やるしかない。
『あなたは死にました』
こんなすぐに二回見る羽目になるとは思っていなかったな。
「て....え........。」
松田が目にしたのは、えぐり取ら地面の底にいる景色だった。
確か、謎の光が見えた瞬間なんかあったんだけど、なんでこうなっているんだ?
「生存者がいたぞ。」
とりあえず衛兵さんが救援に来てくれたようだし、合流しようか。
そして底から降ろされてきたロープを使って、地上に登った。
「君、よく生きているな。アレを食らって生きているなんて一体どんなことをしたんだ。」
「あ、はははは。」
蘇っただけとは言いづらいな、と言うか下手に情報流せねえし。
「そういえば君、勇者一行じゃないか?」
「あ、はいそうです。」
「それじゃあ呼ばれているぞ君。」
そう言われて衛兵に案内されるまま、歩いていった。
そうして数分歩いてみんながいる場所に集まれた。
「よし、全員揃ったな。それじゃあ今後について話していく。我々は本格的に大罪使徒科学を討伐しようと思っている。」
「大罪使徒科学を...ですか。」
「ああ、みんなもわかっているだろうが、王城を破壊しグランドウォールを今の状況にした者だ。」
「そんなやつ倒せるんですか?」
みんなから恐怖の念が伝わってきた。
まあ、こんなのを見せられたら誰だって恐怖するよな。
「今回の条約の目的の一つにあるからだ。それと今後また同じような被害が連発しないようにするためもある。このまま大罪使徒科学を放置していればいずれ人類の生存圏が消えてしまうかも知れないからだ。」
「そう言われても怖えよ。」
「気持ちはわかるだが、やらなければいつ死ぬかわからない。君たちも経験しているだろ。」
「う、⋯⋯」
「頼む勇者様たちの力を貸してくれ。このとおりだ。」
と騎士団長は頭を下げてきた。
「そう言われても....よ....。」
「わかりました。」
返答をしたのは新也だった。
「勇者と言われている身、協力します。みんなもぜひ協力してくれないか。頼む。」
そう言って新也も頭を下げてきた。
「私もついていく。」
吉川真見はそういった。
「私も海咲を助けるためやる。もう何もできないだけの人じゃ嫌だ。」
吉川真見のその一言から、一緒に行くという人が増えていった。
結果流れ的にやるしかない雰囲気になり、大罪使徒科学と戦うことを決意した。




