85/94
088●センキョとギカイ
それで、その後どうかってことですね。
いやあ、育成者で鍛冶を行ってくれと依頼があった時は、びっくりしましたよ。
国内では、王様ご自身が「寄って立つ柱」って仰ってくださいましたからね。
広めていいんだ、ってのは、よくわかってましたよ。
でも、ラベリアで、でしょ?
ちょっとばかり躊躇してたんですが、帝王の許可は取れてるってことで、
「従順なれども従わず」って考え、行く先々で教えましたね。
さすがに、そのままってわけには、いかないこともあったけど。
一緒にいった農業や医術の連中も、それぞれ自分の信念として広めましたね。
もう、ホントにみんなが、「なるほど!」って。
力に対抗するのに、そんな方法があるんだって。
えっ?もし、ボレリアで国王が専制政治をしたらどうするって?
そりゃあ、決まってますよ。「従順なれども従わず」。
これって、もう人生の土台ってやつですね。
まあ、国内は心配はしてませんけど。
何故だって?だって、ウィルフレッド子爵がいらっしゃいますから。
今度、お子様ができるんですよね。楽しみだなあ!王家も安泰だ!
今度、「センキョ」ってやつで「ギカイ」ってのも開くんでしょ?
我々の声を聞いて、国のやり方を考えるって、いやあ、いいですよね!
復興も進んでいるし、住みやすいですよ、ボレリアは!




