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31/38

31 戦闘開始

トレーニングルームのドアの外には、たくさんのバーリックが群がっていた。

「こんなところにまで……」

「警報、鳴らなかったね」

「香(かおる)さんのおっしゃったとおりだわ。わたくしたち裏切られたの」

「どうする? 藍(あい)くん」

生徒たちは、リーダーの藍(あい)の決断を待つ。


藍(あい)は、壁に沿うように走る螺旋通路を見上げた。

飾られた写真の中から、高嶺(たかみね)が心配そうに少女たちを見守っている。

「ここで始末をつけてから、外へ出よう。ナイトと純(じゅん)はここで待機。

わたしと椿(つばき)と蘭子(らんこ)は通路の上から援護する」


「了解……ベルのやつがいればね」

蘭子(らんこ)がつま先で床を蹴り、ウォーミングアップしながら言った。

「蘭子(らんこ)くん、きみがそんな事言う日が来るとは。

俺の聞き間違いじゃないだろうね?」

騎士(ないと)が蘭子(らんこ)を冷やかす。

他の3人もつられて蘭子(らんこ)を見つめる。

「な、なんすか! みんなしてその顔は!

あぁしだってベルの実力は認めているし、心配もしているんすからね!」

張り詰めた空気が、一瞬緩んだ。


「香(かおる)さんの言う通りなら、

ベルちゃんはわたしたちとは別に動いているみたいだから」

「香(かおる)さん……あのひとのこと、本当に信じていいと思う?」

「あの人のことはよくわからない……けど、わたしはベルちゃんを信じる」

藍(あい)のその言葉を合図に、堅かったつぼみが綻んだ。

少女たちは納得の笑顔を向け合う。

そして、それぞれが役割を果たすべく散らばった。


次回は、10月21日水曜日23:00更新予定です。

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