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059●澄んだ空と槌音

よし!収穫も終わったのだな!

愚かなボレリアから手に入れた援助食糧と、我が領土の収穫、部族国家から徴収する食糧物資、これで進軍しても不安はない。

ラベリア帝王として、出陣の命を発する時が、ついに来たのだ。待ちわびたぞ。

必要な物資の輸送は、陸路と海路の両方を使え!

効率よく兵站を支えるのだ!

部族国家にも、馳せ参じるよう指示を出せ!雄叫びをあげようぞ!


ああ・・・帝国の命令が来たか。

気が進まん。確かに刈り入れは終わったが、畑の世話や春の準備はどうなる?

・・・なにっ?ナムで例の奇病が出たのか!

うーん、何だか、わたしも胸が苦しくなってきたぞ。


長が倒れた!胸が苦しいって!他にも何人も同じ症状だ!

いかん!使者殿に出陣を待ってもらうよう、お願いしよう!

伝染病かもしれないぞ!


「部族国家の兵士は、これだけか?!なぜだ!!」

「それが陛下、周辺国家で、あの奇病の発病者が増えております。何とか動けるものをかき集めて、やっとこれだけは確保したのですが。」

「ううむ、止むをえん。この兵力でもボレリアが動員できる兵数を遥かに凌ぐ。ヴァルターに伝えよ!進軍だ!余も続く!敵の全土を占領する!」


ラベリア軍と部族国家の連合軍が出撃した。

それは穏やかな秋の中頃。

だれもが収穫を感謝し、少し早い紅葉に目を奪われる、

澄んだ空が爽やかな時期であった。

どこからともなく、鍛冶屋の規則的な槌音が聞こえていた。


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