまでも隠れているわけにはいかない!

見慣れた黒インクのペンを手に持ち、左手の指先で耳たぶの小さな石に軽く触れながら、蒼は新しいページに丁寧に返事を書き綴っていった。

『六月上旬の月曜日: 部活を引退したばかりの3年B組の背番号7の選手へ。まず最初に言っておきたいのは、この二年半のバスケ部の活動、本当にお疲れ様でした。最後の試合は君が望んでいたような勝利にはならなかったかもしれないけど、両膝をすりむくまで走り、最後の最後まで戦い抜いた君は、私の目にはこの府中高校で一番カッコいいチャンピオンに見えたわよ! それから……君が前のページの最後に書いたことについてだけど。あんなの読んだら、心臓がバクバクしすぎて、土曜日の美術の授業でデッサン用の鉛筆を折りそうになっちゃったじゃない、このバカ! 君の心の中には好きな人がいるって言って、字が綺麗で絵が上手いけど生意気で、下駄を脱いで裸足で走って迷子になったり、雨の中を走る時にエッホエッホと鳴く女の子だなんて……。そんなあからさまに描写するくらいなら、いっそその人のクラスの名前を直接書いちゃえばいいじゃない! でも……フェアに貸し借りなしにするために、私も君に私だけの秘密を打ち明けるわね。実は去年、私がうちのクラスの美術部の男子を振ったのは……ずっと前から私の心の中が、別の男子でいっぱいだったからなの。その男子は救いようのないバカでね。字はミミズが這ったみたいに汚いし、描く棒人間の顎はいつもピッケルみたいに尖ってるし、雨の日に女の子を誘おうとして傘の骨を折るし、壁ドンしようとして滑って壁に頭突きしてタンコブ作るし、私が書いた文字をメロンとか甘い香りの入浴剤とかいつも間違って解釈するし……。でも、そのバカこそが、この世界で唯一、私の愚痴を根気よく全部聞いてくれる人で、迷子になったら一箇所に立ち止まれって叱ってくれる人で、私が希望調査票に美術大学の名前を書く勇気をくれた人なの。 私も君と同じよ、翔太。来年の三月の卒業式の日まで、私は他の誰の告白も受け入れない。だって、正門前の桜の木の下で、君にだけ十缶のメロンソーダを全部奢ってもらうって約束したんだから! 追伸:最近は学校の勉強とデッサンの練習で肩と目がバキバキに疲れてるから、今朝由佳が命を救うために『耳つぼジュエリー』を二つ耳に貼ってくれたの。来週から君も本格的な大学受験モードに突入するわね、お互い頑張ろうね!』

お返しの告白でもあり、最高学年の最も甘い誓いでもあるようなその文章を書き終え、蒼は顔が熱くなるのを感じながらも、心の中は言葉では言い表せないほど澄み切った幸福感で満たされていた。

◇

「彼女も……俺のことが本当に好きだって!! 俺の独りよがりな妄想じゃなくて、彼女も俺のことが本当に好きだって、白紙に黒のペンではっきりと書いてあるじゃないか!!」

六月中旬の月曜日の朝、3年B組の教室で、俺は茶色いノートに書かれた『ピッケルみたいに尖った顎の棒人間を描き、傘を骨組みにし、壁に頭突きした男子』の描写の段落を十五回も読み返し、口角が耳まで届くほどニヤニヤしっぱなしで、どうしても口を閉じることができなかった!

今この瞬間の胸の高鳴りは、去年の冬の大会の残り一秒で逆転の3ポイントシュートを決めた時より千倍も爽快で輝かしいものだった!

この二年間、机の中に忘れられていた単語帳から始まり、数え切れないほどの口喧嘩、不本意な恋愛の軍師役、そしてC棟での涙のすれ違いの夕暮れを経て……ついに、平行線だった俺とあの3年A組の彼女は、本当に一つに交わったのだ!

「おい翔太……頼むから、その口を閉じてくれないか?」

前の席で蛍光ペンを持って日本史の範囲に線を引いていた山本健二が、身震いして鳥肌を立てながら俺を見た。

「先週バスケ部を引退してからというもの、お前はオレンジ色のボールが恋しくて落ち込むだろうと思ってたのに。今朝、机の中からそのノートを取り出して読んだ瞬間から、お前の顔は木の根元で金の骨でも掘り当てた子犬みたいだぞ! 3年A組の彼女に告白でもOKされたのか? 一時間目の最初からずっとバカみたいにニヤニヤしやがって!」

「クックック! すでに相手がいる身の重大な機密事項を、お前みたいな非リア充が理解できるわけないだろ!」

俺は天を仰いで得意げに笑い、ノートを肘で隠して、彼女のページの最後にある「追伸」の段落を読み進めた。

しかし、そのたった三行の短い追伸を読み終えた瞬間、俺の満面の笑みはピタリと凍りついた。

『最近は学校の勉強とデッサンの練習で肩と目がバキバキに疲れてるから、今朝由佳が命を救うために『耳つぼジュエリー』を二つ耳に貼ってくれたの』

ちょっと待てよ……。「命を救うために『耳つぼジュエリー』を二つ耳に貼ってくれた」だって?!!

俺は二回目をこすり、紙の上の文字を一つ一つ注意深く見た。

最初の三文字は、はっきりと「耳つぼ」と書かれている!

なんてこった! すぐ前の文章で、彼女は最近クラスでトップ10に入るための勉強と、夜遅くまであの寂しい坂道を歩いてデッサンの練習に行くせいで、肩と目がバキバキに疲れていると愚痴っていたじゃないか! どうして今日、親友の由佳が「命を救うため」に「耳のツボ」に関連するものを彼女に貼らなければならなかったんだ?!!

俺の頭の中に即座に浮かんだのは、田舎のじいちゃんが頭痛やめまいの時によく耳に貼っていた磁気シールやツボ押しの鍼のことだった! もしかして、過労のせいで俺の未来の彼女は、授業中に医療用のツボ押し器具を耳に貼らなければならないほど衰弱してしまったのか? 女子が医療器具と呼ぶのを恥ずかしがって、後ろに「ジュエリー」という言葉をくっつけてごまかしているだけじゃないのか?!

好きな女の子が教室で耳にツボ押しの鍼を貼りながら必死にテスト問題を解いている姿を想像すると、胸が痛くてたまらなくなった!

三年生の夏休み——大学受験を控えた受験生にとって最も過酷な夏であり、俺たち二人が六週間もの間、学校の教室に入れない夏——が来月の七月から始まろうとしている。

今年こそは、ノートに体調に気をつけるようにと書くだけでなく、何か実体のあるものを——夏の間ずっと彼女の家の机の上に置いて、彼女に力を与えられるような小さな贈り物を——絶対に贈りたいと思ったのだ!

俺は目の前の星型の傷がある木の机を見下ろした。

正直なところ、この二年間、口ではこの机を「秘密の樹洞の魔法」と冗談で呼んでいたものの、ごく普通の十八歳の男子である俺の心の奥底では、ずっと半信半疑だった。結局のところ、この二年間、3年A組の彼女が毎週月曜の早朝にこっそり俺のクラスに忍び込んでノートをすり替えているのに誤魔化しているだけなのか、それとも学校の暇な誰かがノートの存在に気づいて、俺たちをくっつけるために3年A組と3年B組の間で密かに「透明な運び屋」を演じているのか……それとも、この木の机には本当に解明できないような不思議な力があるのか、確信は持てなかった!

しかし、毎週月曜日の朝にノートを運んでいるのが彼女自身であれ、顔の知らないキューピッドであれ、あるいはこの机そのものであれ……もし俺がノートの間にとても薄いものを挟んでおけば、間違いなくノートと一緒に彼女の手元に届くはずだ!

思い立ったら即行動だ! その週の木曜日の午後、沢渡先生の英語の補習が終わった後、俺は一人で自転車を漕いで、町外れの丘の上にある古い神社へと向かった。そこは学業と健康の祈願で有名な神社だ。

俺は真心を込めてお賽銭箱に五円玉を投げ入れ、二回柏手を打って、俺と3年A組の画家さんが共に健康でこれからの大学受験を乗り越えられるよう祈願した。そして、社務所で水色の錦織りに白い桜の枝が刺繍された、指二本分ほどの小さくて平べったいお守りを一つ買った。

翌日の金曜日の午後、学校が終わる前、俺はその水色のお守りを、茶色いノートの書き終えたばかりのページの真ん中に慎重に置いた。

『六月中旬の金曜日:ねえ、僕のおバカな画家さん!! 上の段落で君もあの「尖った顎の棒人間を描き、傘を骨組みにする」僕のことが好きだって告白してるのを読んで、僕は嬉しすぎて一週間ずっと口が裂けそうなくらい笑ってたよ。健二には頭がおかしくなったのかと思われたくらいさ! これで、桜の木の下の卒業式の日まで、僕たちはお互いに正式に「相手がいる身」になったってことだね! でも、下の追伸を読んだら、今度は心臓が飛び出しそうなくらい心配になったよ!! 一体どんな勉強やデッサンの練習の仕方をしてるんだ? 命を救うために友達に耳のツボ押し器具(「耳つぼ」とかなんとか)を貼ってもらわなきゃならないくらい衰弱してるなんて! 後ろに「ジュエリー」なんて言葉をつけて僕を誤魔化せると思ったら大間違いだぞ。田舎のじいちゃんが頭痛やめまいの時によく貼ってるツボ押しシールと全く同じじゃないか! 僕の言うことを聞いて、夜はご飯を二杯しっかり食べて、十一時前には絶対に寝ること! 医療用の鍼を耳に刺して学校に行かなきゃいけないくらい無理して勉強するなよ! あ、それともう一つ。今に至るまで、毎週月曜日の朝にノートを運んでいるのが、君がこっそりうちのクラスに忍び込んでいるからなのか、それとも学校の神様か誰かがこっそり二つのクラスの間でノートを届けてくれているのかはわからないけど、昨日自転車で丘の上の神社に行って、君のために健康と合格祈願の水色のお守りをもらってきて、このページの間に挟んでおいたよ! ノートを開いてこのお守りを見つけたら、これからの夏の受験勉強の間、ずっと身につけておいてくれ! 僕がそばで、君が衰弱するまで勉強しないように見張ってると思ってさ!』

俺は茶色いクラフト表紙の二つの表紙をそっと閉じ、薄くて平べったい錦織りのお守りが中で動かないようにしっかりと押し付け、期待で胸を高鳴らせながら、木の机の真ん中にノートを置いた。

◇

翌週の月曜日の朝、3年A組の教室にて。

高橋蒼が机の中から茶色いノートを引き出し、ノートの端からはみ出している小さな白い絹の紐が挟まっているページを開いた瞬間、彼女の目は驚きで限界まで見開かれた!

翔太のボールペンの文字でびっしりと埋め尽くされた二つのページの真ん中に綺麗に置かれていたのは……小さな桜の刺繍が施された水色の錦織りのお守りで、手に取ると、古い神社の優しい沈香の香りがまだほのかに漂っていた!

「えっ……お守り……」

蒼は手のひらの上の小さなお守りを呆然と見つめ、翔太と同じように一抹の戸惑いが頭をよぎった。

一年生の時からずっと、彼女も翔太も、月曜の早朝にこっそり相手のクラスに忍び込んでいるわけではないとノートの中で固く誓い合っていた。だから時々、蒼も半信半疑になることがあったのだ。もしかして彼が二人のためのロマンチックな謎を保つために「魔法の机」のお芝居をしているだけなのか、それとも、二人の共通の友人がこのノートの存在に気づいて、こっそりと月曜の朝の「透明な運び屋」を演じて二人のキューピッドになってくれているのかと。

しかし、この机の背後にある仕組みが、人間の可愛らしい企みであろうと、運命の奇跡であろうと……今彼女の手のひらにある水色の錦織りのお守りは、完全に本物なのだ! それは、翔太の手が直接触れ、彼が一人で自転車を漕いで丘の上の神社でもらってきて、大切に彼女へ送ってくれた初めての物なのだ!

錦織りの生地から指先に伝わる温もりに、蒼の胸はトクン、トクンと高鳴った。

そしてその感動の瞬間の直後、彼女が田舎のおじいちゃんのように衰弱して「医療用の耳つぼ鍼」をつけて学校に行っているのではないかと心配する翔太の文章を読んだ時、蒼はお守りを胸の前でぎゅっと握りしめ、机の下で片手で口を覆って、三日月のように目を細めてクスクスと笑い声を漏らした!

「本当に、救いようのないおバカさんね……。女の子が耳にキラキラしたクリスタルを貼ってオシャレしてるのを、おじいちゃんの頭痛用のツボ押しシールだと想像するなんて! でも……本当にありがとう、翔太」

全校生徒が夏の補習授業に入り、メインの教室が六週間施錠される前の六月最後の週。耳と健康は全く問題ないと「3年B組のおじいちゃん」を安心させるための数行の説明を書いた後、蒼もまた二晩徹夜して、彼へのノートに挟むためのお返しのプレゼントを手作りした。

それは、丁寧にラミネート加工された白い厚紙のしおりだった。表には、蒼が水彩絵の具で描いた青い夏の空と、冷たいメロンソーダの横に青い実を結んだ桜の枝が描かれている。裏には、小さな手が指を曲げて半分のハートの形を作っている絵を描いた——しかし今回は、一年生の時の「片想いハート」のような拒絶の親指はなく、代わりに受け取る人が合わせるためにもう半分のスペースが空けられており、「背番号7の選手へ、夏の大学受験の大勝利を祈って!」という小さなメッセージが添えられていた。

そして七月の最初の週の月曜日の朝——三年生の夏休み前の最後のノートの受け渡し——俺が3年B組の教室で茶色いノートを開いた時、彼女の美しい水彩画のしおりが、ページの真ん中でキラキラと輝いていたのだ!

俺は窓から差し込む夏の太陽の光に透かしてしおりを持ち上げ、右手の人差し指と親指を曲げて、彼女がしおりの裏に描いた半分のハートにぴったりと合わせた。

かつての片想いのハートは、三年目の夏になって、ついに完全なハートの形へと結実したのだ。

◇

三年生の大学受験の夏——日本の最高学年の生徒たちにとって「勝負の夏」とよく呼ばれるこの季節——は、絶え間なく鳴きしきるセミの声と、山のように高く積まれた模試の山の中で過ぎていった。

七月と八月のこの六週間の夏休み中、茶色いノートは彼女の家に保管されており、俺たちは机の中を通して連絡を取ることはできなかったが、俺も彼女も一秒たりとも孤独を感じることはなかった。

うだるように暑い自分の寝室で、英語や歴史の問題を夜中の1時まで解いて目が霞むほど疲れた時でも、目の前の教科書に挟まれたメロンソーダと半分のハートの絵が描かれたしおりを見るだけで、俺はまた笑顔で目を覚まし、さらに二十問の選択問題を解き進めることができたのだ。

しかし、今年の夏、恋の進展があったのは俺だけではなかった。

八月の終わりのある午後、俺と親友の山本健二が、学校での古文の補習授業を終えて頭から煙を出して出てきた時、俺たちは偶然体育館のそばを通りかかった。そこでは、一年生と二年生の後輩たちが、照りつける太陽の下で練習をしていた。

体育館のドアから、五月の引退の日に俺に告白してきた二年生のマネージャー、あかりが、重い氷水の入った大きなクーラーボックスを苦労して抱え、水飲み場の方へと歩いてきた。

俺が口を開いて呼ぼうとする前に、すぐ隣にいた健二が、まるで突風のように飛び出していった!

「おっと! そ、それは俺が運ぶよ、あかりちゃん! 女の子がこんな重い氷水の箱運んだら、手首を脱臼しちゃうよ!」

たくましく大柄な健二の顔は熟したトマトのように真っ赤になり、彼はマネージャーの女の子の手からクーラーボックスを奪い取ると、コートのベンチまで羽のように軽く一気に運んでしまった!

遠くから、あかりが微笑みながらハンカチを取り出して健二の額の汗を拭き、俺の親友が蜂蜜をもらった大きなクマのように照れくさそうに笑っている光景を見て、俺は驚きで目を丸くするしかなかった。

その日の夕方、運河沿いを自転車で帰りながら、オレンジ色の夕暮れの中で俺が健二の脇腹を軽く突いて問い詰めると、彼は照れくさそうに、俺が全く予想していなかった話をしてくれた。

「実はさ、翔太……。五月に俺たちが夏の大会の最後の試合で負けた日、俺がお前と水飲み場で話した後に一緒にチームのバスに乗った時のこと覚えてるか? バスが発車して、お前が疲れて前の席で寝こけてた時、俺は窓の外を眺めながら負けた試合を思い出して、また悔しくて涙が出てきたんだ。ちょうどその時、隣の席に座ってたあかりちゃんが——あの子もさっきお前に振られたばかりでまだ目が少し赤かったのに——俺がこっそり涙を拭いているのを見て小さく笑って、ポケットからティッシュと温かいお茶のボトルを出して俺の手に握らせてくれたんだ。それから小さなメモを渡してくれて、そこにはこう書いてあった。『今日の山本先輩、ゴール下のリバウンドすごくカッコよかったです。二年以上、うちのチームのゴール下を守ってくださってありがとうございました!』って」

健二はゆっくりと自転車を漕ぎながら、真っ直ぐ前を見つめていた。身長百八十センチの男の耳は、夕日の下で赤く染まっていた。

「その時初めて気づいたんだ。あかりちゃんは可愛いだけじゃなくて、すごく強くて優しい子なんだって。この七月と八月の間、学校の補習の帰りに体育館の前を通るたび、俺はこっそりジュースを買って水飲み場に置いておいて、あの子と少し話すようになったんだ……。なあ翔太、お前にはもう3年A組の軍師殿がいるし、女性心理の専門家を自称してるだろ……。俺みたいなバスケしか知らない無骨な男が、夏が終わる前にあかりちゃんをかき氷に誘っても困らせない方法を教えてくれよ!」

高校三年間ずっと一緒だった一番の親友の真剣で慌てふためいた顔を見て、俺の胸の中に言葉では言い表せないほど温かい喜びが湧き上がってきた。

「なんだよ、もっと難しい問題かと思ったぜ!」

俺は健二の汗ばんだ背中をバンと強く叩き、爽快に笑った。

「あかりちゃんみたいに繊細でまっすぐな女の子相手なら、脳みそを疲れさせるような回りくどい作戦なんて立てるな! 俺が前に傘で雨を避けようとしたり、壁ドンしようとしたりして大失敗したのを忘れたのか! お前はそのバカ正直な顔のまま、明日の午後の補習が終わったら体育館に走っていって、真っ直ぐ彼女にこう言え! 『駅前のイチゴかき氷の店がすごく美味しいから、今日の練習が終わったら、夏の大会の時のティッシュのお礼に俺が奢るよ!』って——俺が百パーセント成功を保証してやる!」

そして「軍師長」鈴木翔太の予言通りだった!

九月の爽やかな秋風が再び府中高校の校庭を吹き抜け、二学期の始業式の日に茶色いノートが木の机の中に戻ってきた時、俺がワクワクしながら3年A組の画家に最初に報告したニュースはこれだった。親友の山本健二が二年生のマネージャーをかき氷に誘うことに見事成功し、二人は毎晩LINEでメッセージをやり取りする仲になったのだ!

机の向こう側で、ロッカールームのティッシュから芽生えた健二の恋の物語を読んだ蒼も、ページの隅に、大きなクマが小さなウサギに恥ずかしそうにかき氷をプレゼントしている絵を嬉しそうに描き、「親友の恋、おめでとう! どうやら今回は、3年B組のダメ出し軍師も、ついに現実世界で一つの恋を成就させることができたみたいね!」とコメントを添えてくれた。

◇

三年生の九月、十月、そして十一月は、黒板の日めくりカレンダーが急いで破り捨てられるように足早に過ぎていった。

高校生活最後の体育祭と文化祭は、三年生全員にとって名残惜しさと興奮が入り混じる中で開催された。

十一月上旬の文化祭の日、俺のいる3年B組は男装カフェを開くことになった。俺と山本健二は沢渡先生に強制的に白いシャツに黒のエプロンを着せられ、足が棒になるまで客にジュースを運ばされた。一方、3年A組の彼女は、クラスのステージの背景と展示ポスターのデザインをすべて担当していた。

祭りの二日目の午後、3年B組のカフェの客足が少し落ち着いた頃、二年生のあかりが恐る恐る俺たちの教室のドアの前にやってきて、健二に手作りのクレープをプレゼントした。そして、二人はクラスの看板の前で記念写真を撮ってほしいと俺に頼んできた。

カメラのレンズ越しに、後輩の女の子の横で直立不動で照れ笑いしている大柄な健二を見ながらシャッターを切った時、俺の胸の中には、甘い嫉妬の混じった強烈な憧れが込み上げてきた。

もちろん、俺も彼女も去年のC棟での事件の後、「秘密の樹洞協定——アップグレード版」で、卒業式の日まで絶対に現実で互いを探さないと固く誓っていたため、この最後の文化祭の二日間、愛する女の子がこの三階の廊下を歩けば数歩の距離にいるとわかっていながらも、俺も彼女も好奇心を笑顔で押し殺していたのだ。

なぜなら俺は知っているからだ。目の前のこの受験の冬を辛抱強く乗り越えさえすれば、桜の花が満開になる三月の卒業式の日には、俺も太陽の下で彼女の隣に立ち、彼女の目を真っ直ぐに見つめ、健二に負けないくらい素敵な記念写真を何百枚も一緒に撮れるのだと!

十二月の最初の冷たい風が吹き込み、生徒たちの毎朝の息が白い靄に変わる頃、3年A組と3年B組の黒板の上のカウントダウンカレンダーは、大学入試まで残り五十日を切り、三月の卒業式まで三ヶ月を切っていた。

机の中の茶色いクラフト表紙のノートは、今やその厚さの九割以上が書き込まれ——残すところ一番後ろの十数ページの白紙のみとなっていた。

十二月上旬のある金曜日の午後、ほとんど文字で埋め尽くされたノートと半分のハートのしおりを手に持ち、彼女に送るために木の机の中に入れる前、俺は最後のわずかな白紙のページを見つめながら、言葉にならない感動が胸に込み上げてくるのを感じた。

この最後のページがすべて書き尽くされる時……それは三月の春が訪れる時であり、俺はついにこの机の中から歩み出し、桜の木の下で彼女の本当の手を握ることができるのだ!


お読みいただき、ありがとうございます!

次話は明日19時20分に更新します。

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