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13、パパは交渉苦手

お気に入り登録増えてました( 〃▽〃)

ありがとうございますm(__)m

 「うわ〜、王子様だぁ」

そう呟いたミオの言葉もわからなくもない。

妹であるお転婆姫と同じで、金髪、碧眼の美丈夫。まさに『貴公子』。


「お待たせして申し訳ない、ニキタール・リコ・ミルバ・サリキスです。今日は招待に応じてくれてありがとう。」


あれ?!偉い人には身分が下の者から名乗るはず…と焦ったら


「こちらが招待してるのだし、堅苦しいのは抜きにしよう。ガイストとアルザスは旧知だし、君がレイ君でそちらがミオさんで間違いないかな?」


と、にこやかに問われたので


「はい。自分がレイで、こっちがミオです。本日はお招きに…」


「ああ、さっきも言ったけど堅苦しいのはなしで。

妹が迷惑をかけたお詫びなのだからね」


とりあえず座って、座って。と言われたので遠慮なく座らせてもらう。


3人掛けのソファーが対面にあり両サイドに一人掛けソファーがこれも対面にある。


一人掛けソファーの一つにガイストが座り、アル、レイ、ミオの順で3人掛けソファーに(3人掛けとはいえ大きめのそれは詰めれば大人5人は座れそうだ)、ちょうどレイの向かいにあたる位置に、ニキタールが座った。


メイドさんがお茶と軽食を並べ、部屋から出ていくのをまって、ニキタール様が話しはじめた。


「改めて、妹のアメリアが迷惑をかけたようで申し訳なかったね。うちとしても我が儘で手を焼いていたんだけれど、もうあんなことはさせないので許して貰えるかな?」


「えっと、許すもなにも謝っていただくほどのことでもないというか…」

なぁ?とミオを見ると、うんうん頷いている。


「ま、謝罪は受け取っておけばいいんじゃないか?」

「そうですね。公爵家としては「謝罪は済ませた」という体面が欲しいでしょうし。」

ガイストとアルに言われて気がついた。

なるほど、貴族が平民にそんな気を使う必要は本来ない。

だが俺とミオはガイスト達がある意味後ろ楯に付いている。

公爵家としては、高ランクの冒険者に悪い印象を持っていてほしくないということか。


相変わらず手厳しいですねと苦笑いしながら「でも」と続ける。

「本来家の中で済ませなければいけない問題に巻き込んでしまったのは事実ですから謝罪は当然です」まぁ、ガイストさん達のおっしゃった事も間違ってないですけどと……

お嬢様は王都の公爵邸で一から行儀などを叩き込みなおされてるらしい。



その後当たり障りのない話をしていたが、ニキタール様がふと思い出したように

「そういえば、レイ君とミオさんはどこの出身なんだい?ミオさんの髪の色からしてアフガニザくらいかな?」


げっ!話がそっちに行くとは…やばっなんて答えよう?と思ってたら


「いえ。小さい島の出で転移魔術の事故で飛ばされたようですよ。」だからどの地方かは、わからない多分東のほうだと思う程度しかわからないんですよねっ?ってアル。

フォローありがとう!なんて使える男アル!


うんうん頷いておく。


「そうですか。それではお困りでしょう?何かお力になれればいいのですが…」


「ふん。こいつらは大丈夫だ。冒険者としてぶらぶら世界を回ってればそのうち帰れるさ」


言外に−だからこいつらに構うな−と匂わせてガイストがいう。


「そうは言っても知り合ったのも何かの縁、何か力になれる事があれば遠慮なく相談してくださいね。」


ニキタールも黙って引き下がるわけにはいかない。有能な冒険者との繋がりは、領地経営には欠かせないのだから…


ガイストとニキタール様の攻防をそっちのけで、ミオは出された御菓子に舌鼓を打っている。

アルに「これも美味しいですよ。こちらは今街で流行ってる御菓子ですよ。」と薦められるまま頬張っている。

場違い感が否めないけど、可愛いので許す!



ガイストとニキタール様の攻防が激しくなってきたのをみてアルが


「執拗なのは嫌われますよ。追えば逃げるとも言いますでしょう?」と…


……なんか違うよアル…


とりあえず、公爵領にいるうちは、何か力になれることがあればお互い協力するということで落ち着き、公爵邸を辞することになった。


帰りの馬車の中で

「悪かったな。きっちり線引き出来なくて。」


「ガイストに交渉を任せたのが間違いでしたね。」

「いやあれくらいはしょうがないよ。」


「御菓子も美味しかったし。」

上からガイスト、アル、レイ、ミオである。






    ※

その後1週間ほど、レイとミオはあの森で装備を揃える軍資金を貯めるための猟をし、なんとかお金も出来たので、やっと冒険者として怪しまれない程度の装備を整えることが出来た。








     ※

「それで?どうするんだ?」

宿の食堂でガイストが聞いてきた。

ガイスト達はバラバラで依頼を受けたりしていたらしく、全員集合したのは久しぶりである。

パーティーで受けてしまうと、全員がこの街から離れてしまうため、俺達の準備が整うのを待ってくれていたみたいだ。


「もう少しギルドランクを上げてから王都に行くか、王都に行ってからランクを上げるか迷ってる」と答えると


「やはり王都か…」


「王都のほうが情報も集まりやすいですからねぇ」


「そら、そうやな。」


「王都に向かいながら依頼受ければいいんじゃねーの?」


ガイスト、アル、ソラ、フィンである。エルさんはニコニコしながら聞いてる。


「王都に向かう依頼は俺達のランクじゃまだ受けられないんだ。」


そう、お金を稼ぐのを優先したためギルドの依頼はほとんど受けてないのでまだFランクだ。


「んじゃ、さくっとゴブリンくらいでランクあげちゃえば?」

レイ君とミオちゃんなら余裕でしょ?とエルさん。でもそんな簡単にはランク上がらないんじゃなかったっけ


「Eまでは簡単に上がりますからそのほうがいいでしょうね。」


アルからの薦めもあってランク上げしてからこの街でることにした。













読んで頂きありがとうございましたm(__)m

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