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転生したら消しゴムだった件

 主人公は天寿を全うして逝きました。次の人生を決めるためによくある"転生ガチャ"をやるのですが小説や漫画で見る俺ツェぇえ!!!みたいなものを引き当てることは出来ず、なんとも地味ぃなものばっかに転生します。


 地味ぃなもの達なんですけど逝き方は派手で美しいのでぜひ最後まで見ていって下さい。


 多分あなたも含めて私たちは豪運を持ち合わせていないと思うので99.9999%の人は死後にこの本に共感することでしょう。

 二度目の転生だ。慣れた手つきでガチャを回す。コロンっ。またもやちっちぇ石ころだ。また外した。天使の案内に沿って説明を受ける。「こんばんはー。君は消しゴムだね。特に説明はないからそのまま行ってらっしゃい。」ちょっと無愛想だが、天使は悪くない。元鶏卵の魂の来世が消しゴムなのだ。ぞんざいに扱っても誰も怒らないだろう。慣れた足取りで眩い光に足を踏み入れる。


 俺は文房具屋で陳列されていた。消しゴムの人生ってなんなんだ?消しゴムを使い切った試しがない。俺が使っていた、あの消しゴムたちはいつ亡くなっていたのだろう。そんなことを考えていると20代後半の女性が俺のことを手に取った。これは当たりだ。俺にもツキが回ってきた。女性のバッグに詰め込まれ、しばらく移動した。


 バッグから出された俺は唖然とし、絶望した。目の前に小学生のガキがいたのだ。今回はきっと目も当てられないような死に方をするだろう。20代後半の女性から小学生のガキへ手渡される。ガキは大事そうに俺を筆箱へしまった。


 翌日になりガキと共に登校した。こいつの学校ではケシピンという遊びが流行っているらしい。机の上に自分の消しゴムを置きデコピンで消しゴムを弾く。その消しゴムをうまく敵の消しゴムに当てて敵を落とすという遊びらしい。


 俺はそれの選手に選ばれた。前前世の俺が鍛えていたこともあってか俺は異様に強く、周りの消しゴムたちを蹴散らしていった。が、すぐに王座は移り変わった。隣のクラスのユウヤくんだ。彼の消しゴムはすごかった。至る所にシャー芯が刺さり、マッキーで墨を彫られ、ケースを剥がされ裸になっていた。この消しゴムは多分もう。。


 そこからが地獄の始まりだ、ユウヤくんの作った流行りに流され、同じようにシャー芯を刺し、墨を彫り、丸裸にされた。だがそれでもユウヤくんには勝てなかった。


 悩んだ末、ガキは俺を二つにちぎった。二つにすることで一つが落ちてももう一つは生き残るという作戦だろう。凄まじい衝撃がくる。すんでのところで意識を保つ。俺は机に出場させられた。下半身にデコピンがうちこまれる。意識が揺らぐ。上半身にデコピンが入る。。だめだ。。


今回の俺の人生は、10歳佐藤つよしのデコピンによって逝った。

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