TASさん、自分の属性を知る。
「じゃあ、まず、ちょっとしたお勉強タイム。属性魔法について教えるわねぇ。属性魔法っていうのは、六つの属性から成り立っているわぁ。”炎”、”風”、”水”、”土”の四つと、”光”、”闇”の二つで、合わせて六つの属性があるのよぉ。なんで四つと二つに分けるのかっていうと、属性の関わり合いに関係しているのよ。”炎”は”風”に強くて、”水”に弱いといった形でねぇ、四つの属性はそれぞれ関わり合っているのだけれど、残りの二つの属性、”光”と”闇”は、その関わり合いから外れていてね……まぁ、この位知っていれば、今からする”適正検査”には問題ないから、後は後々教えるわねぇ。じゃ、この水晶玉に、手を乗っけて。あなたの持っている属性の色に応じて光を放ってくれるから、それで属性を判断出来るわぁ。ついでに、光の強さで魔力潜在量も計れちゃうのぉ。国宝級の計測器だから、取り扱いには注意よぉ?」
魔力潜在量が、多ければ多いほど、MPやMATKの数値が伸び易くなるのだとか。
私はラシーヌさんが何処からともなく取り出した、板の上に乗っている水晶を手に持った。
「あ、持ったままそのまま暫くあまり動かさないでね……タスさんは一体どんな属性を持っているのかしらねぇ。種族によって、持っている属性にはある程度の偏りが出るらしいんだけれど、タスさんは種族不明だからねぇ。ていうか、普通あんな表示される事無いだろうけど……あ、光り出したわねぇ」
そこには、黒い光と白い光が一つづつ現れており、水晶の面に沿って、くるくると、お互いを追いかける様に動き回っていた。
光の強さは、ほんのりした感じの弱い光に感じるのだが……基準が分からないので、魔力潜在量が多いのか、少ないのか、よく分からない。
「んー、魔力量は普通程度……。で、属性は、”光”と”闇”ね。ええ。もう驚かないわ。タスさんだもの、おかしくはないわよねぇ。えぇ……」
ラシーヌさんが虚ろな目で遠くを見つめ始める。
それ以上はいけない。戻ってくるんだ、ラシーヌさん。
私はジャンプして、ラシーヌさんの顔をぺちり、と、一回軽く叩いて彼女を正気に戻す。
そして、質問した。何かおかしいところがあったのか、と。
「”光”と”闇”の属性はねぇ、互いに相容れない属性なのよぉ。もし、この二つの属性を一つの身体に宿したら、それが最期。産まれてくる前に死んでしまうのよぉ。上手く魔力を操作しないと、二つの魔力が激突しちゃうわけ。魔力の操作を覚えていれば何とかなるし、衝突で与えられるダメージもそこまで強いものじゃない、けど、赤ん坊の頃は誰だって弱いもの。小さなダメージで簡単に死んじゃう。それに赤ん坊の頃から魔力の操作なんて出来る訳がないからねぇ……どうやっても死んじゃうのよ。知り合いの研究家がそう言ってたわ」
「へぇ……。すごいんれすか?」
「ええ、とっても凄いことよぉ!魔力量は普通程度あるんだし、鍛えれば心強い武器になるでしょうねぇ」
私が転生者である事となにか関係があるのだろうか。
それぐらいしか、理由が思い当たらないので、多分関係はあるだろうな。
まぁ、どうでもいいか。
「じゃぁ、まず、身体に魔力を通す練習をするわよぉ。私の手を握って離さないでねぇ」
「はい」
私はラシーヌさんの手を握る。……何やらラシーヌさんがでれでれした顔になっている様な気がするが、気の所為だろう。きっと。
「うっふふー、やっぱり、タスさんの手は、小さくて可愛いわねぇ」
絵面は、綺麗なお姉さんが子供の手を握る、微笑ましい光景だが、何故だろう。ナニかが危ない気がしてならない。逃げたい。凄く逃げたい。
「うふふ、逃げちゃダメよ。今から私の魔力をタスさんの身体に通すから。手を下手に離したりしたら、魔力が制御出来なくて、死んじゃうかも知れないわぁ」
……退路を断たれた。おのれ、孔明。
私は覚悟を決めた。
「やさしくしてくらはい」
「魔力を通すだけよ?一分くらいで終わるわ。痛みも何も無いから、安心して。……力を抜いて、リラックスして」
……冗談を考えるのはこれくらいにしておこう。手を離すと死ぬかも知れない、と、ラシーヌさんも言っているのだ。真面目にやらなければ。
私は深く、深呼吸をし、心を落ち着かせた。
属性(意味深)
文章量少なめです
圧倒的説明……ッ




