第7話 小学生時代 日常生活での特記事項
ダメスキルはパッシブなんじゃないのか?
そんな不安を抱きながら、僕は小学校に入学することになった。
そして、僕は、中学校に入学することとなった。
いや、手を抜いているわけではないよ。特記事項がないから省略しているだけだよ。
世の中では、中東で戦争がおこったり、リーマンショックがおこったり、民主党への政権交代がおこったりしたけど、小学生の日常生活には何の影響も与えないからね。
まあ、あえて日常生活の特記事項を挙げるとしたらば---
1.瞑想の「終了」
5歳の時から伸び悩んでいた魔力量について、保育園を卒園する時点では完全に伸びが止まってしまった。
最終的に獲得できた魔力量は、『収納』可能重量で10㎏。前世(2転世界)の収納可能重量は11tであったので、前世の0.1%にも満たない。
それでも、ヒールを数回行うことができ、短い時間であれば身体強化も使えるという、貴重な能力になった。
小学生になったのを機に、瞑想を終了した。ただし、魔力補填のために、月に一回か二回はお寺で瞑想をしている。
2.受験勉強の開始
剣も魔法もないこの世界では、武器になるのは学力だけだ!
---すみません、僕、魔術が少し使えます。あと、学力よりも財力のほうが武器になるような気がします。
それでも僕は東京大学入学を目指して学力を上げるんだ!
え、何で東大を目指すか?
ほら、僕はお金をたくさん持ってるから、働く必要ないじゃん。
だから、大学を卒業したらば無職になるじゃん。
でね、日本社会って、無職の人に厳しい目を向けるのだよ。
そこで、東大卒の肩書きが必要なのです。
三流大学卒業生「ちょっと思うところがあって、今は無職です」
東大卒業生 「ちょっと思うところがあって、今は無職です」
ほらね、全然印象が違うでしょ。え?そんなことはない?この感覚をもっているのは僕だけなの?
3.サッカークラブへの参加
体を鍛えなければならない。健全な精神は健全な肉体に宿るのだ。
格闘技を習うことも考えたが、前々世で習得したローゼン流格闘技の型を崩したくないので、格闘技は習わず、代わりにサッカーをやることとしたんだ。
パパンにおねだりして地元のクラブチーム(小学生向け)に入ることとした。
くそう、川崎市高津区の社宅から引っ越さなければ「さぎぬまFC」に入団できていたかもなあ。薫さんや碧くんとサッカーできていたかもしれないなあ。
いやあ、『身体強化』の魔術、ありがたいよね。身体能力が格段に違うんだもん。
僕は小学校1年生にして、ダブルタッチ・ルーレット・エラシコ・シザースを完璧にマスターした。
小学校3年生の時には、僕のドリブルを止めることはチームの誰にもできなくなった。
小学校4年生の時、コーチから地元JFLのジュニア・ユースチームのセレクションを受けるように勧められたが、断った。
だって、人生の目標が、「東大卒業→無職ひきこもり」だから。ごめんね、ゼルビー。
まあ、特記事項はこんなもんかな。
あ、そうそう、地震、すごく揺れたね。幸いうちは全員無事で計画停電にも引っかからなかったけど、大変だったよね。
地震が発生したその日から、パパンが仕事場に泊まり込んで、しばらくの間家に帰ってこなかったんだ。少しだけ心細かった。
ところで、パパン、何のお仕事をしているの?
「君が大人になったらばしっかりと話すよ」って、何かやばい商売?
そもそも、競馬で5億当てても全く動じず、僕のような変な子(はい、変な子だという自覚があります)に対しても普通に対応しているパパンって一体何者なの?
トールは1998年生まれの設定なので、薫さんは一歳年上、碧君は同学年になります。
なお、サッカー小説に変更する予定はありません。
明日も投稿します




