表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TASさんは異世界にて自由に生きたいようです。  作者: 粗茶漬け
TASさんが異世界召喚されたようです
16/53

TASさん、自分の属性を検証する。

2017/1/26 改稿

一部の単語を修正しました

 ラシーヌさんの作った朝食(森に自生していた山菜(森菜?)の炒め物に、ラシーヌさんが趣味で行なっている家庭菜園で採れた野菜のベーシックなサラダ、森でラシーヌさんが石を投げて撃ち落としたロック鳥の唐揚げなど、色々あったが、どれも非常に美味だった)を食べ終わった後、私はまた、魔法の訓練をしに、湖のほとりへと足を運んでいた。


 今回から、属性魔法の訓練は一人で行う事になった。ラシーヌさんは、無属性魔法を教える事は出来るが、彼女は私の持っている属性である”光属性”と”闇属性”のどちらも使えない。それらの属性についてはあまりよく分からないのだそう。なので、属性魔法の訓練は一人で、魔導書を読んでやった方が良い、との事だ。無属性魔法の訓練は引き続きラシーヌさんが教えてくれるとのこと。


 私は、湖の上に頭を出している適当な大きさの岩を見つけ、その上に座る。水が岩を削ったあとに、何らかの理由で水位が下がったのだろう。岩の上はつるつるとしており、座りやすかった。ただ、足を滑らせて、湖に落ちない様に気を付けなければならないだろう。そんな事になったら、風邪を引いてしまう。


 私はラシーヌさんから借りた五冊の魔導書に目を向ける。

『ガザードの属性魔術研究記録』、『とっても分かり易い魔術応用』、『属性魔術とは』、といった感じのタイトルが高級そうな表紙に刻まれている。それらの本は、かなり分厚く、だが、運ぶのには苦労しなかった。


 魔法の鞄(マジックバッグ)。見た目は只の古びた鞄だが、その内容量は見た目よりも広く、中に入れた重さも使用者には感じさせないといったアイテム。


 分かり易く言うと、容量に制限のある四次元ポ◯ットだ。ゲーム風に言うと、ストレージ。


 この鞄になら、分厚い本でも十冊くらいは入る。魔法の鞄(マジックバッグ)に本を入れ、ここまで持ち運んだのだ。


 …いや、今、鞄の事はそこまで重要じゃないな。


 閑話休題(話を戻そう)


 私はぱらぱら、と、(ページ)を捲る。

 徐々に頁を捲る速度を早めて行き、一秒間で十頁程の情報量を処理していく。


 本を捲り終わってから三秒後、私は、さっき読んだ魔導書一冊分の情報を整理し終える。


 そんな作業をさらに四回、本を替え、繰り返す。機械的な作業だ。あまり楽しくはない。


 私は魔導書の頁をひたすら捲り、その全てを脳裏に焼き付けて行く。


 ———作業終了。


 正直本の内容は間違っている事が一目瞭然な部分もあったが、それらの情報も一応纏めておき、他にも多くの情報を収束させて、私は幾つかの仮説を立てた。


 そして、今からそれを実行して、検証して行く。



 ◆◆◆◆◆



 実験終了。

 検証を繰り返す事により、私は”光属性”と”闇属性”の”基礎理論”を理解する事に成功したので、述べて行く。


 まず、”光属性魔法”。

 そのまんま、”光”を操る魔法だ。


 ただし。”光”と言っても、この世界の光は”二種類”に分かれる。


 まず、一つ目。”物理的な光”。

 地球で言う”光”というモノは、この世界では”物理的な光”の事を指す。

 物を燃やすと出る光、恒星から放射される光、電球などから出る光、etc(などなど)

 それが”物理的な光”だ。光属性の魔力で干渉、制御ができる。


 二つ目。”魔法的な光”。

 “魔法によって魔力から生み出された光”の事を指す。

 例えば、光魔法の一つ、《ライト》。

 空中に光の玉を生み出す魔法だ。この魔法によって生み出された光は、”魔力製”の光だ。光属性の魔力で制御可能。ただし、”魔法的な光”への干渉は、無属性の魔力でも出来る。魔力を光に変質させているのだが、そうして出来た光に魔力としての性質が幾らか残ってしまうのが原因で、光属性ではない無属性の魔力でも向きを反らしたりする位は出来た。なかなかのデメリットだ。


 ただし。この光は”生物の肉体の損傷などの回復”が可能だ。”無属性魔法”でも僅かな回復は出来るが、その僅かな回復に”光属性の魔力を変質させたモノ”を込める事により、回復力が飛躍的に向上する。これが”魔法的な光”の存在のメリットだ。


 以上が、今日の検証で判明した光属性魔法の基礎理論。


 次は”闇属性魔法”。


 こちらは少々光魔法と比べて特殊な種類の属性だった。


 出来る事を幾らか述べると、影の中にずぶり、と入り込み、影伝いに高速で移動したり、闇のエネルギーのようななにかを圧縮、実体化させ、それを射出したり、変形させて武器にして敵を斬りつけたり、殴りつけたり、人型にして分身したりと、用途は様々。多様性が大きなメリットな属性らしい。


 無属性の魔力での干渉は一応可能だったが、効果は薄かった。これもメリットの一つだ。


 但し、魔力消費量がかなり多い。これが大きなデメリットだ。


 “無属性魔法”の”微回復魔法”(今、名付けた)に”闇属性の魔力”を付与してみたが、回復するどころか逆に傷が酷くなった。


自分の腕で実験する前に、湖の周りで捕まえた蛙で試験していたので、私に問題は無かった。試験しておいて良かったと思う。


 ”負のエネルギーを操る力”と、”影を操る力”の二つが判明している。

 だが、効果が抽象的にしか表現できなかったので、詳細は不明、としておく。


 魔導書に書いてある事だったので、検証をする事前に知る事が出来た。なので、検証の規模をかなり小さめにしたのだが、それでも、一歩歩く度に足取りがふらついてしまう感じだ。”魔力欠乏”で気絶する二、三歩手前くらいか。


 私は、眠気(?)を覚ますために、脳内でアラーム(今回は黒電話の音)を大音量で流しながら、ラシーヌ宅への帰路へ着くのだった。


自分の属性(意味深)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ