086●公的地名の名称決定権
そうか!それはめでたい!
いやあ、まるで、我が孫が生まれるかのような喜びだ!
ウィルはどうなのか?
これから体調管理に十分気をつけよ。
なんだ、ロイ、願いとは?
なんと?!ウィルができるだけ、公務を続けると言っておるのか?
産前休暇をまだ、取らぬと?!
よろしくないが、ウィルもあれで頑固なところがあるからな。
・・・なるほど、そのため、ウィルにサポートがいるというのだな。
もっともだ。身の回りのことは、ケイトにさせたいのか。レオもか。
なるほど、国家機密を扱うこともあるから、
口の固いものを選んだというわけだな。
よかろう!
しかし、決してウィルに無理をさせてはならんぞ!
そうだ、ことのついでというのではないが、
ロイ、そなたに公爵位を授けようと考えておる。
辞退したい?なぜだ?
伯爵領もすでに国家の体をなしつつある。
公国となれば、様々な権限が使えるぞ!
・・・嫌なのか?・・・どうしても?
夫婦そろって頑固だな。
うーん、本人が辞退というのは、前例がないが、
その意思を尊重するようにと典範ではなっておるな。
やむを得ん。叙勲はせぬ。
だが、ロイ。
公爵にならないのであれば、公的地名の名称決定権はないぞ。
それは余の権限のままだ。
従って、今後、ラベンダー伯爵領を、ラベンダー公国と改称する!
はっ、はっ、は!どうだ、余の力を思い知ったか?!
伯爵が統治する公国!史上初ではないか。
これはなかなか面白い!
そう困った顔をするものではない!
国中に触書を出そう!
ラベンダー公国!よい名ではないか!




