「武功」を構成する要素
武功=ウーゴンは、内功、外功、軽功、招式、心法などから構成され、内功と心法は同義として語られるケースも多い。
内功とは、体内の気を練り、蓄え、運用する修練の体系。これで得る力を内力というが、現代作品では「レベル」のようにも語られる力。チートな丸薬を飲み、「内功三十年分の力を得た」といった塩梅に、中国なろうでは宣うのがテンプレ。
外功は、身体的な鍛錬により、打撃力や体力、強靭さなどを鍛える修練のこと。
軽功は、走行や跳躍力を鍛えるための鍛錬。足に重りを付けて走ったり、杭の上での歩法を磨くことなどにより、習得する。
招式は、拳・掌・剣・刀などにおける各種動作や構え、姿勢のひとつひとつのことを言い、技名もこれに入る。複数の技を淀みなく、連続的に繋げたものを套路と言い、一撃必殺とは真逆の「連続技」の学習に使われるのが、この套路(=型)である。
心法は、特に呼吸法、意識の集中、気の運用理論などを学ぶことを言い、内功の具体的な修練法と言える。
これに付随し、
武学は、武術に関する学問・技術体系。
功力は、修練によって培われた力や技量の程度。
功夫は、修練に費やした時間や熟練度をいう。
武功の種類としては、
攻撃的なものに、拳法、掌法、指法、爪法、脚法、剣法、刀法、槍法、杖法、斧法、弓法などがあり、
防御や身体の強化では、
硬功:身体を強靭に鍛える技法
横練:身体の強靭さを鍛える修練
鉄布衫:身体を鉄の衣のように鍛える功法
などが有名。
足の運びでは、
軽功:軽やかな移動や跳躍
歩法:足運びや間合いの操作
身法:身体全体の動かし方
縮地:距離を一気に詰めるような移動技法
などがあり、
特殊系では、
毒功:毒を扱う技法
音功:音や楽器を利用する技法
気功:気の鍛錬・運用に関わる技法
点穴:経穴を突いて相手の動きを封じる技法
吸功:相手の内力を吸収する技法(=エナジードレイン?)
などが挙げられる。
最後に武功の称号について。
どれくらい強いかのランク分け(作品により呼称が異なる)であるが、最上位から ――
「絶頂高手」「天下第一人」「宗師」という、時代にひとりから数名の伝説的称号があり、これに並んで「武林至尊」や「武林盟主」がくる。武林盟主とは、九派一幇のトップのこと。九派は正派でも少林や武当などの有力な門派が担い、一幇は「丐幇」のこと。丐幇とは乞食たちによる情報機関のことであり、彼らもまた正派になぜか組み込まれている。
つづいて、「絶世高手」や「宗師級」がくるが、絶世高手が各門派のトップクラス。宗師級が個人で一派を開けるほどの境地にいる者をいう。この下には、高手(腕の立つひと)、一流、二流、三流、新人と並ぶ。
―― これらは組織での階級とは、また別の評価である。
称号ではなく、個人に付けられる異名としては、〇神、〇仙、〇聖(例:剣神、毒仙、拳聖)などがあり、天下第一剣などもよく使われる。邪派なら〇狂、〇魔、〇怪(例:剣魔、毒怪)などとなる。
内功の境地などについては、また別の機会で。




