【特別番外編1】世界の王と、祖父ちゃんの黄金オイル、そして黒曜石竜牛(ドラゴ・ヴィテッロ)のジェノヴェーゼ
本編(全8話)を最後までお読みいただきありがとうございました!
こちらは完結記念の『特別番外編』です。アンジェロの祖父の黄金オイルと、ナポリ伝統のジェノヴェーゼをお楽しみください!
異界帰還のスクロールも、税金も、電気代の請求書も、地球の高い家賃もすべて蹴り飛ばし、王都ソラリアの片隅で自分のピッツェリアを続けると決めてから、俺の毎日は神聖なリズムで回っていた。
朝五時に乾燥させた樫の薪を割り、六時に天然酵母を継いで生地を仕込み、十一時には薪窯の口が【485℃】に達する。
その乾いた灼熱の吐息が、わずか八十秒足らずで、ぷっくりと膨らんだ美しい縁に香ばしい豹柄の焦げ目が浮いたナポリピッツァを焼き上げるのだ。
それは、秋の金曜日の午後のことだった。
店内がまだ新鮮なバジルと、手で潰したサン・マルツァーノ種トマト、そして焼けた小麦の香りで満ちていた時、ピッツェリアのガラス扉が勢いよく開いた。
俺の親友であり常連筆頭である英雄パーティ『白銀の暁』の四人――剣聖レオ、タンクのゴラン、聖女エレナ、大魔導士ヴィクトルが、よろめきながら入ってきたのだ。
彼らの鎧は傷だらけで、マントは焦げ、顔は煤と埃で真っ黒だったが、その瞳には伝説の秘宝を見つけたかのような輝きが宿っていた。
「アンジェロ師匠! ちょっと店の扉を閉めて、窯ベラ(パーラ)を置いてください!」
剣聖レオが、土のついた白銀の大剣を壁に立てかけながら息を切らして言った。
「俺たち、今ちょうど『黒きタルタロス』の奈落層から戻ってきたところなんです!」
俺はカラーラ産白大理石の作業台から目も上げず、指先ひとつで生地の玉をミリ単位の正確さで丸めながら答えた。
「なんだお前ら、またあの穴蔵に潜ってたのか? 骨まで湿気ちまうぞ。腹が減ってるなら座れ、巨大キノコの軸の切れ端と熟成チーズの硬い皮が残ってるから、極上のパスタ・フリッタータ(ナポリ風パスタオムレツ)を作ってやる」
「フリッタータは後でいただきますわ!」
聖女エレナが、興奮に手を震わせながら魔法の背嚢を肩から下ろした。
「王命でね、王都の結界を維持するための『核石』を採掘しに奈落層へ行ったんです。それで、アンジェロ師匠が最初に転移してきたあの玄武岩の空洞まで戻ったんですけど……師匠が転移した時に一緒に落ちてきていた古い木箱が、岩盤の隙間に挟まっているのを見つけたんです!」
エレナが青いビロードの布をめくり、小麦粉の舞う大理石の上に「それ」を置いた。
俺の両手が、空中でピタリと止まった。
この異世界に落ちてきて以来初めて、俺は呼吸をするのを忘れた。
カウンターの上にあったのは、光を一筋たりとも通さない、分厚く重厚な四角い黒緑色のガラス瓶だった。
首には年季の入ったコルク栓が詰められ、分厚い赤の封蝋で密閉されている。そして瓶の腹には、油染みのついた黄色い紙のラベルが貼られ、黒いインクの手書き文字でこう記されていた。
『サルヴァトーレ爺ちゃんのオイル ―― 古木のオリーブ園・一番搾り(コールドプレス)』
俺は、強く触れれば消えてしまうのではないかと恐れるかのように、祈るような遅さでエプロンで手を拭った。
タコのできた両の掌でその瓶を包み込み、薪窯の温かい光に向かって掲げる。
その中では、液体になったビロードのように濃厚なエメラルドグリーンの雫が、生きた黄金色の反射を揺らめかせていた。
「嘘だろ……」
俺の声がかすかに震えた。
「地球の厨房から転移に巻き込まれた時、作業台の下の木箱に入れたままだったんだ……。てっきり次元の狭間で砕け散ったと思ってたのに……」
「それはどんなポーションなんだ、アンジェロ師匠?」
身長二メートルのタンク・ゴランが、興味津々といった様子でカウンターに身を乗り出した。
「魔力は感じないが、師匠のその目つきからすると、蘇生の霊薬以上の価値があるんだろう?」
「ポーションなわけあるか! もう一度ポーションなんて言ったら麺棒で前歯をへし折るぞ!」
俺は瓶を胸に抱きしめて怒鳴った。
「これは俺の祖父ちゃん、サルヴァトーレのエクストラバージン・オリーブオイルだ! 石だらけの丘に生える樹齢何百年の古木から一粒ずつ手で摘み取り、収穫から六時間以内に花崗岩の石臼で熱を持たせずにすり潰し、濾過もせずに上澄みだけを集めたものだ! この中には太陽と、潮風と、火山の土と、祖父ちゃんの八十年分の曲がった背中が詰まってるんだよ! これを揚げ油に使ったり、一滴でも無駄にする奴は終身刑だ。これは神聖な料理の仕上げに、生のまま糸のように垂らすためだけの『緑の黄金』なんだ!」
その奇跡を祝うため、その日の夜、俺は特別に掟を破ることにした。
見つけてきてくれたレオたち四人と常連客のために、窯から出すピッツァ一枚につき、ちょうど三滴だけ、その緑の黄金を垂らしてやることにしたのだ。
そして、まさにその「三滴」のせいで、世界の終わりが幕を開けることになった。
◇ ◇ ◇
夜九時頃、ピッツェリアがレオたちや冒険者たちの陽気な笑い声と熱気に包まれていた時、扉の上の小さな鈴がチリンと鳴った。
その瞬間、店内に不自然なほどの静寂が落ちた。
空気が鉛のように重く濃密になり、ジョッキの中のビールの泡が弾けるのをやめ、天井の梁がミシミシと軋んだ。
敷居の上に立っていたのは、灰色の毛皮で縁取られた長い黒外套を纏った長身の男だった。
濡れ羽色の黒髪を肩まで垂らし、溶けた黄金のような双眸が、まるで蟻でも見るかのように人間たちを見下ろしていた。
だが、レベルも魔力感知も持たない俺が感じたのは、作業台の温度を下げる忌々しい夜風の隙間風だけだった。
「おい、そこの長いコートの兄ちゃん!」
俺はパーラ(窯ベラ)で扉を指差して怒鳴った。
「入るなら入る、出るなら出るにしてくれ! 冷たい風が入ると木箱の中の生地の発酵が止まっちまうだろ! カウンターが一席空いてるからそこへ座れ!」
黄金の瞳の男は片眉を吊り上げた。
定命の人間が、自分の顔を見てもひざまずいて靴に口づけしないことに驚いたのだ。男は無言のまま、薪窯の真ん前の木の椅子に腰を下ろした。
「人間よ、何を出せる?」
グラスを震わせるような重低音の声で男が問うた。
「窯から出るもんだ。パンくず一つ残すなよ」
俺は短く言い捨てると、素早い手さばき(スキアッフォ)で48時間熟成の生地を広げ、手で潰したサン・マルツァーノ種トマトのソース、24ヶ月熟成パルミジャーノ、水牛のモッツァレラ、そしてバジルを乗せ、【485℃】の灼熱の薪窯へと滑り込ませた。
八十秒後、湯気を立てるマルゲリータが男の前に置かれた。
そしてその時、上機嫌だった俺は棚から祖父ちゃんの瓶を取り出し、コルク栓を抜くと、熱々の縁の上に極細の糸のように生のエクストラバージン・オリーブオイルを三滴垂らした。
緑色のオイルが焼けた生地とトマトの熱に触れた瞬間、暴力的で、野性的で、たまらない香りが爆発した。
刈りたての青草、指で擦ったトマトの葉、生のアーティチョーク、そして若いアーモンドの香り。
黄金の瞳が大きく見開かれた。
男は周囲の客がするように一切れを二つ折り(ア・リブレット)にし、その縁に噛みついた。
パリッ、モチッ……。
歯の下で薄い皮が弾け、雲のように柔らかい気泡の層が現れた。だが、男にとどめを刺したのは祖父ちゃんのオイルだった。
最初は果実味あふれる濃厚なビロードのように舌を包み込み、次の瞬間、本物のポリフェノールだけが持つ鮮烈な「苦味」と、喉の奥を焼くような「辛味」が弾け飛び、男の瞳孔を震わせたのだ。
一分も経たないうちに、皿は最初から何も乗っていなかったかのように空になった。
俺は満足げに頷くと、鉄の火かき棒で樫の熾火を奥へ寄せるため、窯の方へと背を向けた。
わずか三秒の油断だった。
男は大理石の上に残された黒いガラス瓶を見つめた。
一万年もの間、あらゆる山も、海も、生きとし生けるものすべてを所有してきた不死者の頭脳において、結論は極めて単純だった。
――これほどの至宝が、定命の者の酒場にあっていいはずがない。
男は手を伸ばしてサルヴァトーレ爺ちゃんのオイル瓶を掴むと、代わりに王都の半分が買えるほどの白金貨が詰まった革袋をカウンターに放り投げ、堂々たる足取りで王都ソラリアの大広場へと出ていった。
俺が瓶の栓を閉めようと布巾を手に振り返った時。
粉の舞う大理石の上には、白金貨の袋しかなかった。瓶が消えていた。
「……おい」
俺は心臓が止まるのを感じた。まだ半開きの扉を見るなり、石畳の表へと飛び出した。
五十メートル先、魔法の松明に照らされ、多くの市民や近衛兵で賑わう大広場の真ん中を、黒外套の男が悠然と歩いていた。その手には祖父ちゃんの瓶の首が握られ、光に透かして眺められている。
近衛騎士団の隊長が男の姿に気づき、顔面を蒼白にして石畳の上に甲冑の音を響かせながらひざまずいた。
「ひ、控えろ! 全員ひざまずけ! あのお方は神話の時代より大陸の裏側を統べる至高の陛下……万物の支配者にして魔界の主、【創世の魔王】様であらせられるぞ!」
一瞬にして、広場にいた何百人もの人々が聖なる恐怖に震えながら地面にひれ伏した。
――ただ一人を除いて。
ピッツェリアの石段の上で、俺だけは立ったままだった。
小麦粉にまみれたエプロンを着けたまま、俺の右手には、長い鋼の柄のついた【ピッツァ用の窯ベラ(パーラ)】が強く握りしめられていた。
自分の戦利品でもあるかのようにサルヴァトーレ爺ちゃんの瓶を指先で弄ぶあの男を見た瞬間、俺のこめかみでナポリの血が沸騰し、耳鳴りがした。
近衛兵も、王も、魔王も、宇宙の支配者も知ったことか。あのオイルは、祖父ちゃんの手から残された最後の宝物なのだ。
俺の周囲の大気が、熱で陽炎のように歪み始めた。
首筋の血管が船のロープのように浮き上がり、瞳に炎が宿る。そして鋼の柄が軋むほど強く握りしめると、王都の街灯と窓ガラスをビリビリと震わせるほどの咆哮を上げた。
「よくも……よくも俺の爺ちゃんのオイルに手を出しやがったなァァァァッ!! うおおおおおおおおおおっ!!」
灼熱の衝撃波が石畳を薙ぎ払い、ひれ伏していた兵士たちのマントを吹き飛ばした。
これまで一度も戦闘スキルなど持ったことのない俺の目の前で、空間そのものが窯の爆発音と共にひび割れ、世界の法則をねじ曲げるマグマ色の文字が浮かび上がった。
【ピッツァ職人の怒りが許容限界を突破しました!】
【ユニーク攻撃スキル解放:インフェルノ・パーラ(焦熱地獄の窯ベラ)】
俺の長い窯ベラの先端にある穴あきの鋼鉄円盤が、一瞬にして薪窯の【485℃】の熱記憶をすべて吸い上げた。
鋼が真っ赤に染まり、次の瞬間にはヴェスヴィオ火山の溶岩のように眩いオレンジ色へと白熱し、生きた炎の舌と燃え盛る熾火の咆哮を噴き上げた!
「その瓶を返せ、この泥棒野郎ッ!!」
俺は弾丸のように地面を蹴った。
魔王は間一髪で振り返った。魔力ゼロの人間が、白熱して燃え盛るピッツァのヘラを両手で振りかぶり、頭上から飛びかかってくるのを見て、反射的に古竜のブレスすら防ぐ黒魔術の障壁を展開した。
――ガァァァァンッ!!
俺の【インフェルノ・パーラ】が黒い障壁に叩きつけられ、まるで乾いたパンの皮でも割るかのように木っ端微塵に粉砕した!
広場中に黄金色の火花が散り、場違いなほど芳醇で強烈な「焼けた樫の薪の香り」が立ち込める!
「なっ……なんだと!?」
創世の魔王が黄金の瞳を見開き、後方へと跳躍した。
だが俺は着地の隙すら与えない。白熱した窯ベラを戦槍のように振り回し、水平・垂直の凄まじい連撃を繰り出した。一撃ごとに中央広場の石畳がドロドロに溶け、煙を上げる溝が刻まれ、火花の噴水が上がる。
「俺の家族の宝に汚い手を触れるんじゃねえ!! 485℃で生きたまま窯に放り込んで、お前の顔を焦げたピッツァの縁にしてやる!!」
魔王が左手に持っている瓶にだけは絶対に当てないよう、俺は熟練の窯職人のミリ単位の精度で右側だけを狙い撃ちにしていた。そのあまりの剣幕に、万物の支配者たる魔王が、ピッツァのヘラを受け止めるために影の神剣を召喚する羽目になった。
魔王の神剣と俺のインフェルノ・パーラが激突するたび、轟音が王都の宮殿を揺らし、店から飛び出してきたレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人も顎が外れんばかりに口を開けてその光景を見つめていた。
――街角のピッツァ職人が、広場のど真ん中で創世の魔王を燃える窯ベラでボコボコにしているのだ!
十合目の打ち合いが魔王の外套の襟に焦げた小麦粉の筋を残した時、魔王は黒雷を纏った掌で窯ベラを受け止め、雲を震わせるような豪快な高笑いを上げた。
「ハッハッハッハ!! 一万年の治世において、たかが調味料の瓶一本のために余に刃を向けた英雄も神も一人としておらなんだわ!」
魔王は心底愉快そうに吼えると、黒いガラス瓶を宙へと放り投げた。
「今宵のところは貴様に預けておいてやろう、定命の者よ! じきにまた会うことになるぞ!」
俺は片手を離し、祖父ちゃんの瓶が1センチたりとも落ちる前に無限の優しさで空中で抱きとめた。
封蝋が無事なのを確認し、もう一発殴りかかろうと猛然と顔を上げた時には、魔王の姿は黒い稲妻と共に消え去っていた。
◇ ◇ ◇
翌朝七時きっかり。
俺のピッツェリアの前に並んでいたのは客の列ではなく、魔王城の大宰相に率いられた、黒曜石の鎧を纏う三百人の魔族近衛兵団と転移馬車だった。
夜明けと共に駆けつけていた『白銀の暁』のレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人は、漂白剤で洗ったボロ布のように真っ青になっていた。
「終わりです、アンジェロ師匠……今度こそ俺たち全員、完全に死にました……」
転移門を抜けて黒曜石の魔王城の巨大な階段を上る途中、剣聖レオがガタガタと震えながら呟いた。
「昨夜師匠が窯ベラで引っ叩いた相手が誰だか分かってるんですか!? あのお方は人間の王じゃない、神話の時代から大陸の闇を統べる絶対の支配者、【創世の魔王】様ですぞ! 黒曜石の玉座の間に誰かを呼び出す時は、そいつを一族郎党ごと存在から消滅させる時なんです! いいですか、中に入ったら絶対にひざまずいて、床にキスをして、俺とヴィクトルに喋らせてください! いいですね!?」
黒曜石の玉座の間の巨大な黒扉が、重々しく開かれた。
内部には、何百人もの魔族の公爵、将軍、高官たちが黒い石柱に沿って整列していた。そして広間の最奥、固まったマグマから削り出された玉座の上に、黄金の瞳の支配者が座していた。
敷居を跨いだ瞬間、レオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人は雷に打たれたように床に飛び込み、黒い大理石に額を擦りつけて震え上がった。
「し、至高の魔王陛下っ!」
剣聖レオが恐怖で裏返った声で懇願した。
「どうか、どうかアンジェロ師匠の命ばかりはお慈悲を! 彼は異世界の者ゆえ、陛下の神聖なる御顔を知らず――」
レオは最後まで言えなかった。
俺は1ミリたりとも膝を曲げていなかったのだ。
小麦粉のついた仕事靴のまま玉座の間の真ん中に仁王立ちし、エプロンの上で太い腕を組み、前の大きなポケットには祖父ちゃんの瓶をしっかりと入れていた。
玉座の上の魔王が口を開くよりも早く、俺は一歩前に踏み出し、顎を上げて、黒曜石の柱をビリビリと震わせる大声で先制した。
「おい、最初にハッキリ言っとくぞ! お前が魔王だろうが、世界の支配者だろうが、星を作った神様だろうが俺には関係ねえ! 俺の爺ちゃんのオイルには指一本触れるな! 昨日の夜は瓶が無事に返ってきたから勘弁してやったが、もし次に同じ真似をしやがったら……その時は手加減すると思うなよ!!」
玉座の間に、死の凍気が降りた。
魔族の大臣の一人が白目を剥いてその場で気絶し、聖女エレナは息を止めて頭を抱え、大魔導士ヴィクトルとレオは涙目で俺のエプロンの裾に必死にしがみついて下に引っ張りながら、歯の隙間から悲鳴のような小声を絞り出した。
「アンジェロ師匠、気でも狂ったのですか!? 黙ってください! 土下座してください! あのお方は指をパチンと鳴らすだけで地図から地方を半分消し飛ばすのですぞ! 頼むから謝ってくださぁぁい!」
「俺が熾火をいじってる隙にカウンターから万引きするような奴に謝るかよ!」
俺はレオとヴィクトルの手を振り払い、堂々と胸を張ったまま玉座を睨み据えて言い放った。
「飯が食いたいなら、他のまともな客と同じように金を払って『ください』って頼むのが筋だろうが!」
黒曜石の玉座の上で、魔王の黄金の瞳がギラリと輝いた。
支配者は手の甲に頬杖をつくと、俺を灰にするどころか、獰猛な笑みを浮かべた。
「相変わらず威勢のいい舌だな、窯職人よ。だが、余が貴様を処刑するために宮殿へ呼んだとでも思うておるのか?」
魔王が二度、柏手を打った。
すると黄金の脇扉から、金糸の刺繍が入った高い黒帽子と純白の調理服を纏った三人の巨漢が姿を現した。何世紀もの間、魔王のためだけに料理を作り続けてきた【至高魔宮・三大魔厨師】である。
「昨夜」と魔王は立ち上がりながら宣言した。「貴様の熱々のピッツァに垂らされたあの緑の油を三滴味わった時、余は魔宮の料理人どもが千年かけても出せなかった『本物の味』を知った。城へ戻ってその話をしたところ、我が三大魔厨師どもが誇りを傷つけられたと騒ぎ出してな。貴様など下民の残飯を焼くだけの粗野な街角の職人であり、自分たちの至高の宮廷料理の方が遥かに上だと主張しておるのだ」
魔厨師の筆頭である、傲慢な顔つきで両手の指に魔導指輪をびっしりとはめた魔族エルフが、吐き捨てるような侮蔑の目で俺を見下ろした。
「薪の煙と粗い粉の臭いをさせた定命の者など、我らの銀の包丁を洗う価値すらありません、陛下。その男がエプロンに入れている瓶を私にお渡しください。貧民のパンに無駄遣いするのではなく、最高級のヒレ肉に使う真の巨匠の技をお見せしましょう!」
俺の目が細められた。
オイルに手を出されただけでも万死に値するが、目の前でナポリの庶民の料理を侮辱することは、自分の死亡診断書にサインするのと同じだった。
「ああ? 俺が肉の扱いも知らねえ粗野な職人だと?」
俺は肘まで袖をまくり上げた。
「ならよく聞け、お前ら。俺の故郷じゃ、今日は『日曜日』だ。そして日曜日のナポリの家庭じゃ、ピッツァの窯は休んで、火の上には『鍋の女王』が乗るって決まってるんだ。その勝負、今ここで受けて立つ! お前らは金持ち向けの高級ヒレ肉でも何でも好きなだけ焼け。俺は祖父ちゃんのオイルで仕上げる【ズィーティ・アッラ・ジェノヴェーゼ(ナポリ風・玉ねぎと肉の伝統煮込みパスタ)】一皿だけで、お前ら三人をまとめて床に沈めてやる! 負けたらその金刺繍の帽子、付け合わせにして食わせてやるからな!」
「面白い、受理した!」
魔王が歓喜に目を燃やして咆哮した。
「制限時間は日没まで! 本日の勝負、我が領内に存在するいかなる食材の使用も許可する!」
俺は、ようやく床から立ち上がって安堵のため息をついていたレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人の方を振り返った。
「おいお前ら」と俺はニヤリと笑った。「本物のナポリのジェノヴェーゼを作るには、五分で焼けるお坊ちゃん向けの柔らかい肉はいらねえ。そんな肉を何時間も煮込んだら、パサパサの靴底になっちまうからな。俺に必要なのは、この世界で一番硬くて、凶暴で、筋肉質で、腱とコラーゲンがたっぷり詰まった怪物の肉だ。何か心当たりはあるか?」
剣聖レオはゴランたちとアドレナリン全開の視線を交わすと、白銀の大剣の柄を握りしめた。
「火山地帯の頂に、大陸で最も装甲が硬く凶暴なSランクモンスターが棲んでいます……【黒曜石山脈の竜牛】です! そいつの筋肉はあまりに高密度で生命力に満ちているせいで、並の剣では肉に弾かれると言われています!」
「最高じゃねえか」
俺は分厚い肉切り包丁を掴んだ。
「俺は赤銅玉ねぎを四十キロ剥き始める。お前らは山へ行って、その怪物を担いで持ってこい!」
◇ ◇ ◇
一時間後、黒煙を上げる黒曜石山脈の斜面で、巨獣の足音に大地が揺れていた。
【黒曜石山脈の竜牛】はただの獣ではなかった。全長十メートルに及ぶ筋肉の塊で、背中は天然の黒い火山ガラスの装甲板に覆われ、白熱する二本の湾曲した角と、一歩ごとに玄武岩を砕く丸太のような後脚を持っていた。
「来るぞ、突撃だ!」
レオの号令と共に、怪物が蒼い炎を吐きながら猛烈な突進を繰り出した。
だが、今の『白銀の暁』の四人は数週間前の彼らではなかった。俺の料理による複合炭水化物、良質なタンパク質、そしてミネラルによって、彼らの肉体と魔力回路は毎日極限まで強化されていたのだ。
タンクのゴランが火山岩に両足を踏ん張り、【金剛不壊の肉体】と大盾を構えて竜牛の角の正面衝突を文字通り一歩も退かずに受け止めた!
「俺は今朝、アンジェロ師匠のパーネ・カフォーネを一斤と、豚皮と骨髄ラグーを丼二杯食ったんだ! 山ごとぶつかってきても1ミリたりとも動くかよォッ!」
ゴランが頭を抑え込んでいる隙に、聖女エレナが光の鎖で後脚を縫い止め、大魔導士ヴィクトルが極寒の氷槍の檻を降らせて火山の装甲を急冷し、熱衝撃で粉々に砕いた。
「今だぁぁぁっ!!」
剣聖レオが【深淵断ちの聖剣】と共に宙を舞い、俺から教わった通り、肉の繊維を傷めずに完璧な血抜きができる首の付け根へ一閃の太刀を振り下ろした。
火口を揺らす最後の咆哮を上げ、巨大な竜牛が大地に沈んだ。
転移陣で魔宮の大闘技場へとその巨大な骸が運び込まれると、三大魔厨師が儀式用の銀包丁を手に歩み出た。
彼らは背中に沿った中心部のヒレ肉とロース肉――全体のわずか一割にも満たない柔らかい部分――だけを切り取ると、残りの九割を指差して使用人たちに吐き捨てた。
「このゴミは片付けろ! 竜牛のすね肉、首の筋肉、肩肉、バラ肉、それに腱は鍛鉄のように硬く、一時間グリルしても噛み切れん! 地獄犬の餌場にでも投げ捨てておけ!」
「待てコラァッ!!」
俺は肉切り包丁を手に、廃棄用の荷車の前に立ちはだかった。
「この極上の獣の骨一本、腱一本でも捨ててみろ、お前らをその場で解体してやる! 味気ないヒレ肉なんざ貴族の入れ歯用に取っとけ、本物の部位は全部俺がもらう!」
魔族の貴族席からの信じられないという視線と嘲笑の中、俺は袖をまくり上げ、肉屋の解体術とナポリ料理の真髄を見せつけた。
重い肉切り包丁の正確な一撃と骨スキ包丁の切っ先で、俺は魔厨師たちが「ゴミ」と呼んだ部位を鮮やかに切り分けていく。結合組織が豊富な【すね肉】、純粋なコラーゲンの透明な筋が走る【肩肉】、旨味のある脂が詰まった【ブリスケ(肩バラ)】、そして一生動き続けて旨味を蓄えた【首肉】。さらに包丁の峰で巨大な大腿骨を叩き割り、赤い骨髄を露出させた。
「見ろよ、この美しさを!」
俺は軟骨で輝くすね肉の塊を玉座の観覧席に掲げて見せた。
「本物の料理じゃ、一番苦労して動いた筋肉ほど深い『魂(味わい)』を持ってるんだ! 傲慢に急いで焼けば靴底みたいに硬いままだが、時間と愛情と、たっぷりの玉ねぎを与えてやれば、このコラーゲンが溶け出して、お前らのヒレ肉が夜中に泣いて羨むほどのシルクに変わるんだよ!」
闘技場の反対側で三大魔厨師が魔法の炎やカラフルな泡、食用金箔を使った見世物料理を作り、野菜の四分の三をゴミ箱に捨てている間、俺は熾火の上に巨大な【テラコッタの丸底土鍋】を据えた。
俺は何一つ捨てなかった。
玉ねぎの外側の茶色い皮、セロリの根元、ニンジンの先端、そして割った竜牛の骨と24ヶ月熟成パルミジャーノの硬い皮を別の鍋で煮出して、濃厚で香り高いブロード(出汁)を取る。
そしてメインの土鍋では、精製ラードとセロリとニンジンのみじん切りをじっくりと炒め、竜牛のすね肉や肩肉の大きな塊を入れて全面に焼き色をつけ、その上から包丁で薄切りにした文字通りの【赤銅玉ねぎの山】――肉一キロに対して玉ねぎ三キロという圧倒的な量――を雪崩のように投入した!
蓋を閉め、熾火を最小限の弱火に落とす。
それからの数時間、俺の調理台からは派手な魔法の光など一度も上がらず、ただ土鍋の隙間から小さくゆっくりと立ち昇る湯気と、ポコポコという静かな音――ナポリ料理で神聖視される『ピッピアーレ(鍋が微笑む音)』――だけが響いていた。
時折俺は蓋を開け、辛口の白ワインを少し振り、木のヘラで底のキャラメル化した旨味をこそげ落とし、野菜の皮と骨で取ったブロードをお玉一杯分だけ足した。
穏やかな熱と玉ねぎの甘い酸味の働きによって、世界で最も古い化学の奇跡が起きていた。山のような玉ねぎが完全に溶け落ち、竜牛の腱から溶け出したコラーゲンやゼラチンと一体となって、生クリームも小麦粉も1グラムも使っていないのに、琥珀色に輝く濃厚でなめらかな【黄金のクリームソース】へと姿を変えていったのだ!
終了二十分前、魔厨師たちが魔王のために水晶の花で飾った小さなヒレ肉を三切れ皿に並べている時、俺はブロンズダイスで抜いた、チョークのように白っぽくザラザラした長い筒状のパスタ――【ズィーティ・ルンギ(長いズィーティ)】を取り出した。
静まり返る闘技場の全員の目の前で、俺は長いズィーティの束を両手で掴み、一気に折り曲げた。
バキッ! バキバキッ!
長い筒が小気味いい音を立てて適度な長さに折れ、木の作業台の上には不揃いな小さなパスタの破片が何十個も飛び散った。
最前列の魔族貴族が鼻で笑った。「見ろ、パスタの扱いすら知らんぞ! あんなに不格好な細かい破片を出して割ってしまったわ!」
俺はそいつを睨みつけた。
「この不揃いな破片はな、ナポリじゃ『ムンネッツァリア』って呼ぶんだ、このド素人が! そしてここが一番美味いところなんだよ!」
俺は掌でまな板の上の極小のパスタの破片まで一粒残らず集め、大きなズィーティと一緒に塩を効かせた熱湯の大釜へと放り込んだ。
「パスタを湯切りする時、この小さな破片が玉ねぎと肉のクリームと一緒に大きなズィーティの穴の中に入り込むんだ! だから一口噛むごとに二倍のソースが口の中で弾ける! 俺の厨房じゃ、小麦の欠片一つだって無駄にはしねえんだよ!」
しっかりとしたアル・デンテに茹で上げたズィーティを湯切りし、琥珀色のジェノヴェーゼが静かに泡立つ土鍋へと直接投入する。
俺が木のヘラで軽く触れただけで、あれほど硬かった竜牛のすね肉と肩肉がホロホロと崩れ、その一部が玉ねぎのクリームの中に繊維となって溶け込んだ。そこに削りたての『24ヶ月熟成パルミジャーノ・レッジャーノ』を雪のようにたっぷり振りかけ、鍋を大きく揺すって空気を含ませながら乳化させた。
そして、完全なる静寂が訪れた。
俺は湯気を立てる五つの深皿を盛り付けた。古の黄金色のクリームに包まれたズィーティの山、その頂上には鏡のように艶やかに輝く竜牛のすね肉の塊が鎮座している。
俺はエプロンのポケットに手を入れ、【サルヴァトーレ爺ちゃんの瓶】を取り出した。
玉座の壇上へと階段を上り、魔王と審査員の前に皿を置くと、大きく見開かれた魔王の目の前でコルク栓を抜き、熱々のジェノヴェーゼの上から【エメラルドグリーンのエクストラバージン・オリーブオイルを生のまま一筋】垂らした。
ジュワァァ……ッ。
祖父ちゃんの冷たいオイルが、キャラメル化した玉ねぎのクリームと溶けたチーズの熱に出会った瞬間、闘技場全体に近衛兵たちが膝を折るほど強烈な「香りの衝撃波」が広がった。
何時間も煮込まれた玉ねぎと竜牛の骨髄の深く包容力のある甘みに、搾りたてのエクストラバージン・オリーブオイルの青々しく鮮烈でスパイシーな香りが重なり合ったのだ。
三大魔厨師たちの乾いたヒレ肉を退屈そうな顔で一口食べたばかりだった魔王が、黄金のフォークを掴み、クリームとほぐれた肉がたっぷりと絡みついたズィーティを二本突き刺した。
目を閉じ、それを口へと運ぶ。
五秒間、闘技場の誰一人として息をする者はいなかった。
次の瞬間――世界の王の手から黄金のフォークが滑り落ち、大理石の上でカランと音を立てた。
【ユニークスキル発動:『ゼロ・ウェイストの錬金術(竜牛の廃棄部位およびムンネッツァリアの完全活用・出力300%)』!】
魔王の舌の上で、黄金の光とともに宇宙が爆発していた。
手で割られたザラザラしたパスタは、その筒の内部に小さな破片と、溶けたビロードのように濃厚で甘くコクのある玉ねぎソースをたっぷりと閉じ込めていた。そしてどんな料理人も噛み切れるようにできなかった竜牛の「捨てられた部位」は、口の中の温度だけでバターのようにほどけ、Sランク怪物の生命力のすべてを解き放った。
さらに、その圧倒的な濃厚さが感覚を埋め尽くそうとしたまさにその瞬間、サルヴァトーレ爺ちゃんの生のオイル――鮮烈な苦味とピリリとした辛味――が駆け抜け、口の中を爽やかに洗い流して、狂おしいほどに「次の一口」を求めさせたのだ!
試食用の一皿から一口すくって食べた三大魔厨師たちまでもが、恥辱と感動の涙を浮かべて闘技場の床に崩れ落ち、自らの手で金刺繍の帽子を脱ぎ捨てた。
「わ、我らは千年の間、盲目であった……! 見た目ばかりを追い求め、味の心臓部をゴミとして捨てていたとは! この男はただの料理人ではない……厨房の絶対王だ!!」
玉座の壇上では、創世の魔王がすでに皿の上のパスタと肉をすべて平らげ、魔宮の全員が見ている前で神としての威厳も完全に忘れ去り、パーネ・カフォーネの切れ端を手に取って皿の底のソースを鏡のようにピカピカになるまで拭い取って食べていた――ナポリ伝統の『スカルペッタ』である!
「アンジェロの完全勝利である!!」
魔王が空になった皿を天に掲げて咆哮すると、闘技場全体が耳をつんざくような大歓声に包まれ、レオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人は抱き合って歓喜の声を上げた。
「この男を『世界の食卓の至高筆頭巨匠』に任ずる! 永劫にわたり一切の不可侵を約し、我が領内のいかなる食材も自由に採取することを許す!」
世界の支配者は満足げに唇を舐めると、まるでいたずらっ子のような目で、俺が手に持っている黒緑色のガラス瓶へと再び視線を滑らせた。
「それでだな、アンジェロよ……今授けた称号と褒美に免じて……明日の余の晩餐のために、そのオイルを小瓶に指二本分だけでも分けてはくれぬか?」
俺は皿の底まで綺麗にパンで拭われた魔王の器を見つめ、やれやれと肩をすくめてから、ニヤリと大きく笑った。
そしてカウンターから持ってきた小さなガラスの小瓶を取り出すと、祖父ちゃんのオイルをトクトクと指二本分だけ注ぎ、コルクで栓をして魔王の手のひらにポンと乗せてやった。
「おう、これは俺からのプレゼントだ。皿の底までパンでピカピカに拭って食ってくれた客を、手ぶらで帰すわけにはいかねえからな」
黄金の瞳を輝かせて小瓶を宝物のように握りしめた魔王に向かって、俺はピッツァの窯ベラ(パーラ)を肩に担ぎ、指を一本突き立てて言い放った。
「だがな、陛下、お城に出前してやるのはこれが最初で最後だ! 次に俺の爺ちゃんのオイルが欲しくなったら、他の客と同じように王都の俺のピッツェリアに来て、カウンターの後ろの列に並べよ! いいか、ピッツェリアってのは王様のもんじゃねえ……ピッツェリアは民衆のもんで、みんなのもんなんだからな!!」
【特別番外編1・完】
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■ お家で再現できる!アンジェロの本場ナポリ秘伝レシピ ■
【日曜日の女王!玉ねぎと牛肉が黄金のクリームに変わる『ズィーティ・アッラ・ジェノヴェーゼ』(4人前)】
(※ジェノヴァのバジルペーストではなく、ナポリで何百年も愛される「大量の玉ねぎと塊肉」をじっくり煮込んで黄金のソースにする伝統料理です!)
<材料>
・牛すね肉、または肩肉・バラ肉の塊(筋やコラーゲンが多い部位が最高!):500g
・玉ねぎ(薄切りにする):1kg〜1.2kg(※肉の2倍〜3倍の量が黄金比!)
・セロリ、ニンジン(みじん切り):各1/2本分
・ズィーティ(手で折る長い筒状パスタ/なければリガトーニやペンネでも可):320g
・辛口白ワイン:半カップ
・すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ(またはペコリーノ):たっぷり(50g以上)
・【ゼロ・ウェイスト出汁】玉ねぎの茶色い皮、野菜の切れ端、チーズの硬い皮を煮出したブロード(またはお湯):適量
・ラード(またはオリーブオイル)、塩、黒胡椒:適量
・【最後の魔法】最高級の生のエクストラバージン・オリーブオイル:ひと回し
【黄金の作り方】
1.【肉に焼き色をつける】厚手の深鍋にラード(またはオイル)とみじん切りのセロリ・ニンジンを入れて炒め、大きめに切った牛すね肉を入れて全面に香ばしい焼き色をつけます。
2.【玉ねぎの雪崩とピッピアーレ】薄切りにした大量の玉ねぎ(1kg以上!)を鍋いっぱいに投入し、塩をひとつまみ振って蓋をし、極弱火でじっくり蒸し煮にします。玉ねぎから大量の水分が出たら蓋を少しずらし、時々白ワインとブロードを少しずつ足しながら、弱火で2〜3時間(玉ねぎが完全に溶けて琥珀色のクリームになり、お肉がスプーンで崩れるまで)コトコト煮込みます。
3.【ムンネッツァリアの極意】長いズィーティを手でバキバキと折り、出た小さな破片も一粒残らず一緒に塩湯でアル・デンテに茹で上げます。
4.【マンテカトゥーラと仕上げ】茹で上がったパスタを直接ソースの鍋に移し、お肉を軽くほぐしながら絡めます。【火を完全に止めてから】すりおろしたパルミジャーノをたっぷり加えて激しく煽って乳化させ、お皿に盛ったら、最後に「生のエクストラバージン・オリーブオイル」を一筋垂らして完成!残ったソースはパンでスカルペッタして召し上がれ!
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また次の物語(そして新しいピッツァの焼き上がり)でお会いしましょう!グラッツェ!




