表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TASさんは異世界にて自由に生きたいようです。  作者: 粗茶漬け
TASさんが流浪の旅を始めるようです
50/53

TASさん、状況を考察する。

ユニークPV数が5000を超えました


感謝(´・ω・`)感謝です


2017/3/10


今日は何故か、少しも話が思い浮かばなかったので休ませて頂きます(´・ω・`)ごめんなちゃい

 さて、状況の考察をしよう。


 私は、散々私を苦しめてくれたベッドの上に座り、脚をぶらぶらさせながら、周囲の確認をする。


 ベッドの上に寝転んでいるときは、首一つすら動かせなかった(理由は不明。縛られてもいないのに動かなかった)ため、辺りの状況なんて確認出来なかったし、先程は色々な意味でかなり焦っており、周囲を見渡す様な余裕はなかった。


 危うく、ヒトとしての尊厳を喪う所だった。

 ズボンと下着がいくつかの布に分断されてしまったが、布の一部を切って、紐のようにし、一つ一つの布切れ(パーツ)を結び付けて形を戻したので、問題はない。


 私をベッドに固定した何者かに一発喰らわせてあげたい所だが、今は我慢し、状況の確認に努める。


 ————さて。


 一通り、辺りを見回して見たが、なんて事の無い、普通の部屋だ。


 特に、変わった物が置いてある訳ではなく。


 まぁ、強いて言うなら、私が今座っているこのベッドが、一番変なモノなのだが……


 それは置いておこう。取り敢えず、これが、人を拘束する為の物だと言うことは分かっているので、そこから脱出出来た今、特に意味を成さない物だ。


 私はベッドから、ひょい、と、降り、一つの木製の棚の前に立ち、上の引き出しから順に、中身を見る。


 特に何も、変わった物は無い。


 女物の服やら、下着やらが入っていたりしたので、恐らく、此処の住人(?)は女性なのだろう。


 私は棚の引き出しを戻した後、ベッドの横に置いてある机の所に行き、その引き出しを開けて行く。


 こちらも、特に変わった物は置いていない————


 ん。一つ、開かない引き出しがあるな。


 鍵穴も無い。どうやって開ければいいのだろうか。


 と、少し考えて、ある一つの事実に気付く。


 この引き出しに、辺りの魔力の流れとは違った、違和感のある魔力の流れを感じられた。


 魔力というものは、人やら物やらが内包している物以外に、それ程強いものでは無いが、空間にもある程度の量が漂っており、それがある程度の統一されたパターンで流れているのだが。


 その、”場の魔力”以外の魔力……人や、魔導具(魔法の道具の総称らしい。巨木にいた時、ラシーヌさんに聞いた)等の、”場の魔力”より強い魔力を持った物体がある場合、”場の魔力”の流れに乱れを発生させる。


 で。


 私は、その”魔力の乱れ”を、この引き出しに感じたワケだ。


 というか、引き出しの取っ手に、それを感じた。


 私は引き出しの取っ手を握る。


 すると、その取っ手から発せられる魔力が、私の掌に、押し付けられる。


 そして、引っ込む。


 試しに、取っ手を引っ張る。引き出しは開かない。


 うん。十中八九、この魔力はこの引き出しの施錠(?)と関わりがある。


 うーん、何だろうか。


 生体認証みたいな物だろうか?


 指紋とか、虹彩とか、変わらない物は、施錠の(キー)に使えるのだろうが、これは”魔力”を使ったモノだ。


 “魔力”というのは、いくらでも変えられるモノだろう?

 それで施錠をする?魔力の何を使って?


 ……うーむ。分からない。


 それか、”魔力以外のモノ”を魔力で読み取ったりしているのかもしれない。


 ううむ。ううーん。


 別にこの引き出し、放置しても良いのだが……。

 やっぱり、何が入っているのか、気になる。


 ————机を叩き壊して開けるか。


 少し暴力的(バイオレンス)な発想だが、正直、この机の持ち主は、恐らく、私をベッドに縛り付け、色々と酷い目に遭わせてくれたその人本人だろう。


 そう考えてみると、この机、別に壊してしまっても構わない気がしてきた。


 ……うん。壊そう。


 別に問題は無いだろう。因果応報、私をあんな目に遭わせた人が悪いのだ。


 私は闇魔法で、重量と硬度を共に最大にした、私の身長ほどある、”とても大きなハンマー”を作り、思い切り、振りかぶる。


 そして、それを、ぶぉん、と振り下ろした。


 ——だが、その一振りで、机が壊れる事は無かった。




「わあああああ?!?!!」




 背後から発せられた、焦りを感じられる、謎の声。



 そして————ずぉぉ、と。


 机の周りの空間を覆うように、謎の文様が現れる。


 その文様とぶつかった、”とても大きなハンマー”は、きいぃん!と、甲高い音を立てて、逆方向に跳ね返える。


 そして、勢い余って、ぐぉん、と、後ろの方にまで吹っ飛ぶ。


 そして、どすん、と、床と衝突。


 その床も、また、謎の文様で守られた。


 そして、その、跳ね返った”とても大きなハンマー”を握っていた為、ブリッジの様な体勢を取ることとなった私は。


「あわわわわ」


 ぽた、ぽたり、と、汗を床に垂らして、口元に両手を当て、非常に焦っている様子の、薄紅藤色の髪をした女性と、目を合わせる事となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ