第11話 中学・高校時代
こうして僕は中学生活を過ごし、高校生活を過ごし、大学に入学することとなった。
だから!手を抜いているわけじゃないからね!なあんにも、イベントが起こらなかっただけだからね!
中学時代。
クラブ活動について。
帰宅部。
マドンナ先輩が、トール君は悪くない、サッカー部に戻ってきて、私を全国大会に連れて行って、とわざわざ僕の教室まで来て涙を流しながら訴えてきたんだけど---。
あの顧問じゃねえ。戻る気がしないよ。
マドンナ先輩は、連日のように僕を説得に来たんだけど、僕のクラスメートが、トール君が迷惑している、オバサンはトール君に話しかけるな、近寄るな、と一致団結して追い払ってくれた。
ちなみに中学三年生は、おばさんじゃないと思います。
『未来予知』さんに相談したところサッカー部復帰は消極的反対だったので、僕もマドンナ先輩に「サッカー部には戻りません。これ以上、僕を勧誘しないでください。迷惑です」とはっきり言ったところ、マドンナ先輩は号泣しながら去って行った。
罪悪感が半端ない。マドンナ先輩、恨むなら顧問を恨んでね。
男の子の友達について。
いません。ぽっちです。
僕が、サッカー部の先輩方とちょっとだけ戯れたことが、尾ひれをつけて、ついでに羽まで生やして、噂となって学校中を飛び回ってしまった。
一撃で倒して血反吐を吐かせただの、倒れている相手を何度も蹴り飛ばしただの、腕をへし折っただの。
ついでにマドンナ先輩をもてあそんだ挙げ句に手ひどくふって号泣させただの。
挙げ句の果てに、僕のパパンがヤのつく業界の大親分で、同じ業界の同業者である長田パパの家にかちこみに行き、落とし前として指を詰めさせただの、息子の担任教師を薬漬けにして自分の愛人にしただの。
全く根も葉もない噂が流れてしまったのだ。
---ごめんなさい。少しは根と葉があるようです。
それやこれやで、同級生男子は僕を見るとおびえてしまい、話をするどころか目線さえ会わせてくれなくなった。
女の子の友達について。
いません。ぽっちです。
ダメスキルのおかげで、僕に好意を寄せてくる女の子はたくさんいる。
だけどね、「この子とお友達になっていい?」と、未来予知さんに確認すると、未来予知さんは「ダメ、ぜったい」と回答するんだよ。
一人の例外もなく「ダメ、ぜったい」なんだよ。
おかしいよね。普通に、健全な交際をするのがなんで「ダメ、ぜったい」なの?
---ごめんなさい。健全な交際を続けていく自信がありません。ダメスキルが発動してしまう可能性100%です。
ということで、女の子の友達もなし。
ぽっちの僕には、体育祭や学園祭といったイベントでも、特別なエピソードが発生することはなかった。
そして高校時代。
以下、同文により、省略。
---手を抜いているわけではありません。
高校は、最寄りの都立高校に通った。だって、通学時間が短いんだもん。
それがまずかった。
結構な数の同じ中学出身者がいて、彼らから僕に関するあること無いことが伝わり、男友達全滅。
未来予知さんの警告に従い、女友達全滅。
なお、ダメスキルのパッシブ機能は制御可能となり、むやみやたらと女の子に言い寄られることはなくなった。
うれしいんだかさびしいんだか。
そんなこんなでぽっちのまま、何らエピソードがなく高校を卒業した。
これねえ、普通の子だったら、社会性を身につけないまま大人になることになっちゃうよ。
まあ、僕の場合は4度目の人生で、前の人生(複数)でそれなりに社会性を身につけているからいいんだけど。
なんなら、無職ひきこもりになる予定だから、社会性なんか必要ないんだけどね!
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2017年4月12日 日本武道館。
ここで僕は、運命の再会を果たすことになった。




