グランドウォール戦
白殺があの建物に行ってしまったら、向こう側の目的が達成してしまう。
そのため俺達で足止めをしなければならない。
が、到底俺の実力じゃかなうような相手ではない。
新也にここを任せて行動したほうが良さそうだな。
「新也!後は任せる。」
「⋯わかった。任せられた。」
「へ〜そうきたか。」
「勇者神条新也。」
「パンゲア教団ナイツセカンド白殺。」
ここの世界だと名乗りをあげるということは相手に対する徹底抗戦という感じのだそうだ。
名乗られた場合、相手は基本答えるのが道理だそうだ。
次の瞬間剣がぶつかった音が鳴った。
ただ剣がぶつかっただけだが、周囲にちょっとした衝撃波みたいなのがでていた。
俺がいてもホント何もできそうにないなと改めて思った。
今の新也が負けるとは思わない、まあなんとかするでしょう。
俺はお偉方がいる建物の方へ走って向かった。
建物周辺は星龍、ミサイルの攻撃によって倒壊している建物だらけになっていた。
周囲にはパンゲア教団と戦っている衛兵の姿が見えた。
だいぶ押されている印象があった。
負傷者の姿が見えないが、王都のレールガン事件のあの時と同じ感じになっているのだろう。
パンゲア教団の奴らを背後から切るということも考えたが、今は時間が惜しいので、申し訳ないが助太刀はしない方針で行く。
しかし、建物に近づけば近づくほど迷路のようになっている。
「迷路すぎるだろうが。」
「ん、こっち。」
「え、ちょ、」
京坂さんが目の前にいた。
「京坂さんはなんでここに?」
「ここ警備。人員足りない。助けて。」
いや、あんたが戦った方が俺よりもいいと思うがと思ったが、言わないでおこう。
「救護する人が足りていないの?」
「ん、それもある。」
そうして迷路のような場所を抜けることができた。
騎士団長が見えたので、新也のことを話した。
「そうか....新也には悪いが今は援軍は遅れそうにないな.....。」
申し訳なさそうにしている感じがした。
「今は情報がないため、判断できることは少ないが、君たち今は目の前にいる敵を倒してくれ。」
俺は京坂さんと衛兵2~3人で、新也の居る方へ向かってくれと言われた。
道を切り開けって感じだろうな。




