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過去からの依頼人(その25)
事務所に戻った二人は早速、解析結果の確認を始める。第一の事件現場でエリーがあの犯行現場で取り込んだものそれは場所の記憶。あの場所で何が起こったのかが時間を遡って見ることが出来る。鮮明な犯人像が確認出来るかもしれない。
エリーの胸元からの立体映像が照射さる。事務所の電気も点けずに二人は映像を見入る。
「あの日、あの時の時間がやってきます」
ミツオは目の前に現れた鮮明な画像に驚く。
「これは過去の映像なのか」
「はい。そこにずっといて動かない物ははっきりとエネルギーとして記録されています。しかし、動いていた物はどうなるか分かりません」
エリーは次の瞬間、期待の表情から落胆の表情に変わる。
なぜなら人がやってきたのだが、映像はもやがかかったようにぼやけていたからだ。かろうじて男の様にも見える。その人物は台車を押している。何かが乗せてある。おそらく拘束された状態の被害者なのだろう。ロープ、滑車などの道具を駆使してその人物は浄化槽へと被害者を投げ入れた。証拠となり得るものはこの程度だった。
ミツオの落胆とは違う表情にエリーは思わず問いかける。
「どうしました」
ミツオは眉間にしわを寄せている。
「どこかで見た様な動きなんだ。誰なんだろうか。どこで見たのだろうか」




