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007●戦争が起きる理由

今日の倫理社会の授業はグループ学習ね。

机の位置の関係で、ジン君と同じ班。

課題は「人はなぜ戦争を起こすか」か。難しいなあ。

彼は、あんまり自己主張はしないけど、発言内容には深みがあるのよ。

何か言ってくれないかな?


「じゃあ、最後の班、発表してくれるかな?」

「はい。他の班の発表と重なる所もありますが、戦争が起きる理由は、1つだけじゃなくて・・・」

なんで、わたしが発表することになるの?背が高いから、目立つからってこと?

みんな、’高見、頼む’って。しょうがないなあ。


戦争が起きる理由は、1つだけじゃなくて、色々なことが複雑にからみ合っている、とわたしたちは考えました。大きく4つあります。」


1つめは、 資源の奪い合いです。

人はより良い生活を求め、食糧、水、鉱物といった資源を多く必要とします。それが不足したり、もっと欲しくなると、他国のものを力ずくで奪おうとすることも。根本には「自国さえ良ければ」という考えがあるからではないでしょうか。


2つめは、 政治体制や思想の対立です。

異なる政治体制や考え方は、不信感を生みます。時には自国のやり方を他国に押し付け、衝突することも。国民の不満を逸らすために、対立が利用されるケースも考えられます。


3つめは、 過剰なナショナリズムと過去の因縁です。

自国や民族、宗教を大切にする気持ちが行き過ぎると、「自分たちが一番」という排他的な思想に陥りがちです。他者を軽蔑したり、敵視したりするようになり、過去の争いの恨みが新たな衝突の引き金になることもあります。


そして4つめは、 コミュニケーション不足や誤解です。

話し合いがうまくいかなかったり、相手の意図を誤解したりする中で、小さな衝突が予想外にエスカレートし、止められなくなるケースも。

このように、国と国の力関係が崩れると、「今がチャンス」と攻撃を仕掛けたり、「このままでは危ない」と不安から先制攻撃を考えたりしやすくなります。


戦争は、たった一つの原因で起こるわけではありません。

様々な要素が絡み合い、増幅し合って起きてしまう、とても悲しい出来事なんです。


終わったあ!みんな、ちゃんと聞いてくれたのかなあ?できたかな?権藤くんが、’思ったより良かった’って褒めてくれる。’思ったより’って、どういうこと?いや、わたしはジン君に褒められたい!どうだった、ジン君?


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