表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「戦乙女はお兄ちゃんが大好き~ひとの恋路を邪魔する魔物は、わたしの力でポイポイしちゃうの~」  作者: GOM


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/40

第39話 戦乙女はお兄ちゃんが大好き! ひとの恋路を邪魔する魔物は、わたしの力でポイポイしちゃうの!!

「ぜ、ぜ、絶対許さないのぉぉぉぉ!!」


 わたしは、禁じ手を開放した。

 わたしの周囲に水色のフィールドが激しく渦巻く。

 そのフィールドに耐えられないのか、ヘルメットとバイザーが砕け、まとめていた髪が空に舞う。


「なんですか、それは?」


「奥の手なのぉ!!」


 わたしは槍を正面に抱え、カルラへと突撃をした。


「そんな攻撃……。え、なにぃ!」


 わたしの一撃は受け流そうとしたカルラの左手の剣を簡単にへし折り、カルラの胴体へと深く突き刺さった。


「やぁぁ!」


 続いてわたしは刺さっている槍を右へと薙ぎ、今度は上段からカルラ叩き付けた。


「なんおぉ、ぐぁぁぁ!」


 右手の剣で受け止めようとしたカルラだが、剣ごとカルラの兜を叩き割る。


「ど、どうして私のフィールドがぁぁ!」


「はぁぁ!!」


 振り下ろした槍を、わたしは下段からカルラの腹部へと突き上げる。


「ぐぎゃあぁぁぁ!」


 わたしは、一瞬も休まずに連続攻撃をカルラへと叩き込む。

 今のわたしは、いわば火事場の馬鹿力。

 フィールドを一時的に最大展開、筋肉では無く身体を覆うフィールドを使って自分の身体を動かしている。

 フィールドによる操り人形なのだ。


「えい! えい! えい!」

「ぐ! ぎ、ぎえ! ど、どうしてぇぇ!」


 筋肉ではいくら慣性制御を使ってもスピードに限界があるし、どんどん疲れてスピードや力が落ちる。

 そして息も切れて打ち止めになる。


「や! や! やぁ!」

「ぐぎゃ! ぐわ! ち、ちきしょー!」


 ……もう少し、もうちょっと!


 酸欠になるのは前と同じ。

 でも身体に無理をさせているのは前回以上。

 たぶん、今度は生き残っても障害が残るだろう。


 ……でもね、こいつは絶対ここで倒さなきゃならないのぉ! おにーちゃんが、おかーさんが、ししょーが、ラーラちゃんが。そして皆がぁぁぁ!!


「く、くそう。私が、私がこんな事で終われるかぁ!!」


 カルラが吼えてフィールドが再び硬くなり、壊れた装甲も元に戻りだす。


 ……ぜーったい負けられないのにぃ!!


 もうダメかとわたしが一瞬思ったとき、通信機から声が、皆の声援が聞こえてきた。


「バルキリーちゃん、がんばれー!」

「負けないで! バルキリーちゃーん!」

「えいえいおー!」

「やっちゃえー!!」


 そしてその中にある1人の女の子の声を聞いた。


「メイちゃーん! 負けちゃだめー!」


 ……カナエちゃん! うん、わたしぜーったいぜーったいに負けないのぉぉ!


「うぉぉぉ!! 乙女の根性なめんなー!!」


「こ、ここで盛り返すかよぉ!! ぎゃぁぁぁ!!」


 わたしは、心の奥から沸いてくる力を使う。

 こんなに応援してくれる皆が大好き!

 とっても、とっても大好きなの!


 ……おとーさん、おかーさん、ラーラちゃん、ししょー、カナエちゃん、そして……。


「おにーちゃーん!」


「おう!」


 お兄ちゃんは、わたしの横に立ち一緒に攻撃を開始した。

 ヘルメットも吹き飛び、装甲も剥げ、到るところから血を流しながらもお兄ちゃんは力強く、わたしに合わせて攻撃をしてくれる。


「ど、どうしてぇ! お前は死んでいなかったのかぁ!」


「そんなの知るかよぉ! 大事な、大事なメイの一大事に寝てなんて居られるかよぉぉ!!」


 わたしは、カルラへ攻撃をしながら涙が止まらない。

 こんなにも、こんなにもわたしは皆に愛してもらえているのだから。


「くそぉ。なんで、なんでぇ」


 カルラは剣を再生してわたしとお兄ちゃんに向けて振り上げた。


「ぐ!」


 しかし、カルラの動きは止まる。

 カルラの胸からは、半分に折れた刀が突き出していた。


「む、娘の一大事に黙っていられますかぁ!!」


「おかーさん!」


 お母さん、両腕が変に曲がっているのに、口で刀を咥えてカルラへ体当たりをして背中から刀を突き立てたのだ。


「ち、ちきしょー!!」


 ふらつくお母さんへ攻撃をしようとするカルラだが、その両腕が吹き飛ぶ。


「ぐぎやぁぁぁ!」


「ボクもこのくらいはね」


「ししょー!」


 師匠は腹部から出血をしながらも、お母さんを抱えて逃げる。


「くそぉ、逃がさん! ぐわ!」


「にゃ!」


 ラーラちゃんはカルラの眼を短剣で切り裂いた。


「ラーラちゃん!」


「めい、やっちゃえ!」


 ところどころ服が破れたラーラちゃんは、案外元気に叫ぶ。


「さあ、トドメいくぞ!」

「うん! おにーちゃん!」


 わたし達はカルラへ剣先をぶっ刺した。


「『合体(シンクロ)』!!」


「ぐわぁぁぁ!」


 カルラの体内でわたし達のエネルギーが暴れる。


「「『和音(ハーモナイズ)爆裂(ブラスト)』!!」」


「ぎやぁぁ! ナゼ、なぜ、ワたしは負けるのかぁぁ!!」


「愛を知らない哀れなカルラ。愛は偉大なのよ」


 お母さんがボソリと言う。


「「『発射(シュート)』!!」」


 わたしとお兄ちゃんの唱和が響いた。


 そして閃光が戦場に大きく広がった。

「すごいのじゃ! 皆すごいのじゃぁ! ワシ感動したのじゃぁぁぁ!!」


 チエちゃん、感想ありがとうございます。

 作者も何か憑かれたのかのように展開が脳内に噴出して、どんどん暑い展開になってしまいました。


「まさしく総力戦なのじゃ! 戦いは泥臭いもの。でも、そこには愛が無くてはならないのじゃ! 愛するものを守る戦士は無敵なのじゃぁぁぁ!!」


 ということで、後は第一章エピローグとなります。

 明日の更新をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ