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「あー、と…落ち着いたか?」
頭を掻きながら疲れ果てた顔をしつつ立ち尽くす赤い人ことシュラさん。
「うぅ…ハイ……」
正座をしつつふわふわと宙に浮いている襲撃妖精ことリズさん。
「……」
そして一連の出来事を他人事の様にベットに座りながら眺める私。
皆様おはようございます
目覚めの一撃から既に1時間が経過しています。何故、そんなに進んでいるかと言いますと、この、見事に鳩尾に一撃入れた妖精…
リズさんがなかなか落ち着かず泣き続けていたのをシュラさんと二人で宥めていました。
しかもこの妖精、零さんに使えていたらしいのです。
そしてやっと落ち着きはしたのですが何故かシュラさんに対してのみ対応が厳しい様です
「嘘だよ!だって零だもん!」
ついでに言いますと未だ誤解は解けていません。
…おっと、考え込んでいたらシュラさんが一人で宥めていた様ですね。
寧ろこのままお任せしたいのですが…
「だから!こいつは零じゃないって言ってるだろ…!?」
「だったらこの子は誰なの!?だって魔源も一緒なんだよ?!」
前半だけ聞くと唯の修羅場ですね。
いえ、一応、空気は修羅場っぽいのですが
「それはっ……人違い…魔源違いだよ。多分、魔源が零と限りなく可笑しいくらい似ていたから召喚されたんだ。お前も知ってるだろ?召喚魔法の失敗は何も起こらないからな」
ちょっと待って下さい
そんな事初耳ですよ?
なんですか魔源違いって何処から突っ込めばいいのですか
しかも何気に零さんと比べないで下さいよ
私と零さんは無関係なんですから比べないで下さいよ
何故か少しイライラしつつ事の成り行きを見守る。のは良いんですが…
リズさん?そんなに私の顔見てどうしましたか?顔にゴミでも付いていますか?
「…………あ」
え、何かを見つけた様な声出さないで下さいよ、なんか怖いですよ?
「ん?」
「……なんでもなーい」
こういう時の女子のなんでもない、ほど怖いものはありません。
何をしてくるか分かったもんじゃないですし
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えー、はい。所変わって町に来ています。
城下町ですね。
なぜ来ているかと言いますと理由は不明。
えぇ、不明です。何も聞かされずに連れてこられました。
…とゆうよりもお腹空いたんですが
起きて早々の襲撃?から強制連行の為、起きてから何も食べません。
成長期なんですが…
と言うよりもこの真っ黒のコートなんですか?邪魔なんですが…
このコートも城から出るときに渡されました
「ここにするか…零、入ろうか」
紳士的に手を差し出すシュラさん。
「れーいっ!さぁ、シュラはほっといて私と行こう〜」
子供らしく私の腕にしがみ付くリズさん。
「………」
そして私が無言を貫けばシュールな修羅場の完成ですね。
フードを被っているので周りから見たら性別は分からないと思うのでどちらで見られても結局修羅場にしか見えない様です。
…先ほどから遠巻きに野次馬が輪を作りつつありますし。
勿論その中心は私達。
「おい…お前な…精生獣が勝手な事言うなよ」
おっとシュラさんは朝からのイラつきが限界に来た模様です。
「私は精霊よ!精霊ったら精霊なの!そんな事言うなら…これでもくらいなさーい!!」
そして何故か精生獣は禁句はリズさん。此方も切れかかっています。
しかも小さな手を翳した所に白と水色ですかね…光の粒が集まってきています。
「おまっここで上級精霊魔法は危ねーだろっ!?」
とか言いつつちゃっかりと自分も手を翳して光を集めています。
「……」
その間ずっと挟まれていた私。
あの…巻き込まれたくないのですが
と言うよりもそれ魔法ですよね?
そんなものこんな人のいる所で使って良いんですか?
朝から襲撃されて強制連行されるしお腹は空くし目の前で魔法?の喧嘩は始まるし…
何故か息が苦しくなる。
これは二人が目の前で魔法を展開させつつある事が原因でしょうか
周りの人達も流石に危険と判断したのか少しずつ後退し始めています。
あぁ…もう……本当…
「……いい加減に…」
「え?」「…あ」
「いい加減にしやがれっ!!」
「「!?」」
二人がぎょっとした顔でこちらを振り返りますが知りません。
ただそれでも魔法を止めないのは流石に城に使えていると言えますが、止めて欲しいんですよ。危ないですし
体が熱い、いえ…熱いと言うよりも体の内側から力が外に出ようと暴れている、そんな感じですかね。
そこから少し、記憶が飛んだ。
気がつくとシュラさんもリズさんも満身創痍を全力で表していました。
周りも砂埃が舞っていますし。
「れ、零様だ…!」
……え?
「零様が帰って来たー!」
「これで俺たちは助かるんだー!」
「これでこの国も安泰だわ!」
ちょっと待って下さい
誰か状況を説明してください。
…取り敢えず周りの人達には手を振っておきました。
ありがとうございました♪(´∇`)




