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【第8話:敵は本能寺にあり(所長デスクの対峙)】

第8話にお越しいただき、ありがとうございます!


シニアの先輩が身を挺して守ってくれた現場。しかし、本社の追撃の手は緩みません。

次に後白くんたちの前に立ちはだかったのは、最も身近なボスであり、本社の「忠実な犬」だった営業所のトップ――エリア責任者である所長です。


「現場の工作をすべて中止せよ」と圧力をかける所長に対し、後白くんが仕掛けたのは、拒絶ではなく、かつての熱い魂を呼び覚ます「おもてなしのパス」でした。


敵だったボスが、最大の共犯者(味方)に変わる熱すぎる「改心」の瞬間をどうぞお楽しみください!

シニアの先輩が身を挺して守ってくれた現場。しかし、本社の追撃は止まらない。

次に私たちの前に立ちはだかったのは、最も身近なボス――エリア責任者である「所長」だった。


所長はもともと本社上層部の忠実な犬であり、事なかれ主義と保身の塊のような人だ。本社から「あの後白のいる営業所を厳しく監視し、スタンドプレーをやめさせろ」と命令された所長は、真っ赤な顔で私を自分のデスクに呼び出した。


「後白くん! 君のやっている『現場流の工作』とやらはすべて中止だ! 本社からの命令だ、これ以上私の顔に泥を塗るな!」


デスクをバンバンと叩く所長。いつもの営業所なら、ここで全員がシュンとなって引き下がるところだ。

しかし、私の脳内ゴジラは冷静そのものだった。なぜなら、事前にシニアの先輩から所長の「過去」を聞いていたからだ。


(所長だって、最初から本社の犬だったわけじゃない。プレイヤー時代は、誰よりも現場の泥をすすって這い上がってきた熱い人だったはずだ……)


私は拒絶する代わりに、ニヤリと笑って、あらかじめ準備していた「おもてなしの書類」を所長のデスクにドンと置いた。

それは、若手や豊田先輩が現場のハックで勝ち取ってきた「三方よしの成果データ」と、顧客たちから届いた生々しい「感謝の手紙」の束だった。


「所長、これが今のうちの現場のリアルです。本社の上層部が言う『書類上の数字』の裏には、こんなに生きた人間たちの笑顔があります。……所長もかつてプレイヤーだった頃、この現場の熱い風を、誰よりも最前線で感じていたんじゃないですか?」


所長の手がピタリと止まった。

手紙の一文字一文字を見つめる所長の目が、微かに揺れる。彼もまた、本社の理不尽な圧力と、現場への情熱の狭間でくすぶっていた、愛すべきビジネスパーソンの一人だったのだ。


長い沈黙の後、所長はふっと書類を閉じ、背もたれに深く寄りかかった。そして、見たこともないような不敵な笑みを浮かべた。


「……おい。本社の奴らには、このプロジェクトは『完全に中止させた』と俺から大嘘の報告を入れておく」


所長が、私の目をまっすぐに見つめた。


「その代わり、お前ら絶対に結果を出せ。俺のクビと、シニアのプライドがかかってるんだからな!」


敵だったはずの所長が、ついに私たちの「最大の共犯者」へと寝返り、営業所が完全なる「一枚岩」になった瞬間だった。



【ビジネス・自己啓発解説パート】


今日のゴジラ・ハック:【「敵」を「味方」に変える、共通言語の紡ぎ方】

組織の中で「あの人は本社の犬だから」「頭の固い上司だから」と壁を作って諦めてしまうのは簡単です。しかし、どれほど冷徹に見える上司であっても、最初からそうだったわけではありません。組織のシステムの中で、生き残るために心を殺しているケースがほとんどです。


本当のファシリテーターは、対立する上司を論破して敵対するのではなく、彼らがかつて持っていたであろう「現場の熱い記憶」や「プライド」に火をつけて巻き込みます。


飼育員からの超重要アドバイス

上司の「保身」という弱さを理解した上で、「一緒に本社の目をあざむく共犯者」にしてしまう。この巻き込み力こそが、組織を根本からひっくり返す最強の技術です。正論で殴るのではなく、相手のプライドを守りながら現場の味方に引き入れることで、チームは「一枚岩」になります。


明日使えるアクションプラン

方針の合わない上司がいたら、反発する前に「なぜこの人はこの立場を取っているのか」の背景を想像してみましょう。そして、「この成果が出たら、あなたの評価も上がります」「現場はあなたを頼りにしています」という、相手を立てる形での提案を仕掛けてみましょう。


(第8話・完)


第8話をお読みいただき、本当にありがとうございました!


本社の犬だった所長が、現場の熱さを思い出して「俺が嘘の報告をして盾になる!」と言ってくれたシーン、めちゃくちゃ熱いですね!

これで営業所のメンバーは、所長、シニア、豊田先輩、若手、そして後白くんという、隙のない完璧なドリームチームになりました。


味方になった所長は、さらに規格外の「大勝負」を仕掛けてきます。

なんと、本社から莫大な予算をブチ抜いてきて……!?


「所長、男気ありすぎる!」「チームの一体感が最高!」と思った方は、ぜひ【ブックマーク登録】や【評価(★マーク)】で応援していただけると励みになります!


次回、第9話「消えた予算と、兵站将軍の覚醒」でお会いしましょう。

明日もみんなを巻き込んで、最高のチームを作っていきましょうね!

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