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【完結済】転生したら猫耳美少女メイドだった。悪役令嬢に攫われた。 ー 愛知らぬ光の悪役令嬢と気まぐれポンコツ猫娘。南国の楽園を目指す ー  作者: こみやし
03.回り道

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03-05.些細な拘り


「「出航~~~~~!!!」」



 まだにゃけど♪ にゃふふ♪ 一足先に乗船にゃ♪ 本当の出航はまだ数日後にゃ♪ 警備役の特権にゃ♪ 早速探検にゃ♪


 船に乗るのは初めてにゃ♪ 記憶にゃいし♪


 船に乗り込んだ私は、ポルカと二人で駆け出した。



「はしゃぎすぎですよ。二人とも」


「スフィアお姉様ぁ~♪」


「早く来るにゃ~♪」


「ダメです二人とも。私たちは仕事があるんですから」


「甲板で警備するにゃ♪ そっちのが効率的にゃ♪」


「配置を聞かねばなりません。付いて来てください」


 真面目モードにゃ。にゃごり惜しいけど今は我慢にゃ。本当に出航してからまた来るにゃ♪



「行くにゃ♪ ポルカ♪」


「はい♪ アズキお姉様♪」


 にゃかよし♪




----------------------




「聞いていたのは一人だけの筈だが?」


「ギルドには伝えた。何か問題があるか?」


 スフィアは冒険者モードだ。フードを目深に被り、声を低くし、粗雑な口調でギルドカードを提示した。



「……部屋は一つだ」


「構わない。それも伝えてある」


「……ならいい」


 警備責任者は渋々指示を出し始めた。貴重なゴールドランクを追い返すわけにもいかないのだろう。



「聞いていた話と違うぞ」


 警備責任者の指示の内容は、ギルドで提示されていた依頼内容と大きく食い違うものだった。



「人が集まらんのだ。察してくれ」


 戦争のせいかにゃ? それとも金持ちたちが個人的に雇ったにゃ? どっちもありそうにゃ。



「この二人は非戦闘員だ。当てにするな」


「獣人ならば心配は要らんだろ」


「私は愛玩用にゃ」


「「……」」


 あかんにゃ。空気がやゔぁいにゃ。



「お口チャックですわ」


 ポルカにまで咎められてしまったにゃ。



「……引き受けよう。その分上乗せしてもらうがな」


「ああ。助かる」


 警備責任者はニヤリと笑って合意した。




----------------------




「すまんにゃ。ちょっと笑かそうと思っただけにゃ」


「あのですね……」


「だってあのままじゃスフィアぷっつんしてたにゃ」


「……しませんよ」


「一々気にするにゃ。些細な言葉一つにゃ。獣人を獣人と呼んで何が悪いのにゃ」


「あなたは猫耳族です!」


「そんな細かい区別、人間にはつかんにゃ。人間を指してパッと見でどこの国出身か当てろと言ってるようなものにゃ」


「そんなことは」


「そんなの私には無理にゃ。この耳を見て猫だと思う奴もいれば、犬だと思うやつもいるのにゃ。もしかしたら虎耳かもしれんのにゃ。がお~♪」


「……」


「スフィアは逆に神経質過ぎるのにゃ。たとえそこに侮蔑が含まれているのだとしても、私は気にしないのにゃ。そっちの方がずっと気楽なのにゃ。私は顔を顰めるスフィアより、笑っているスフィアを見ていたいのにゃ。だから私のために笑っていろにゃ。誰がにゃにを言おうと気にするにゃ」


「……わかりました」


「ふふ♪ ありがとにゃ♪ スフィア♪」


 ぺろぺろ♪



「まあ♪」


 なんでポルカは赤くなってるにゃ?



「ポルカもにゃ♪」


 ぺろぺろ♪ 悪戯心にゃ♪



「ひゃっ!?」


「なんにゃ? 前の私はやったことなかったのかにゃ?」


「いえ……その……」


 なんにゃ。モジモジしてるにゃ。



「えっと……避けていたのですわ……成人するまではと」


 こっちもこっちでやたらと気を遣っていたみたいにゃ。雇用主と奴隷の関係だともっと面倒だったんだろうにゃ。



「ふふ……うふふ……」


「アズキ」


 あかんにゃ。スフィアがジト目にゃ。



「浮気じゃないにゃ。妹可愛がってるだけにゃ」


「……まったく」


 私はスフィア一筋にゃ♪



「……まだ時間があります。下見に行きますよ」


「「は~い♪」」




----------------------




「「出航~~~~~!!!」」


 いざ! 大航海にゃぁ~!!



「落ちないでくださいよ~」


「そうにゃ♪ テスト飛行してみるにゃ♪」


「しません。大人しくしていてください」


「しょんにゃぁ!?」


「まだお仕事中ですよ。ちゃんと付いて来てください」


 残念にゃ。



「なんでわざわざ回るのにゃ? 魔術を使えば簡単にゃ」


「真面目にやりましょう。お仕事なんですから」


 それだけじゃないっぽいにゃ。



「よう! 猫嬢ちゃんにポルカちゃん! 今日も元気そうだな♪」


「うんにゃ! おみゃあさんも精が出るにゃ!」


 毎日毎日重そうにゃ♪



「これアズキ。菓子です。受け取りなさい」


「いつもありがとにゃ♪ おばちゃん大好きにゃ♪」


 尻尾フリフリ♪ またお邪魔するにゃ♪



「あ! 猫ねーちゃん!」


「今日もお仕事? ポルカちゃんも頑張ってね♪」


「うんにゃ♪ バッチリ見回るにゃ♪ おみゃあらも転ぶにゃよ♪」


「「は~い♪」」


 ふふふ♪ 可愛い子どもたちにゃ♪



「……」


 うにゃ?



「何か気になるにゃ?」


「……いえ。相変わらずだなと」


「流石はアズキお姉様ですわ♪」


「……ポルカも大概です。あなたたちはよく似ていますね」


「スフィアお姉様にそう言って頂けて嬉しいですわ♪」


「姉妹にゃ♪ 当然にゃ♪」


「アズキお姉様ぁ~♪」


 ラブラブ♪ イチャイチャ♪



「はぁ……。なんだか拘るのが馬鹿らしくなってきました」


「そうにゃろそうにゃろ♪」


「だからって浮気は認めませんよ」


「しないにゃ♪ 信じろにゃ♪」

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