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第8本 鶴の恩返し

昔々、お爺さんがお婆さんに仕事に行ってくると山へ出掛けて切り株に座りスマホを使って異世界チートファンタ爺小説を毎日のように書いていた。

その日は生き別れた父が実は魔王だった事が判明して怒りにうち震え、主人公が魔王になろうとしたら突然宇宙から巨大ロボが降りてきて人類&魔王vs巨大ロボ編に突入する所までを書こうとしていた時だった。

一匹の鶴が罠に掛かって助けを求めてきた。


「そこの御老人、私はこの山の奥に住まう鶴姫と言う者じゃが貴公の書いている携帯小説はいつも愛読させて頂いておる」


なんと鶴は爺さんのファンであった。


「ながらスマホで歩いていたらご覧の通り罠に掛かってしまってな、ブックマークと感想書かせて頂くから助けては貰えぬか?」


お爺さんはブックマークの為に鶴を助けた。


「御老人感謝する、早速帰ったら貴公の小説『ゾンビハーレムパラダイス 家政婦は餌』に約束の事をさせていただくとする。では」


そう言って飛び去ってしまった。


「ワシの小説は『生まれ変わったら異世界で魔王を倒せと言われた 前世はシャツの中のカエルだったのに』なのじゃが…」





数日後、お爺さんが山で小説を書き終え薪を拾って帰った時に玄関がノックされた。

戸を開けると傘を被った地蔵が5体と頭巾を被った地蔵が1体居て…


「あっ、すみません。間違えました。」


そう言い残して去って行った。




『鶴 NO 恩返し』


めでたしめでたし



END

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