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社畜転生令嬢は惰眠を貪りたい。王妃には興味ありません。  作者: MOKO773


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28 挙動不審な黒い精霊

ブラックウッド領の黒い森の精霊達は、ホワイトウッドの精霊達と相性が悪い。

精霊に喜怒哀楽は無いが、水と油的な感じ。


「ホワイトウッドの申し子が生まれたみたい」

黒い精霊達がざわつく。

「この国の未来の王妃」

「目がくりくりで、肌は陶器のようにすべすべ」


「静まりなさい」

黒い森の主である鉄鋼の精霊王が堅い声で小さきもの達を諭す。


誕生から13年。

あの日、ちょっと見に行っただけ。

成長したルイを。


天蓋付きベッドでだらだら中の侯爵令嬢ルイは、無邪気に白猫と戯れている。

「私、黒い猫の方が好き」


確かにそう聞こえた。


「じゃあ、黒い猫には、ブラックウッド領の黒い森の精霊がなれるの?」

ルイが白猫姿の白樹の精霊王に問う。

「その可能性は高いけれど、そもそもその精霊が猫になりたいかどうかだね」


侯爵令嬢ルイと白樹の精霊王の会話に、鉄鋼の精霊王は耳を澄ませる。


鉄鋼の精霊王は、黒い猫になりたいと思ったことはない。

が、悪くない。

と思った。


そんなソワソワしている鉄鋼の精霊王を、偶然通りがかった新緑の女神が目撃する。

コソコソと侯爵令嬢ルイの寮室を覗き見ている挙動不審の輩。

明らかに不審者である。


新緑の女神は白樹の精霊王に通報しようと誓った。


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