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TASさんは異世界にて自由に生きたいようです。  作者: 粗茶漬け
TASさんが流浪の旅を始めるようです
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イゴール、魔導具を取り出す。

毎日連載、再開します(´・ω・`)


平日、休日、どちらでも一話投稿にします

(´・ω・`)たまに休むかも


そして、総合評価200突破しました

ありがとうございます(´・ω・`)

 俺は冒険者ギルドの扉を、ばたん、と、閉め、街路の中の、馬車などの通る道を挟み込むように敷かれている歩道を歩く。


 俺が来た事で、通行人たちは皆、一瞬時が凍り付いたかのように、足を止める。そして、直ぐに、何もなかったように、歩行を再開する。


 そんな光景を見て、俺はやはり、”皆に受け入れられるモノではない”のだと、何度目になるか分からないほど繰り返した、再確認をする。


 仕方ないのだ。


 彼らは何も悪くない。俺が悪いのである。


 そこに居るだけで、他人の心に”恐怖”を植え付けてしまう、俺が悪い。


 俺の体質で俺が嫌われるのは、別に構わない。

 それよりか、俺を受け入れようとする人達への、申し訳ない気持ちの方が勝る。


 この通りの人々は、皆、優しいのだ。


 俺の事を解ろうとしてくれる。

 俺の事を受け入れようとしてくれる。


 とても優しい人達だ。


 だが。


 どれだけ俺の事を受け入れようとしてくれても、どれだけ(恐怖)の存在に耐えようとしてくれていても。


 彼らは、心の奥底で、俺に恐怖している。


 俺の存在は、揺らぎない”恐怖”なのだ。

 存在が、恐怖。どうしようもなく、(恐怖)


 そんな俺を受け入れてくれたのは、古き戦友達だけだった。

 共に研鑽し合い、共に助け合い、互いを理解した仲間達だけが、俺の友だった。


 長い付き合いで、そして、恐怖に打ち勝つ事の出来る、鍛え上げられた精神力を持つ者達のみが、俺を受け入れてくれた。


 つまり、その戦友達も、初対面では、俺に”恐怖”を感じていた、ということで。


 今まで、初対面の俺に、”悪”を感じなかった人は、一人もいなかったのだ。


 だから、あの時が初めてだった。


 初めて会う人に、しっかりと、”自分”を見据えられたのは。


 “(恐怖)に打ち勝つ”のではなく、”(恐怖)を気に留めなかった”のだ。


 彼女はーーーー俺のありのままを拒絶しなかった、初めての人だった。


 彼女の真っ直ぐな視線。俺の目を、歪みなく捉えた、視線。

 それを受けた時。目を合わせた時。


 俺は、まるでーーーー聖母に抱擁されているかの様な、よい心地を感じていた。


 あの時、俺は、心の中で、年甲斐もなく泣いた。

 俺は、彼女に感服し、屈服した。


 この時、俺は思った。


 出来る限りの手を尽くし、彼女の助けになりたい、と。


 そして、暫く彼女の様子を影から見ていて解った事だが、彼女には少し、一般常識というものが欠けているようだった。


 彼女の実力はこの目で見ている。


 ナイフ投げ。

 ただ投げるのは簡単だ。


 が、彼女は、指先程の大きさの的————ドリルラビットの”目玉”に、ピンポイントでナイフを投げて、ぶち込んでいた。


 これだけで仰天物の事実なのだが、しかも、あの時、彼女と的の間には、かなりの距離があった。


 俺の場合、頭をぶち抜く事くらいは出来るだろうが、目玉をピンポイントで抉ろうと思うと、正直、出来るかどうか分からない。


 他にも、投げたナイフ。


 あれは、闇属性魔法の”具現化(リアリゼーション)を行使し、刃物型に具現化した”魔力塊”の刃の部分の強度を、”無属性魔法”の”魔力凝塊コンプレッション”で補強。


 かなりの高等な技術が要される工程だ。それを成すには、普通の魔導師なら十分分、熟練の魔導師でも五分程は掛かるだろう。


 それを、一秒以内、しかも片手間で行う。


 そんな事が出来る奴を、俺は今までの人生で会ってきた数多くの人々の内、三人しか知らない。まぁ、今では四人になった訳だが。


 とにかく、彼女は既に、実力的には、化物————世間では、”怪物の領域”と呼ばれるようなステージへと、足を踏み入れてしまっている。


 しかし。先程も述べたように、どうにも”知識”が足りない。


 どこか、遠い異国からの来訪者だろうか。


 初めはそう考えたが、だとしても、普通に生きていれば知っている程の知識すら、彼女には無かった。


 世間知らず。


 彼女はまるで、子供のように、何も知らないのだーーーーいや、実際、子供なのだが。


 なので、俺は彼女と”臨時パーティ”を組み、暫く彼女と行動を共にし、少しづつ、冒険者に必要な知識を教え込む事にした。


 そうして、臨時パーティを組んですぐに、あの出来事である。


 俺が見る限り、彼女は相当に錯乱した状態で逃げ出していた。


 どこへ逃げたのか、分からない。


 まぁ、こういう時のために、しっかりと準備はしてある。


 俺は服の小物入れに右手を突っ込み、そして、引き抜く。


 出てきたもの。


 それは、一つの掌に乗る程に小さな、矢印が一つ付いた、丸い円盤。


 魔導具である。

(イゴールさんはロリコンではありません)


Q:何故魔力が見えないはずのイゴールさんが魔力で出来たナイフを視認しているのか?


A:魔力が見えない、というより、魔力を感じる、第七感のようなモノが抜け落ちている、というのが正しいです。


視認出来る状態になった魔力は、普通に見えます。


Q:魔力の使えないイゴールさんがなんで魔法に詳しいのか?


A:イゴールさんが博識だからです。博識な理由については後程判ります。




別に質問された訳ではないのですが、一応、設定が解りやすいように、書いておきます。


ややこしくてすみません(´・ω・`)ゆるしてね

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