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3転!(2度目の転生に関する報告書 続編)  作者: トール


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14/22

第14話 担当神とのリモート面談

少し短いので2話投稿します

翌日、僕はユメと会った。

会って何をするかって? そんなもの決まってるでしょう。夫婦が久しぶりに会ったんだよ。今は夫婦じゃないけど。

未来予知さんも大賛成してくれたし!


朝7時、吉祥寺駅の井の頭線改札で集合。

風営法第2条第6項第4号に該当する施設(ラブホテル)の一室に入る。

イチャコライチャコライチャコラ----

夕方6時、該当する施設から退出。

夕食を共にした後、ユメが吉祥寺駅から出発するバスに乗り込むのを確認して、解散。


その日に決めた二人のルール

・時間に十分な余裕が無いときには会わない。

・該当施設以外では、手をつないだり、腕を組んだりはしない。会話も必要最低限のものとする。


仲が悪くなったわけじゃないよ。交際していることを他人に知られたくないわけでもないよ。

抑えがきかなくなるんだよ。理性がどっかにぶっ飛んじゃうんだよ。


お互いが持っているダメスキルを解放(アクティブに)すると、お互いに征服されちゃうんです。

とてもとても良いのです。何回も何回もなのです。気がついたら、十時間以上経過しているのです。


ダメスキルって、こうやって使うんだなあ。いや、ダメスキルじゃない。これからは神スキルと言おう。

人(僕とユメ)をだめにするスキルではあるけど。

担当神さん、今までダ女神とか言ってごめんなさい。これからは、神スキルを授けてくれたあなたに、毎日感謝の祈りを捧げます。お供え、いりますか?


僕たちは、必要最低限の授業だけに出席し、あとはひたすら該当施設にこもっていた。

受付のおばさんから、「またあんたたちかい」とあきれられてしまったけどね。


そんなある日---


その日は朝6時に吉祥寺駅集合、該当施設に直行。こんな朝っぱらから、とあきれるおばさんを尻目に部屋に入り、イチャコライチャコラ。

本日1回目のイチャコラが終了したとき、僕のスマホが鳴った。

ぽっちの僕の携帯(スマホ)番号を知っているのは、両親とユメだけ。さては、パパンからの緊急連絡かと思い、電話に出たらば---


「トールさん! あなたは一体、何をしているんですか!」

いきなり女の人から怒られた。

「すみません、どちら様ですか?」

「リリアナです!」

「リリアナ---さん?」

「あなたの担当神です!」

「あ! 担当神さん! お世話になっています。いやあ、お久しぶりです。ユメ、担当神さんから電話だよ」

スピーカー機能に切り替える。

「リリアナさん、ユメです。無事、おにいちゃんに会えた」

「知ってます! 見てましたから!!」

え? 見てたの? 僕とユメのイチャコラも見てたの? まあ、別にいいんだけどさ。


「えっと---担当神さん、なんか怒ってますか?」

「怒ってます! あたりまえでしょう!!」

「やっぱり---いや、言い訳をするわけじゃないんですけど」

「何ですか!」

「何をお供えすればいいか、よくわからなくて---お花とかお菓子で良かったんですかね」

「子羊?」

いや、ユメ、それはちょっとグロいよ。

「お供えが欲しいわけじゃありません!」

「いや、でも、感謝の気持ちは形で示さないと---」

「感謝しろとも言ってません! 私は! あなたが! ミッションを遂行していないこと、遂行する気もないことを怒っているんです!」

ミッション? 何のこった?


「ユメ、ミッションってわかる?」

「わかる。リリアナさんから言われた。私のミッションは、おにいちゃんをサポートすること」

「僕のミッションは?」

「知らない」

「---担当神さん、僕、ミッションを聞かされていないと思うんですけど」

「あ---」

あ、じゃねえよ!


しばしの間、沈黙。

「えっと、担当神さん、念のため確認しておきたいんですが、あなた、ミッションについて僕に何も言っていませんよね」

「---言っていなかった---かも」

「かもじゃねえよ!言ってないんだよ!!」

「ひっ、ごめんなさ---」

「ごめんじゃねえよ! 謝っても済まされないことがあるんだよ! 上司を出せ! 上司を! 今日こそは担当者(神)、変えてもらうからな!!」

「う---」

「う、って何だよ!」

「うわ~ん!!」

「あ、おにいちゃん、リリアナさんを泣かせた」

「ちっ、最近の若い奴(神)は、泣けば許してくれると思ってんのかよ! 甘いんだよ、その考えは!」

「うわ~ん!!」

「おにいちゃん、さすがにこれ以上は---」

「しょうがねえな。じゃあ、そのミッションとやらを言ってみな。できることならば、やってやるからさ」

「本当ですか。ありがとうございます!」

「やっぱり嘘泣きだったよ。ユメは優しいから、だまされちゃうんだよ。でも、そんなユメのことが、僕は大好きだよ」

「ユメもおにいちゃんのこと、大好き」

「そこのバカップル! イチャイチャしていないで私の話を聞きなさい!」

なんでこいつ、こんなに偉そうにしているんだろう。あ、偉そうにしているんじゃなくて、本当に偉いんだった。だって、神様だもん。


「それではミッションを言います。まず、人類の宇宙進出を加速させてください。そうですね、最低でも人類が火星に到達することを目標(ノルマ)とします。

次に、気候変動の問題について。CO2排出量を西暦2016年度比50%以下になるように取り組んでください。

そして、国際紛争の鎮静化です。2007年から2017年まで、国際紛争による死者は累計で60万人います。これを10分の1以下になるように取り組んでください。あと、ポピュリズム台頭への対応です。これについては---」

「あれ? スマホ壊れたのかなあ。声が聞こえなくなったぞ(棒)」

「本当だ。何も聞こえない(棒)」

「ちょっと!こっちはちゃんと聞こえてるよ!!もしもし、もしもし!!」

「だめだねこれは、通話を切るしかないな(棒)」

「ん、切るしかない(棒)」

「待って!切らないで!お願いだから!!これ、切られちゃうと、わた」

プチ。

着信番号を迷惑電話に設定する。


「それじゃあ、ユメ」

僕はユメを抱き寄せる。

「続き(本日2回目)、しよっか」

「あん♡」


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