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【特別番外編2】485℃のピッツァの香りで開いた地下王国の秘密扉!皇帝猿猪のコティカと2つの『パスタ・エ・ファジョーリ』で内戦を鎮め、食材をこぼしかけた黒幕を窯ベラで成敗する!

【特別番外編2】485℃のピッツァの香りで開いた地下王国の秘密扉!皇帝猿猪のコティカと2つの『パスタ・エ・ファジョーリ』で内戦を鎮め、食材をこぼしかけた黒幕を窯ベラで成敗する!



地球へ帰還するための古文書(スクロール)を破り捨ててからというもの――だってそうだろう、家賃も税金も光熱費もゼロの夢の城を捨てて、わざわざ税務署にむしり取られる世界に戻る馬鹿がどこにいる?――俺が月曜日にピッツェリアを臨時休業にする理由は、ただ一つしかなかった。


『白銀の暁』の仲間たちと一緒に、迷宮へ「大口仕入れ(買い出し)」に行く時だ。



その日の朝、俺たちは国家災厄級大迷宮『黒きタルタロス』の奈落層よりもさらに深い場所――先週の地殻変動で新たに口を開けた前人未踏の「最古の亀裂(クレバス)」へと降りていた。


いや、正確に言おう。


剣聖レオ、タンクのゴラン、聖女エレナ、大魔導士ヴィクトルの四人は、亀裂の広場で死闘を繰り広げていた。


そして俺は、自分のピッツェリアの中で快適にお茶を飲んでいた。



「ゴラン、左翼の防衛線を維持しろ! ゴーレムどもを絶対に後ろへ通すな!」


店の外で、剣聖レオの叫び声とともに『【深淵断ちの聖剣】』の白銀の閃光が走り、鐘楼ほどもある巨大な鍾乳石が真っ二つに断ち切られた。



俺の店のすりガラスの窓の向こう側では、文字通りこの世の終わりみたいな大乱戦が巻き起こっていた。


青い溶岩の川に照らし出された巨大な地下空洞で、全長三十五メートルはある二頭の『深淵の装甲溶岩竜(マグマ・ドラゴン)』が灼熱の火炎ブレスを吐き散らし、その後ろからは身の丈五メートルの『黒曜石の皇帝ゴーレム』が十二体、溶けた岩の拳で大地をタコ殴りにしている。



――チンッ!


――コツンッ!



ゴーレムが放った高熱のマグマ光線と、ドラゴンの棘だらけの尻尾が俺の店のショーウィンドウにまともに激突したが、まるで戦車に小石を投げつけたような情けない音を立てて弾き返された。


俺のユニークスキル『【伝統のナポリピッツェリア(不可侵の聖域)】』が発動している店内では、グラスの水面すら揺れやしない。



店の中には、石臼挽き小麦粉と樫(オーク)の薪の甘い香りが漂っていた。


外で雷撃と炎が飛び交う中、俺はTシャツに白いエプロン姿でカラーラ産白大理石の作業台の前に立ち、『業務用スパイラルミキサー』から取り出したばかりの加水率70%のピッツァ生地のグルテン膜を二本の指で機嫌よく確かめていた。



「おい、外のお前ら! あんまり派手に砂埃を立てるなよ、さっき窓ガラスを拭いたばっかりなんだからな!」


俺はカウンターの小窓を少しだけ開けて文句を言った。


だがその時、『【金剛不壊の肉体】』でゴーレムの拳を素手で受け止めている身長二メートルのゴランの巨大な肩の向こう――黒い岩棚の上に、とんでもない怪物が姿を現したのを見て、俺の目がギラリと輝いた。



身の丈四メートルを超える巨大な獣だった。


白銀のゴリラのように隆々とした筋肉の腕と、太古の猪の牙を持ち、首の後ろから背中、臀部にかけて、シワが寄った分厚い天然の装甲皮膚に覆われている。



「あれは幻のSランク魔物『皇帝猿猪(エンペラー・コングボア)』だ!」


外で大魔導士ヴィクトルが、眼鏡を押し上げながらドラゴンに氷の槍の豪雨を降らせて叫んだ。


「気をつけろ、みんな! 王立学院の文献によれば、奴の背中を覆う皮は指四本分の厚さがあり、いかなる攻城矢も弾き返すほどの弾力繊維の塊だ!」



俺は生地玉の木箱(マステッロ)を即座に置き、分厚い肉切り包丁(マンナイア)を片手に小窓から身を乗り出して、肺の限りの大声で怒鳴りつけた。



「気をつけろじゃねぇ、絶対に逃がすなコラァッ!! あれは装甲なんかじゃねぇ、このド素人どもが! あれは俺が生涯で見た中で最高に美しい『豚皮(コティカ)』だ!! いいかレオ、ヴィクトル! お前らの雷や炎であの極上のコティカを1平方センチでも焦がしてみろ、今夜は全員水と乾パンだけにしてやるからな! 三分以内にあの『皇帝猿猪』を無傷で血抜きして、丸ごと俺の冷蔵庫に運び込めェッ!!」



その瞬間、王国最強の四人の英雄たちの顔から疲労の色が消え失せ、俺がもう見慣れた「腹を空かせた狼の目」へと変わった。



「了解です、アンジェロ師匠ォッ!!」


ゴランが咆哮し、大盾の体当たり一発で二体のゴーレムを吹き飛ばした。


「エレナ、結界を頼む! レオ、師匠に教わった通り首の付け根の関節だけを狙え!」



わずか四分後、空洞の魔物は一掃された。


二頭の溶岩竜と、巨大な『皇帝猿猪』は、皮に傷ひとつつけられることなく俺の『無限業務用冷蔵庫』の2℃の熟成フックへと綺麗に吊るされた。



よし、これで今日の仕入れは完璧だ――そう思って店を収納しようとした時、聖女エレナがゴーレムたちが守っていた空洞の最奥の岩壁を指差した。



「アンジェロ師匠、あそこを見てください!」


岩盤に埋め込まれるようにして、高さ十メートルにも及ぶ神代のオリハルコン製の巨大な双開きの扉がそびえ立っていた。表面には無数の発光するルーン文字が刻まれているが、鍵穴も取っ手も見当たらない。ただ上部アーチのすぐ下に、細長い通気用の鉄格子が彫られているだけだった。



「王国のどの地図にも載っていない、隠しボス部屋の扉ですぞ!」


ヴィクトルが杖を構えて近づき、息を呑んだ。


「だが封印の術式が奇妙だ……。レオ、ゴラン、力ずくでこじ開けられるか試してみろ!」



レオが両手で『【深淵断ちの聖剣】』を振り下ろし、ゴランが骨密度三倍の全体重を乗せて体当たりを繰り出し、ヴィクトルが四大元素の複合魔法を叩き込んだ。



――ドゴォォォォォンッ!!



砂煙が晴れた時、オリハルコンの扉にはかすり傷一つついていなかった。


「駄目だ……」


ヴィクトルが首を振って呻いた。


「これは外側の魔法障壁ではない。この扉は『内側から』二十本の神鋼のかんぬきで物理的かつ魔術的に完全ロックされている! こちら側から開けることは絶対に不可能だ!」



ゴランが岩の上にドカッと尻餅をつき、洞窟中に響き渡るほど大きな腹の虫を鳴らした。


「じゃあどうするんだよ? ドラゴン二頭とあのデカい猿猪を解体して運んだら、俺はもう石ころでも食いたいくらい腹が減ったぜ……」



俺は固く閉ざされた扉を見上げ、それから上部アーチの小さな通気格子から「わずかに温かい空気」が流れ出しているのに目を留めた。


換気の気流があるということは、あの扉の向こう側には呼吸をしている生き物がいるということだ。そして呼吸をしている生き物なら、遅かれ早かれ必ず腹が減る。



「お前ら、五歩後ろへ下がってろ」


俺はコックコートの袖をまくり上げながらニヤリと笑った。


「聖剣でも魔法でも開かねえなら、【485℃】に耐えられるかどうか試してやろうじゃねぇか」



俺は秘密の扉のわずか三メートル前に再びピッツェリアを出現させると、銅張りの薪窯から伸びる煙突の排気口を扉の上の通気格子の真ん前に向け、店のドアと窓をすべて全開にした。



4℃の熟成庫から、48時間低温熟成させた生地玉を六つ取り出す。


まず二つは、180℃に熱した『高オレイン酸落花生油(ピーナッツオイル)』の鉄鍋へと滑り込ませ、黄金色の風船のようにカラッと揚げた伝統の揚げピッツァ『モンタナリーナ』にする。上には温かいサン・マルツァーノのトマトソースと、雪のように削りたての『24ヶ月熟成パルミジャーノ・レッジャーノ』、そして新鮮なバジルを乗せた。



残りの四つは、白大理石の上でナポリ式の手伸ばし(スキアッフォ)で一気に広げる。


二枚はスライスした新鮮なニンニクを通常の二倍乗せ、野生の山のオレガノを効かせた香り爆弾の『マリナーラ』。


もう二枚は、水牛のモッツァレラと24ヶ月熟成パルミジャーノを乗せて【485℃】の薪窯でわずか70秒で焼き上げた王道の『マルゲリータ』だ。そして窯から引き出した瞬間、俺はエプロンのポケットから『サルヴァトーレ爺ちゃんのオイル瓶』を取り出し、熱々の縁(コルニチョーネ)の上にエメラルドグリーンの一番搾りオイルを生のまま三滴ずつ垂らした!



ジュワァァァ……ッ!!



爺ちゃんの緑の黄金が485℃で焼けた小麦とトマトの熱に触れた瞬間、地下空洞の中に「違法レベルの香りの暴風」が炸裂した。


黄金色に焦げたニンニク、溶岩石の上で弾けたサン・マルツァーノの甘酸っぱい芳香、糸を引く水牛モッツァレラのミルクの香り、山のオレガノ、そして祖父ちゃんの鮮烈なオリーブオイルの香りが、上昇気流に乗って秘密の扉の通気格子の中へと一気に吸い込まれていったのだ!



十秒が過ぎた。二十秒が過ぎた。


レオとゴランが最初のマルゲリータを二つ折り(ア・リブレット)にしてかぶりつこうとした、まさにその時だった。



絶対に開かないはずのオリハルコンの扉の向こう側から、鈍い金属音が響いた。


――ガシャンッ。


誰かが槍を床に取り落としたような音だった。


続いて、何十人もの腹が同時に鳴る「グゥゥゥゥッ……」という地鳴りのような大合唱が聞こえ、内側から男の悲痛な叫び声が響き渡った。



『も、もう我慢できん!! 反逆罪で絞首刑になっても構わん、私はこの天国の香りの正体を知らずには死ねんぞォォッ!!』



――ガチャン! ガチャン! ガシャアアアンッ!!



内側から二十本の神鋼のかんぬきが次々と外され、千年もの間どんな魔物も破れなかったオリハルコンの重厚な扉が、自らの手でギィィィッと押し開かれたのだ!


敷居の向こうに現れたのは、重装鎧を着た十数人の衛兵たちだった。彼らは剣を抜くことすら忘れ、涙目で鼻をヒクヒクさせながら、トリュフを探す犬のように俺のピッツァの湯気を追ってフラフラと歩いてきた。



黄金の兜を被った髭面の衛兵隊長が、ピッツェリアの外のテーブルの前で両膝から崩れ落ち、ゴランが手に持っている揚げたての『モンタナリーナ』を凝視した。



「お、お願いだ……」


衛兵隊長がボロボロと涙をこぼしながら掠れた声で言った。


「我々は三ヶ月もの間、この扉の内側に閉じこもっていたのだ……。どうか、これが幻覚ではないと言ってくれ……!」



「幻覚なんかじゃねぇよ。冷めないうちに食いな、兄弟」


俺は笑って、熱々のモンタナリーナとマリナーラの一切れを隊長の手に握らせてやった。「俺のピッツェリアじゃ、腹を空かせた奴は誰だろうと客だ」



隊長はサクサクでモチモチの生地に思い切りかぶりつき、一口咀嚼した瞬間、赤ん坊のように声を上げて泣き出した。


だが、隊長がむしゃぶりつく後ろで、大きく開け放たれた扉の向こう側を覗き込んだレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人は、全員あんぐりと口を開けたまま石のように固まっていた。



その扉の向こうにあったのは、迷宮ボスの巣窟ではなかった。


見上げるほど高い地下の大天井に輝く「太陽結晶」が黄金色の硬質小麦(デュラムセモリナ)の段々畑を照らし出し、地熱温泉を利用した水車小屋が回り、白い石造りの水道橋や広場、何千軒もの美しい家々が並ぶ――巨大な『地下都市』が広がっていたのだ!



「ま、迷宮の最深部に、人間の王国が丸ごと一つ隠されていたというのか!?」


ヴィクトルが信じられないという声で叫んだ。


「伝説に謳われる失われた地下王国『フォルナクス』だ! 千年前の魔神戦争を逃れて地下へ潜ったとされる古代文明が、まさか実在していたとは……! だが隊長殿、なぜ扉を完全に封鎖していたのです!?」



最後の耳(コルニチョーネ)まで飲み込んだ衛兵隊長は、袖で涙を拭うと、急に顔を曇らせてうつむいた。


「……我々の王国が、今まさに滅びかけているからです」


隊長は苦渋に満ちた声で告白した。


「二ヶ月前、この国を二分する凄惨な『内戦』が勃発し、外部に混乱が漏れないよう門を閉ざしたのです。もしこの神のパンを焼いた料理人殿が力を貸してくださらなければ……今夜のうちに王立大闘技場で二つの軍勢が激突し、最後の一人になるまで殺し合うことになるでしょう!」



◇ ◇ ◇



二十分後。衛兵隊長に案内されて地下都市の通りを抜けた俺たちは、街の中心にある『王立大闘技場』へとたどり着いた。


そこで俺たちが見た光景は、まさに狂気そのものだった。



闘技場の中央が調理台とバリケードで真っ二つに分断され、二つの料理人軍団が武器を構えて睨み合っていたのだ。


左側に陣取るのは、巨大なレードル(お玉)と赤い旗を掲げた屈強な料理人と重装歩兵の軍団――大親方ブロード率いる『熱々スープ絶対主義派』。


右側に陣取るのは、銀の巨大フォークと白い旗を掲げた気取ったシェフと貴族騎士の軍団――筆頭シェフ・クレーマ率いる『濃厚クリームパスタ至高派』。



貴賓席の中央では、若きフォルナクス国王が蒼白な顔で頭を抱えていた。


そして何より深刻だったのは、闘技場の脇に並べられた何十台もの担架の上で、多くの市民や子供たちが灰色の顔色で苦しそうに呻いていたことだ。彼らの腹は不自然に膨れ上がり、どんな治癒魔法をかけても治らない「内臓麻痺」に陥って、今にも命を落としかけていた。



ただ一箇所、闘技場の外れにある新築の黄金のパビリオンだけが大繁盛していた。


そこには『ベイコク卿の帝国純米レストラン ―― 小麦ゼロ・100%安全なお米料理のみ!』という巨大な看板が掲げられ、バルコニーの上では黄色い絹の服を着て指中に金の指輪をはめた太った貴族――ベイコク卿が、ニヤニヤと薄笑いを浮かべながらワイングラスを傾けて闘技場の争いを見下ろしていた。



「人殺しどもめ!」


スープ派の大親方ブロードが、相手側にお玉を突きつけて怒鳴った。


「先週も三十人の市民がお前らのパスタを食って昏睡状態に陥ったんだぞ! お前らの作る水分が少ないドロドロの濃厚パスタが胃袋に張り付いて、みんなを窒息させているんだ! 地下世界で生きる人間は、スプーンですする熱々の汁気たっぷりのスープパスタだけを食うべきなんだ!」



「黙れ、言いがかりだ!」


クリームパスタ派の筆頭クレーマがフライパンを振り回して言い返した。


「昨日だって、お前らのスープを飲んだ二十人が泡を吹いて倒れたではないか! お前らの作る百℃を超えるシャバシャバのスープと伸びきった麺が、腹の中で異常発酵して内臓を焼いているのだ! パスタとはフォークに濃厚なクリームソースが絡みつくものでなければならん!」



「もうやめよ、双方とも!」


若き国王が悲痛な声で立ち上がった。


「これ以上原因が分からぬまま死者が出るなら、本日の最終料理対決で決着をつける! 敗れた派閥の厨房はすべて取り壊し、今後一切の調理を禁ずる!」



「お待ちください、陛下! もしその両派閥とも、無実だとしたらどうなさいますか!?」


衛兵隊長が俺たちを連れて闘技場の中央へと飛び出した。


「この方は封鎖された扉の外から来られた大料理人・アンジェロ殿です! この方の窯の香りだけで、我が守備隊は戦意を喪失しました!」



俺たちの服に染みついた焼きたてのピッツァとニンニクの香りを嗅いだ瞬間、スープ派のブロードとクリーム派のクレーマが同時に駆け寄ってきた。


「よそ者よ、お前は熱の力を分かっている顔をしている! 豆とパスタは甘いスープにしてスプーンで飲むものだと言ってやれ!」とブロードが俺の右腕を掴む。


「何を言う、お前は乳化(マンテカトゥーラ)を知る職人だろう! パスタは濃厚なクリーム状にしてフォークで食べるものだと証明してくれ!」とクレーマが俺の左袖を引っ張った。



俺は両肩を強く振って二人の手を振り払い、鋭い目で睨みつけた。



「一つ目、俺の綺麗なエプロンに汚い手で触るな」


俺の低い声が闘技場全体に響き渡り、騒音がピタリと止まった。


「二つ目、俺はお前ら石頭のどっちの派閥にも味方しねぇ。なぜなら俺の故郷じゃ、三千年の歴史の中で、まともに作られたスープや濃厚なパスタで病院送りになった奴なんて一人もいねぇからだ!」



俺はエレナとヴィクトルを連れて担架の病人たちの様子を確かめ、そのまま両派閥の厨房の裏にある「生ゴミ用の廃棄バケツ」の匂いを嗅いで回った。


暗闇の中でもスパイスの粒一つ、カビの胞子一つを嗅ぎ分けられる俺の鼻には、一秒で十分だった。小麦でも豆でもない、金属のように冷たくて苦い「化学的な違和感」が混じっていたのだ。



「ヴィクトル、エレナ、ちょっとこっちへ来い」


俺は黄金のバルコニーから見えない物陰で小声で言った。


「あの担架で苦しんでる連中は、消化不良なんかじゃねぇ。80℃以上の熱が加わった時に『小麦のグルテンとデンプン』にだけ反応して神経毒に変わる、無味無臭のアルカロイド系の毒を盛られてるぞ。……おい、この街でみんなが『スープもパスタも怖くて食えない』ってパニックになった時、一番儲かる奴は誰だ?」



ヴィクトルが眼鏡を光らせ、闘技場の外れで『小麦は危険! これからはベイコク卿の純米レストランへ!』というビラを配らせている太った貴族・ベイコク卿のバルコニーを見上げた。



「両方の派閥に罪をなすりつけて小麦料理そのものを法律で禁止させ、自分の米料理の店で王国中の胃袋と富を独占する気ですな!」


レオが怒りに目を燃やして剣の柄を握った。


「ですが師匠、現行犯の証拠がなければ、買収された貴族たちが奴をかばうでしょう」


「証拠なら、あと五分で向こうから勝手に持ってきてくれるさ」


俺はニヤリと笑った。「強欲な悪党っていうのは、自分の金儲けを邪魔する奴が現れれば、必ず尻尾を出して潰しに来るもんだからな」



俺は闘技場のど真ん中に進み出ると、手を叩いて『【伝統のナポリピッツェリア】』を発動し、白大理石のカウンターと485℃の薪窯、そして二つの巨大なテラコッタ(素焼き)の深鍋を出現させた。



「よく聞け、フォルナクス国王、それに両派閥の料理人ども!」


俺はバルコニーのベイコク卿にわざと聞こえるような大声で宣言した。


「今から俺は、お前ら両方の派閥がゴミ箱に捨てた食材と、さっき狩ってきた『皇帝猿猪のコティカ(皮)』を使って、どちらの派閥にも『まったく同じ名前の同じ料理』――ナポリ伝統の豆とパスタの煮込み【パスタ・エ・ファジョーリ】を二鍋作ってやる! そして、小麦とパスタが絶対に人間を傷つけないことを証明してやる!」



その瞬間、黄金のバルコニーの上でベイコク卿の笑顔が凍りつき、すぐ後ろに控えていた黒装束の側近たちに、親指で自分の首を切る冷酷な合図を送ったのが見えた。



俺は店内へ入ると、まず二つの派閥の「廃棄用ゴミ箱」から回収してきた宝物をカウンターに広げた。


一つは、クリーム派のシェフたちが「形や長さが揃っていないから貴族に出せない」と捨てていた、折れたスパゲッティ、短いズィーティ、マファルディーネ、ペンネの端材が混ざり合った『不揃いのパスタの袋』。


もう一つは、スープ派が捨てていた迷宮産のうずら豆(ファジョーリ)と、セロリの葉、ニンジンの皮、そして熟成チーズの硬い皮(クロスタ)だ。



「形が違うからってパスタの端材を捨てるだと!? ナポリじゃな、いろんな形が集まったこの不揃いのパスタを『パスタ・ミスタ(混合パスタ)』って呼んで、最高の宝物にするんだ!」


俺はさらに、『無限業務用冷蔵庫』から先ほど仕入れたばかりの『皇帝猿猪の巨大な皮(コティカ)』と、骨髄がたっぷり詰まった太い大腿骨を取り出した。


485℃の窯の炎で表面の剛毛をサッと炙り、包丁の刃を立てて真っ白になるまで綺麗にこそげ落としてから、湧き水で五分間下茹でして余計な脂と雑味を完全に抜き去る。戦場で矢を弾き返していたあの分厚い皮は、下茹でしてひし形と細切りに切り分けると、指二本分の厚さがある「純粋な透明コラーゲンの塊」へと変わった!



俺は二つの巨大なテラコッタの土鍋を火にかけた。


使っている基本の食材は、右の鍋も左の鍋も100%同じ――『迷宮の豆、皇帝猿猪のコティカと骨、そしてパスタ・ミスタ』だ。


だが、ここから「二つの地方の魂」に分かれる。



まず左の鍋――『北イタリア風のパスタ・エ・ファジョーリ(甘く優しいスープ仕立て)』だ!


鍋の底にオリーブオイルを引き、細かくみじん切りにした大量の玉ねぎ、ニンジン、セロリを焦がさないようじっくりと時間をかけて炒め、野菜の自然な「甘み」を限界まで引き出す。そこにローズマリーの枝と豆、皇帝猿猪の骨から取った黄金色のブロード(出汁)、そしてひし形に切ったコティカを加えてコトコトと煮込み、豆の半分を潰してスープに溶かし込んだ。そこへパスタ・ミスタを投入し、スプーンですくって飲むのに最高な、香り高く甘みのある『熱々のスープ仕立て』に仕上げていく。



そして右の鍋――『ナポリ風のパスタ・エ・ファジョーリ(濃厚な直炊き・アッツェッカータ)』だ!


テラコッタの鍋底でエクストラバージン・オリーブオイル、潰したニンニク二片、唐辛子、パセリの茎、そして細切りにした『皇帝猿猪のコティカ』をじっくりと炒める。コティカのゼラチン質が透き通って溶け出したところへ、手で潰したサン・マルツァーノのトマトを少しだけ加え、パルミジャーノの硬い皮と一緒に煮込んだ豆を煮汁ごと投入した。


そしてパスタを入れる時――俺は別の茹で鍋を使わなかった。



「よく見ておけ! パスタを別の湯で茹でて湯切りしたら、大切な小麦のデンプンが全部流れて消えちまう! 本物のナポリのパスタ・エ・ファジョーリは、生のパスタを『ソースの鍋の中で直接炊き上げる(リゾッタータ)』んだ!」



俺は生のパスタ・ミスタを直接豆とコティカの鍋へと放り込み、熱い骨のブロードをお玉一杯ずつ足しながら木のヘラで絶えずかき混ぜた。


すると、太さも形も違うパスタ・ミスタから溶け出した天然のデンプンが、皇帝猿猪のコティカから溶け出した濃厚なコラーゲンと一体になり、火を止めて削りたての『24ヶ月熟成パルミジャーノ・レッジャーノ』を両手いっぱいに振りかけて鍋ごと激しく煽る(マンテカートする)と、生クリームなど一滴も使っていないのに、スプーンが真っ直ぐ立つほど濃厚で艶やかなクリーム状――ナポリで言う『アッツェッカータ(ねっとりと絡みつく状態)』へと変わったのだ!



仕上げに『サルヴァトーレ爺ちゃんのオイル』を回しかけ、俺が二つの重いテラコッタの鍋を両手に抱えて、店の扉から闘技場のステージへ運び出そうと一歩踏み出した――まさにその瞬間だった。



バルコニーの上で、追い詰められたベイコク卿が狂ったように叫んだ。


「ええい、あんな料理を出されたら私の計画がすべておじゃんになる! 傭兵団、構わん、あの目障りな料理人を店ごと爆破して皆殺しにしろォォッ!!」



観客席の影から、ベイコク卿が雇っていた二十人の暗殺傭兵団が一斉に飛び出し、毒塗りのクロスボウと『城壁破壊用の爆裂火炎弾』を俺のピッツェリアめがけて至近距離から乱射した!



「アンジェロ師匠には指一本触れさせんぞォッ!!」


店の外に立っていたレオが『【深淵断ちの聖剣】』を一閃して十本の毒矢を空中で切り払い、ゴランが大盾で突進して傭兵たちの半数を一撃で吹き飛ばし、エレナとヴィクトルが氷の檻で残りの暗殺者たちを瞬時に拘束した。


ただ一発、傭兵隊長が放った特大の爆裂火炎弾だけが、俺がちょうど歩いていたピッツェリアのガラス窓に直撃した。



――チンッ!!



もちろん、『【伝統のナポリピッツェリア(不可侵の聖域)】』のガラス窓には煤(すす)ひとつつかず、私室の俺にはダメージなど1ミリも通らない。


だが――すぐ耳元でいきなり大きな爆発音が鳴ったせいで、俺の肩がビクッと跳ね、両手で抱えていたテラコッタの鍋が傾いて、もう少しで大事な『パスタ・エ・ファジョーリ』が床にこぼれそうになったのだ!!



俺は寸前のところで体勢を立て直し、一滴もこぼさずに二つの鍋を白大理石のカウンターの上にそっと置いた。


その瞬間、俺の血管という血管の中で、ナポリのマグマが沸点を超えた。



俺は無言で鍋の蓋を閉めると、壁に掛けてあった長柄の【ピッツァ用の窯ベラ(パーラ)】を右手に引っ掴み、ピッツェリアの正面扉を蹴り開けて闘技場の中央へと飛び出した。



【ピッツァ職人の怒りが許容限界を突破しました!】


【ユニーク攻撃スキル解放:インフェルノ・パーラ(焦熱地獄の窯ベラ)】



俺の手の中の鋼鉄のパーラが【485℃】の白熱したオレンジ色に輝き、炎の咆哮を上げながら闘技場の空気を焼き焦がした!



「ひ、ひいいいいっ!? な、なんだその燃えるヘラはァッ!?」


バルコニーから降りてきていたベイコク卿が、腰を抜かして砂の上に尻餅をついた。さらに彼の懐からは、先ほど俺の鍋に混入させようとしていた『黒マンドラゴラの麻痺毒』の小瓶が転がり落ち、ヴィクトルの鑑定魔法によって闘技場の全員の前にその悪事が完全に暴き出された。



「こ、殺す気か!? 私は貴族だぞ!」と震えるベイコク卿の鼻先2ミリの場所に、俺は485℃に白熱したパーラの先端を突きつけた。



「てめえが俺を殺そうとしたことなんざどうでもいいんだよ、俺の店は無敵だからな!!」


俺は闘技場の天井がビリビリと震えるほどの雷鳴のような声で怒鳴りつけた。


「俺がブチ切れてるのはな、てめえがいきなり耳元で爆発音を鳴らして俺を驚かせたせいで、もう少しで俺の両手から『大事な料理』が床に落ちてこぼれるところだったからだァァァッ!! もしあの鍋が床に落ちてたら、お前はどうやって責任を取るつもりだったんだ、この大馬鹿野郎が!!」



俺はベイコク卿の黄色い絹の襟首を片手で引っ掴んで持ち上げ、闘技場を埋め尽くす両派閥の料理人たちと市民全員に向かって吼えた。



「いいか、手前ら全員、耳の穴をかっぽじってよく聞け!! 料理を床にこぼさせようとしたり、ましてや自分が金儲けをするために人の皿に『毒』を盛るなんざ、この宇宙で一番許されねぇ大罪だ! 食べ物を巡って戦争なんてものは、絶対に存在しちゃならねぇんだよ! 『食』っていうのはな、命であり、愛であり、健康そのものなんだ!! 人を笑顔にして生かすための料理を使って、兄弟同士で殺し合いをさせようとする奴は、料理人でも人間でもねぇ!!」



ベイコク卿はガタガタと歯を鳴らしながら涙目で叫んだ。


「だ、だってパスタやスープばかりがもてはやされて、私の『米』の店が儲からなかったんだ! 米はパスタみたいにクリーミーにもできないし、ただ炊くだけだから――」



「このド素人が、お米様にまで恥をかかせるんじゃねぇ!!」


俺は呆れ果てて怒鳴り返した。


「お前は米をなんだと思ってんだ!? お米だってな、職人が愛情を込めて調理すれば、出汁を効かせた優しいスープ仕立てにもできるし、生米から炒めてブロードを少しずつ吸わせ、最後にチーズとオイルで空気を含ませながら乳化(マンテカート)させれば、どんなパスタにも負けないほど濃厚でクリーミーな波打つ一皿――イタリアが世界に誇る『リゾット(Risotto)』になるんだよ!! ちなみに俺が一番好きなのは、黄金色のサフランの香りに、肉の旨味が詰まった自家製ソーセージ(サルシッチャ)と、森の王様ポルチーニ茸をたっぷり入れてマンテカートした『サフランとサルシッチャとポルチーニのリゾット』だ! お前が牢屋で反省してる間に、いつかこの国の連中にも本物のリゾットがどんなもんか教えてやるから、一生鉱山で石でも割ってろ!!」



闘技場全体から、地響きのような拍手と大歓声が巻き起こった。


若きフォルナクス国王が立ち上がり、直ちに近衛兵に命じてベイコク卿とその一味を全員逮捕させ、全財産を没収して終身労働刑へと処した。



そして俺は、静まり返ったスープ派の大親方ブロードと、クリームパスタ派の筆頭クレーマの二人の前に、二つのテラコッタの鍋から盛り付けたばかりの熱々の深皿を置いた。


ただし、俺はわざと逆に置いた。


いつも濃厚なパスタしか認めないクレーマの前には『北イタリア風の甘く優しいスープ仕立てのパスタ・エ・ファジョーリ』。


いつもスープしか認めないブロードの前には『ナポリ風の直炊きで濃厚に乳化(マンテカート)させたパスタ・エ・ファジョーリ』。


そして担架の上で苦しんでいる市民たちと、レオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人にも、両方の皿を配った。



「さあ、冷めないうちに食え! 同じ豆、同じ皇帝猿猪のコティカ、同じパスタ・ミスタから生まれた『二人の姉妹』だ!」



ブロードとクレーマの二人は、震える手でスプーンとフォークを取り、同時に口へと運んだ。


その瞬間、二人の巨匠の目が限界まで見開かれた。



クレーマの口の中では、じっくり炒めた玉ねぎの優しい甘みとローズマリーの香り、そして皇帝猿猪の骨とコティカから溶け出した黄金色のスープが、冷えた喉と胃袋を母親の抱擁のように温かく包み込んだ。


一方、ブロードの舌の上では、豆の煮汁の中で直接炊き上げられた不揃いのパスタ・ミスタのデンプンと、バターのようにとろける皇帝猿猪のコティカのゼラチン、24ヶ月熟成パルミジャーノの濃厚なコク、そしてサルヴァトーレ爺ちゃんのオイルの鮮烈な香りが一体となって爆発し、いろんな形のパスタが噛むたびに違う食感のシンフォニーを奏でたのだ!



「な、なんということだ……!」


スープ派のブロードとクリーム派のクレーマは、皿を交換してもう一方も味わうと、ボロボロと大粒の涙をこぼしながらその場で抱き合った。


「まったく同じ食材なのに、スープ仕立ては魂を癒やすほど甘く優しく、直炊きのマンテカートは言葉を失うほど濃厚で力強い……! 我々はこんな素晴らしい料理の片方だけを否定して、兄弟同士で殺し合おうとしていたのか……!!」



そして、担架の上の市民たちが一口目を飲み込んだ瞬間、俺の目の前のウィンドウがまばゆい黄金の光を放った。



【ユニークスキル発動:『ゼロ・ウェイストの錬金術(パスタ・ミスタおよび皇帝猿猪コティカの完全活用・出力300%)』!】



闘技場全体から、温かく芳醇な黄金色の光の柱が一斉に天へと噴き上がった!


皇帝猿猪のコティカに宿っていた超高純度のコラーゲンと生命エネルギーが、市民たちの体内に残っていた黒マンドラゴラの麻痺毒を一瞬にして中和・浄化し、全員が担架から飛び起きて歓声を上げたのだ!


さらに、俺のテーブルで二鍋分のパスタ・エ・ファジョーリを平らげ、焼きたての『パーネ・カフォーネ』で鍋の底まで鏡のようにピカピカにスカルペッタ(拭い取り)していたレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人の体からも新たな進化のオーラが溢れ出し、彼らの全ステータスと魔力抵抗力がさらに一段階上の次元へと永久強化された!



「アンジェロ殿! あなたはこの地下王国を滅亡から救い、食の真の尊さを教えてくださいました!」


フォルナクス国王がステージへ駆け寄り、両派閥の料理人たちと一緒に俺に向かって深々と頭を下げた。


「本日より、フォルナクスの門はあなたと『白銀の暁』のために常に開かれます! 我が国の最高の硬質小麦と豆、そして……地下の湧き水で育った『最高級の米』も、いつでもあなたのピッツェリアへお届けしましょう!」



「おう、そのお米は楽しみにしてるぜ! ただし、次に俺が来る時までにパスタの端材やコティカを1グラムでもゴミ箱に捨ててたら、全員麺棒で引っ叩くからな!」



俺はエプロンで額の汗を拭って豪快に笑うと、腹いっぱいで幸せそうな顔をしているレオ、ゴラン、エレナ、ヴィクトルの四人に向かって親指を立てた。


「よしお前ら、鍋を片付けたら地上へ帰るぞ! 今夜も王都のピッツェリアは満席だし、俺の頭の中にはもう、極上の『サフランとサルシッチャとポルチーニ茸のリゾット』のレシピが浮かんでるからな!」



【特別番外編2・完】


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■ 今夜お家で再現できる!アンジェロの本場ナポリ秘伝レシピ ■

【同じ食材から生まれる2つの魂!『ナポリ風・濃厚直炊きパスタ・エ・ファジョーリ(アッツェッカータ)』&『北イタリア風・優しいスープ仕立て』(4人前)】


<共通の基本材料>

・パスタ・ミスタ(いろいろな形が混ざったショートパスタ/なければ家に残っている数種類のパスタや、折ったスパゲッティでも最高!):300g

・うずら豆(ボルロッティ豆)または白いんげん豆(水煮缶でもOK):400g(煮汁も捨てずに使う!)

・豚皮(コティカ/なければ厚切りベーコンやパンチェッタで代用可):150g

・パルミジャーノ・レッジャーノの硬い皮(あれば最高の出汁になります!):1片

・すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノ:50g

・エキストラバージン・オリーブオイル、塩、黒胡椒:適量


【A:本場ナポリ風(生クリーム不使用で超濃厚!鍋の中でパスタを直接炊く「アッツェッカータ」)】

1.【ベースを作る】深鍋にオリーブオイル、潰したニンニク2片、赤唐辛子、パセリの茎、細切りにした下茹で済みの豚皮(またはベーコン)を入れて弱火でじっくり炒める。

2.【トマトと豆の投入】ミニトマト4〜5個(またはトマトペースト大さじ1)を加えてサッと炒め、豆を「煮汁ごと」すべて投入し、パルミジャーノの硬い皮と熱いブロード(またはお湯)を加えて10分ほど煮込む(豆の半分を木べらで潰すとさらに濃厚になります!)。

3.【直炊き(リゾッタータ)の極意】別の鍋で茹でず、2の鍋の中に「生のパスタ・ミスタ」を直接投入する!熱いお湯を少しずつ足しながら木べらで絶えずかき混ぜて炊き上げることで、パスタのデンプンと豚皮のコラーゲンが溶け合い、トロトロのクリーム状(アッツェッカータ)になる。

4.【仕上げ】パスタがアル・デンテになったら【火を完全に止め】、すりおろしたパルミジャーノと生のオリーブオイルを加えて激しく煽り、乳化させて完成!


【B:北イタリア風(心と体を温める甘く優しいスープ仕立て)】

・鍋にオリーブオイルを引き、細かくみじん切りにした玉ねぎ・ニンジン・セロリを焦がさないよう甘みが出るまでじっくり炒める。ローズマリー1枝と豆、豚皮(またはベーコン)、たっぷりのブロードを加えて20分煮込み、豆の半分を潰してスープに溶かす。そこにパスタを加えて茹で上げ、仕上げにパルミジャーノと生オイルをひと回しすれば、スプーンで飲む極上の食べるスープの完成! Buon appetito!!

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『特別番外編2』を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!


485℃のピッツァの香りで開いた地下王国の扉、そして「同じ食材(豆・パスタの端材・コティカ)」から生まれる北イタリア風の優しいスープ仕立てと、ナポリ風の濃厚な直炊き(アッツェッカータ)の2つの『パスタ・エ・ファジョーリ』、いかがでしたでしょうか?

そして何より、「食べ物を巡って戦争なんてあってはならない。食は命であり、愛であり、健康だ!」というアンジェロの魂の叫びは、現役シェフである著者自身の心からの想いでもあります!


もし「お腹が空いた!」「アンジェロの料理哲学にスカッとした!」「最後の『サフランとサルシッチャとポルチーニ茸のリゾット』も絶対に読みたい!」と思っていただけましたら、すぐ下の【ブックマーク登録】や【ポイント評価】、リアクション等で応援していただけると最高の励みになります!

皆様からの評価やリアクションが集まりましたら、予告通り『極上リゾット編(特別番外編3)』も執筆させていただきます!


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現在、現役イタリアンシェフの知識を詰め込んだサバイバル・ホラー・グルメ・アクション作品が多数ランキング上位に入っております!すべて完結済みですぐに読めますので、ぜひ続けて覗いてみてください!


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『名無しのゴミ』と蔑まれた最弱ゴブリン、盲目の老鍛冶師に『ルズ』と名付けられ自慢の孫になる~じいちゃんを守るため十二人分の剛力を持つ鋼の鬼神へ進化し、全種族大連盟の盟主になるまで~

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また次のピッツァ(とリゾット!)でお会いしましょう!グラッツェ!


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