88/94
091●次の次の世代
新しい学年、2年生になって春風が心地よい季節。
初めての行事もたくさんある。
今度、近くの幼稚園から、子どもたちが高校生と遊びたいとやってくるらしい。
学級活動の一環で、2年生の春に行われる恒例行事なのだとか。
「それで、私たち二人は、お迎え担当ね。最初の掴みが大切よ。制服のままでいいのかな?」
「それはそれでいいんじゃないか?でも、俺たちの名前、覚えてくれるかな?」
「あんたは、ゴンタでいいんじゃない?」
「せめて、ゴンタくんって呼んでくれよ。で、亜子はどうするんだ?」
そうねえ。やっぱり、この身長を活かしたネーミングがいいわよね。
「決めた!わたし、ノッポさんにする!ノッポさんとゴンタくん、いいんじゃない!」
「俺、麦わら帽子を被ろうかな。」
「あっ、いいね!それじゃあ、わたし、チューリップハットにしよう!」
小さな子どもたちは、本当に可愛らしい。
彼らはいつか社会へと飛び出し、
わたしたちの次の次、そのまた次の時代を創っていくのだろう。
目には見えないバトンを、そっと手渡すように。
そんな風に、未来を受け継いでいけたらいいな。




