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005●王家の思い
跡継ぎ問題?
今、そのようなことをしている場合か?
先ごろまでの、あの戦乱を忘れたか?
・・・テレーゼ様とアーサー様を巡って、2つの派閥ができつつあるのか?
しかも、わたしとロイの両方に、両派閥から誘いの使者が来たのか。
「これはいけないな。公然と勧誘があるとは、周知の事実ということか。どうしたものか。」
呟くわたしに、君はいつもと変わらず落ち着いて言う。
「おふたりは、仲のよい姉弟でいらっしゃる。まわりが勝手に自分たちの勢力を伸ばそうと、画策しているだけだろう。陛下を始め、王家の思いはどうなのだろうね、ウィルフレッダ。」
ふたりだけの時は、そう呼んでくれるのが嬉しい。
ともかく、確かにそこが一番重要なところだ。確かめなければ。




