第6話 特殊スキル
おまたせしました。本日、第6話・第7話を投稿します。
さて、僕の特殊スキルを説明しよう。
特殊スキル、未来予知。
馬券を的中させたのは、この未来予知スキルを使ったからだ。
ただ、これ、「未来予知」じゃないんだよな。
何かの行動を行うときに、「これ、やっていいのですか?」と未来予知スキルさんに聞くと、良い 普通 悪い を答えてくれる(ように感じられる)んだ。
それも単純に「良い」という感じ方じゃなく、すごく良いときには感じ方が大きくなり、まあまあ良い時には感じ方が小さい。
NHKマイルカップの三連複を探し当てた時には、震えがきたよ。「良い」の感じ方が大きかったから。
なお、株式購入に際しても、このスキルを使わせていただきました。全部「すごく良い」です。これで一生働かなくて済みます。多分だけど。
え、ダメスキル?
当然、封印しています。そもそも保育園児には不要なスキルです。
ただなあ、なんか怪しいんだよなあ。
僕はたいていの大人、いや、僕と関わりを持ったほぼ全ての大人から好かれている。
それはそうだろう、普通の保育園児のようにダダをこねたりわがままを言ったりしない「育てやすい子」であり、なんなら大人に対してちょっとした気遣いまでするのだから。
でもね、女性からの好かれ方は、ちょっと異常なんだよね。
これは、お寺で瞑想をしている時に、理事長先生がパパンに話しているのが漏れ聞こえた話なのだが---
僕のことを誰が担当するかで、先生方の間で争いになったらしい。
それも、掴み合いの喧嘩になったそうだ。しかもバトルロイヤルに。
見かねた園長先生が、直接僕のことを担当する旨、宣言。
普通だったらばこれで治るじゃん。園長先生が担当することで一件落着になるじゃん。
「なんでおまえみたいなババアがトールちゃんを担当するのよ!」「そうよ!トールちゃんがかわいそうよ!」「園長、横暴!」などと先生方の矛先は園長先生に向けられ、「おまえたちのような小娘にトールちゃんを任せられるか!」と園長先生が応戦。
数少ない男の先生が止めようとするも、とてもとても止めることなどできず。
最後は理事長先生が出馬し、おじいちゃん先生(と園児から言われている人、一般企業退職後にボランティアで保育を手伝っているそうだ)が僕の担当をすることでようやく収まったとのことだ。
なるほどね。だから僕の担当はおじいちゃん先生なんだ。でも、僕は若くてかわいい先生に担当して欲しかったんだけどね。
ちなみに、園長先生は推定年齢60歳台後半の女性です。僕は老女からも好意を持たれるようです。
なお、本当に「ババア!」と言われ、「小娘が!」と言い返したそうです。ちょっと怖いです。
さて、大人の女性(含む老女)から好意を持たれている僕は、当然のように幼女からも好意を持たれています。
僕が登園すると、女の子たちが、群がってくる。そして抱きついてくる。
園での活動中も女の子たちが隙をみて、群がってくる。そして抱きついてくる。
僕が降園するときも、女の子たちが群がってくる。そして抱きついてくる。
その都度、先生方が、「散れ、小娘ども!そこの小娘!トールちゃんから離れろ!」と追い払ってくれるのです。
さすがに小娘呼ばわりはないだろうと、保護者からのクレームがあったのですが、園長先生が、
「小娘を小娘と言って何が悪い」とクレームを切り捨てたそうです。
なお、女の子たちは休みの日に「トールちゃん、遊びましょ」と家に来るのですが、ママンが「ごめんね、トールちゃんは出かけているの」と撃退しています。まあ、休みの日はほとんどお寺さんに言っているので不在ですが、僕が家にいる時も「ごめんね、トールちゃんは出かけているの」と言って撃退しています。
ダメスキルはパッシブなんじゃないのか?
そんな不安を抱きながら、僕は小学校に入学することになった。




