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27 ル・リゼ校の秋
ホワイトウッドの森は秋の衣替え中。
侯爵令嬢ルイの眠りは3ヶ月目に入り、今日もアル王子がベッドサイドのソファに座っている。
新緑の女神はグリーンウッドに籠り、代わりにレッドウッドの炎の精霊王が遊びにきている。
白樹の精霊王は白猫のまま、今日もルイのふかふかベッドで添い寝。
炎の精霊の悪戯で、ルイの寮室の蝋燭がついたり消えたり、ゆらゆら炎が揺らぐ。
肌寒い日には、勝手に暖炉に火が灯る。
万能メイドのサラは、精霊の気まぐれに驚かない。
日々、やるべき事を淡々とこなす。
最近は毎日くる王子をもてなすことも辞めた。王子をソファの一部と捉えることにした。
アル王子の側近は邪魔なので、廊下に出てもらう。
解決策もないまま、毎日眠り続ける主人の世話をサラはする。
寝具を変える。水を唇に含ませる。排泄は何故かない。
精霊の仕業なのか、人形のようにベッドに横たわっている。
一見すると、いつもと変わらない。
体温はある。
時々、ふにゃりと笑みを浮かべる。
そしてうなされることもある。
夢を見ているのだろうか。
早く目覚めて欲しいとサラは願う。




