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【第7話:最後の弾丸(ラスト・バレット)】

第7話にお越しいただき、ありがとうございます!


本社を敵に回し、後白くんを守るために全ての泥をかぶったシニアの先輩。

当然、彼に下されたのは「最低賃金に近い環境への冷遇」というあまりにも理不尽な処分でした。


「なぜ、そこまでして……」と悔しがる後白くんに、シニアが静かに語った「最後の弾丸」としての生き様。


名誉や出世といった「他人が決めた物差し」に振り回されない、大人の誇りについての物語をどうぞお楽しみください。

ヒアリング会議は大荒れの末、シニアの先輩がすべての泥をかぶる形で幕を閉じた。

私は減給や処分を免れたが、シニアの先輩はさらに社内ポジションを落とされ、最低賃金に近いような労働環境へと冷遇されることになってしまった。


「なぜ、あんなことをしたんですか……!」


定時後、営業所の裏口でタバコを吸っていた先輩を追いかけ、私は声を荒げた。自分のせいで、伝説の人がさらに傷つくなんて耐えられなかった。


先輩は紫煙をくゆらせながら、私に冷たい缶コーヒーをぽんと投げてよこした。そして、静かに笑った。


「勘違いするなよ、後白。今の俺のこの最低評価の役職はな、勲章みたいなもんだ」


「勲章……?」


「そうだ。本社のあの役員どもは、資本主義の奴隷になっちまって、人間を数字でしか見られなくなった。だが、俺まで取締役なんかになっちまったら、現場でお前みたいに変革を起こそうとして潰されかける優秀な若者を、一体誰が盾になって守ってやれる?」


先輩は缶コーヒーをごくりと飲み干し、遠い目をした。


「俺はな、お前たちをドロップアウトさせないための、この会社に残された『最後のラスト・バレット』なんだよ。名誉や出世なんていう会社が決めた物差しで、自分の価値を測るな。人を育て、現場を守る。それが俺の選んだ本物の勝利だ」


本来なら取締役になっていて当然の男が、若者を守るための自己犠牲として現場の底に残り続けている。その真実を知ったとき、私の胸の奥で、脳内ゴジラがかつてないほどの熱い炎を宿して静かに立ち上がった。


(この人の覚醒に、絶対に泥を塗るわけにはいかない……!)


成功という名の名誉ではなく、人間の器としての誇り。シニアの広い背中を見つめながら、私は営業所を巻き込んだ本当の「大反撃」のプランを脳内で描き始めていた。



【ビジネス・自己啓発解説パート】


今日のゴジラ・ハック:【「出世」という成功ではなく、「人間の器」という勝利を選べ】

近年のビジネス書は「どうやって早く昇進するか」ばかりを語ります。しかし、本当の強い組織を支えているのは、出世レースのトップにいる人間ではなく、今回のシニア社員のような「フォロワーを守るために、あえて自分が盾になれる圧倒的な器を持った人」です。


役職や賃金という「会社が決めた物差し」で自分の価値を測ってはいけません。本当の成功とは、他人の人生にどれだけのポジティブな影響を与えられたかという、人間的な誇りにこそあるのです。


飼育員からの超重要アドバイス

シニアのこの生き様があるからこそ、前半で学んだ「ユーモアのパス回し」や「ルールのハック」といったテクニックが、単なる小手先の社内政治ではなく、「この素晴らしい現場を守るための武器」へと昇華されます。守られた側は、次は自分が誰かを守る盾になるという「恩送りの連鎖」が組織を最強にします。


明日使えるアクションプラン

職場で理不尽な批判の矢面に立たされたら、周りを見渡してみましょう。必ずあなたの本質を見てくれている味方がいます。そしてあなた自身も、後輩や同僚が理不尽に攻められている時は、「私がそのパスを出しました」と、小さくてもいいから盾になってあげる勇気を持ってみましょう。


(第7話・完)

第7話をお読みいただき、本当にありがとうございました!


「俺は最後のラスト・バレットだ」と語るシニアの先輩、生き様が熱すぎて涙が出ます。

シニアの想いを受け止め、後白くんの脳内ゴジラが真の戦闘モードに入りました。


次なるターゲットは、この営業所のトップであり、本社の忠実な犬であったはずの「エリア責任者である所長」です。

いよいよ、味方のボスを改心させる大一番が始まります!


「シニアの言葉、胸に刺さった!」「後白くん、ここから大反撃だ!」と思った方は、ぜひ【ブックマーク登録】や【評価(★マーク)】で応援していただけると励みになります!


次回、第8話「敵は本能寺にあり(所長室の対峙)」でお会いしましょう。

午後もお仕事、自分のプライドを持って乗り切りましょうね!

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