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m(__)m
「さて、ここからはお前次第だ。親と会えるか会えないか。」
「零でも判らないの?」
「一度でも会ってたら判るかもしれないけど、流石にな…」
辺りはまだ真っ暗だし…
まだ日の昇らない午前4時頃。
レイとミオはフェンリルを連れてリーゼス山脈にいた。
アルとフィンに話をした後、寝静まるのを待って二人と一匹は宿を出た。
レイの飛行能力にミオが風の魔術で補助をし、超高速で飛んで来たのである。
ちなみに、ミオに抱かれているフェンリルは余りの高速に震えていた。
「良かったの?」
そう聞くミオに無言で優しく頭を撫でる。
別に永遠の別れではない。この世界の冒険者ギルドは国から完全に独立しており、所在している国が違えどギルドを通せば連絡を取るのは容易い。
商人ギルドや傭兵ギルドはまた違ってくるのだが…
商人ギルドは商人がその地域の特産品等を扱ったりするため、所在したり、所属する国の干渉を無視することは出来ない。
国の干渉を嫌がったり無視したりした場合、取引が出来なくなったりするからだ。
傭兵ギルドは国からの信用がなければ使って貰えなくなるため所在している国と、ある程度密接な関係にある。
国で直接抱える軍とは違うため、雇わなければ給金も発生せず装備も自前の傭兵は、国にとってもともすれば、膨れ上がる軍費を抑えるのに大助かりであり、普段は小さい盗賊集団などや国内の商人の護衛などをしている。
「お前なんかわかるか?」
フェンリルに聞いてみるが…
『…わからない。近くにはいないと思う…』
首を横にふりながら小さく応えるフェンリルの頭を優しくポンポンと叩く。
「まあ、気にすんな」
この大きな山脈の中、今までの道中で出会った魔物達より強い気配が蠢いている中、所々から強大な気配がする。
本当ならまだ親の保護下でまだ狩りの練習を始めるかどうか?といったところであろう小さなフェンリル。(まあ、成獣になると2〜3メートル程になるので小さいとはいえ、柴犬ほどあるのだが…)
こんな所で近くにいない者を、いくら親子とはいえ察知するのは不可能だ。
「まあ、時間はあるからゆっくり探すさ」
最悪見付からなければ一人?(一匹?)で生きていけるようになるまでは、一緒にいればいい。
ミオは優しくフェンリルを抱き締めてやっていた。
レイとミオは自分以外の体温が安心や安らぎを与えられ、貰える事を出会って知った。
だからといって、分け隔てなく誰にでもあげられる物ではないが、このフェンリルは幼いながらも生き残る為に自分を捕らえた人間から逃げ出し、レイに掛かって来るという行動に出た。
自分達に出来るだけの事はしてやろうと思っている。
レイの場合、ミオに危害が及ばなければ…という但し書きが付くが……
さて、どうやって探そうか?と思っていると
「この子みたいに話の出来る魔物に聞いてみるのはどうかな?」
ミオの提案は最もである。それなら強大な気配がある所にいってみれば確立は高いだろう。
だけどそれには危険が伴う。二人揃っていれば、そうそうやられる事はないと思うが…
「それも1つの手だが…」
それよりも今回りに集まって来ている魔物をどうするか?だな。
蹴散らすのは簡単だが、戦闘の気配でぞろぞろ寄ってきそうだからなぁ。
ここはまだ山の入り口近くだ。夜が明ければ町から冒険者達が入って来る辺りだろうし、近くに冒険者達であろう人のような気配もある(レイの言う近くは冒険者達には気が付けないレベルだが)。
俺が暴れて巻き込むのは不味いし…
かといってこの暗い中、強大な気配の所にいきなりいけば警戒され話を聞いて貰えない可能性もある。
レイは明るくなるまで身を潜める事にした。
「とりあえず、あんまり気配のない所に移動する」
そういうと、ミオを抱えて飛び上がった。
明くる日、ガイスト達がレイとミオが居なくなってる事に気が付いたのは、昼食にも顔を出さない二人の部屋を確認しに行ったアルからの言葉だった。
「あの二人………次に会ったら説教です。」
ガイストですら背筋が寒くなるようないい笑顔でアルは呟いた。
読んで頂きありがとうございますm(__)m
アル達とは一度お別れですが、又逢うことになります。
再会する時のアルが怖いですが………




