027●MK−01
いよいよ、文化祭の当日!お客さん、来てくれるかな?おっ、小学生だ!
「おねえちゃん、これ、どうやるの?」
「輪ゴムを5つ渡すから、1つずつ、こう引っ掛けて、あとは引き金を引くと・・・。」
見事に命中!ずいぶん、練習もしたんだから!
5つのパーツを、木工ボンドでくっつける工程までが本当にタイヘンだったよね。
ゴンタも最初は悪戦苦闘!
カッターで指切っちゃって、バンソウコウを何度もあげたな。
だけど、慣れると量産できた。
段ボール製のピストル、可動部分はちゃんとボンドを染み込ませて補強もした。
まあ、全部、ジン君のアイデアだったけど。
「あっ〜、惜しいね!1発、外れた!残念!」
「もう1枚、金券あるからもう1度、やる!全部当たったら、このピストルもらえるんだよね!」
「そうよ。がんばってね!」
高校生や大人も結構、夢中になるのね。
男って鉄砲が好きよね。単〜純。み〜んな、子どもね。
「くそ!惜しい!高見、もう1回やるぞ!」
いいのかなあ?生徒に配られた金券、ひとり5枚よ。
身内で使うって、結局、儲からないんじゃないの?
儲けようとは、思ってないけど。
「この白い銃身がいいね。」
いや、段ボールに貼り付けて切り抜く型を印刷したのが、A4のコピー用紙だっただけです、先生。
「うまいなあ。接着してるけど、ちゃんと引き金はうごくんだ。可動部分を上下左右で挟み込んでいるのか!なるほど、これが設計図かあ!」
「それで、銃身に書いてある、MK−01っていうのは何なの?」
う〜ん、それ、ジン君に聞いたら、ムチャクチャ・キケン、1発銃、だって。どこがよ〜!そうだ、わたしが変えちゃおう!
「それはね、メカニカル・ナイト、つまり機械式の騎士、それの01、単発式ってことなのよ。」
「へっー、かっこいいじゃないか!」
やったあ!たくさん来てくれた!
ゲームコーナーでは、一番の売上だ!
ゴンタ、黙々とよくがんばったあ!
あんたが技術科の先生から、ボンド、もらってきてくれたから、ホントに予算、かかんなかったよ!
ジン君もありがとう!
あれっ、ジン君、持ってる輪ゴムピストル、ちょっとちがうんじゃない?
MK−02って何よ?2連発なの?
えっ、今頃なんで出すのよ?!しかも、得意そうに!
来年用ですって?
パーツが5つから8つに増えるの?
いやあ、もうやらないぞお、わたしは!




