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ふわふわとした意識の中
私はとても、とても不思議な
夢を見ました
私はちょっとした事情で男として育ちましたがれっきとした女です。
そんな私が異世界に召喚される夢です
非科学的な事は全く信じていなかった私ですが魔法と言うものには憧れておりました。
勿論、驚きましたが覚悟は決めていました。
これからここで生きていこうと
ですが夢を見る時間は短いです
人の睡眠時間のほんの一握りです。
今もきっといつもの様に母に起こされ兄にからかわれ父が頭を撫でてくれる…
ー-あぁ、誰かに呼ばれている…?
けれどその声は私の名を呼ばなかった-
「おい、零。いつまで寝る気だ!?」
うっすらと目を開けると先ほど見ていたものが夢では無いと思い知る
昨日(?)のごとく全身真っ赤な装いだが昨日と比べると所々に金などがあしらわれている為豪華に見えます
朝からそんなに真っ赤だと目に悪いです…
「…そうですね、あと5時間ほど……」
夢では無いと分かっていても理解はしません。少なくとも今は
ですからもう少し、家族の事くらい-
「そこは5分だろ?!」
泣き言言っても知りません。
私は眠いのです
そして貴方に何かをして利益がすぐくるとは思えません。寧ろ被害だけがきます。
「………零?」
意識を半ば飛ばしていたが微かに聞こえたソプラノ声。
声の主を見ようとしたが瞼が重くて上手く見えません
「…誰ですか?」
いけませんね、頭が働きません
それでも敬語がとれないのはきっとあの人の教育が身についているのでしょうね…
「ほ、本当に零?で、ででででも魔力は零だし…でもあの日確かに消えたのにでも髪も瞳も黒いし…」
誰ですか朝から面倒くさそうな事を言ってる人は
魔力が同じ?知らないです。
私には分からない事ですし
髪と瞳が黒いのは日本人のほとんどなら染めたりしなければ当たり前の色です
そう言いたいのに呂律が回らないと分かって敢えて何も言わない。
その為勘違いはどんどん加速していく
「零〜!私!凄く会いたかったぁ〜!」
言葉の割にはこちらに向かって動いてくる気配はありません-
-ので油断していました。
私は目を閉じたままだったためそれに気づけなかったのです
「ぅぐっ!!?」
鳩尾に強い衝撃が走る
痛い、眠気も裸足で逃げ出しましたよ
「…っ誰、です?」
油断していたせいで肺の中の空気が一気に抜けた感覚です…
今度は涙目になりつつそっと目を開けてみる
そこにあったのは某有名な-家族や友達、彼氏も確か居ましたね-人形サイズの羽の生えた人間……妖精ですか?
「零、零零零零!!ホントに帰ってぎだぁ"」
とても可愛らしい筈なんですがそう見えない不思議…
顔を上げながら必死にしがみつく姿は確かに健気さと一生懸命さがあって良いのですがその顔が大号泣+鼻水だらけ、というので減点ですね
むしろ朝からこれだと一日持つのか心配です
「零では無いと言ったら貴女は信じますか?」
「ぅ、え?」
とりあえず早々に誤解はとくほうがいいでしょうね。お互いの為に…
「なんで?だって魔力も零と同じなんだよ?それに零は零でしょ?私の主でしょ?」
どうしましょうか…頭の方も見た目の子供らしさに比例している様です
見た目はとてもとても愛くるしいです。
金色の瞳に絹の様に滑らかで日の光を優しく反射している長い銀の髪。
桜色のシンプルなドレス
どれもこれも美しい部類なのですが何故かトータルすると綺麗ではなく可愛らしい、となります
恐らく、私がいくら言った所で聞き入れはしないでしょうし、空気化して佇んでいる起こしに来ていた真っ赤な人-シュラさんに目配せをしてみます
-誰ですかこの子、誤解解きたいのですが-
と、言った具合に。
シュラさんは聡くそれを理解したようで
やんわりと訂正を入れてくれる様です
「こら、凛が困っているだろ?一旦落ち着け」
と、宥めに掛かりますが
キッと効果音の付きそうなくらい勢いよく睨み付けられ
「抜けがけした人が何言ってるの!それに零よ!」
とあっさり返され部屋の隅で懺悔を始めた
しかも誤解は解けづに終わった挙句未だに腹の上で泣かれています。
最悪のパターンです。
…て、いやいやいやなに負けてるんですか?!
たった一言ですよ?
それでも男ですか!!
それに先程から零に対する場合とその他に対する場合とで扱いの差が凄くないですか?
ありがとうございました♪(´∇`)




