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過去からの依頼人(その15)
佳央里は山口からのライブ映像を一緒に見ていた。
現場ではそれ以上の発見はないようだった。探偵達は丁寧に挨拶をして帰って行った。山口の映像もそこで途絶えた。唐突に終わった通信に佳央里はあっけにとられたが、山口さんは変わってるからそんなこともあるのかなとも深くは考えなかった。佳央里は山口の事を悪くは思っていない。むしろ好きと言ってもいいが、どうしていいのか分からない状態だった。
気持ちを切り替えた佳央里が、ライブ映像を見ながらずっと気になっていた事があった。
ミツオと呼ばれていた探偵の顔に見覚えがあったのだった。
どこで見たのだろうと佳央里は思い出そうとしていた。
さきほどの映像は第二の事件に関する新事実であることは佳央里も理解している。捜査ファイルは熟読済みだ。あの文字列になんの意味があるのだろうかと思いながら、のびを一つした。壁際に飾っている家族写真が佳央里の目にとまる。自分の幼い時の写真や父の写真もそこにはある。父が職場ではにかむ写真を佳央里は凝視する。父以外に同僚が一人映っている。父の背後、壁際でタバコを吸う人物。
「さっきの探偵」
佳央里はミツオが父のかつての同僚だと知った。




